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庁議議事要旨 平成23年1月4日

更新日:2012年12月19日

市長挨拶

 年初の庁議にあたり一言挨拶をする。
 昨年はいろいろなことがあった。1月13日の臨時議会から始まり、議会対応ご苦労さまであった。私も一年が経って、議会の皆さん方と自然体で、かつまた、是々非々の態度で議論ができるようになってきたと実感している。この是々非々の関係をさらに良い関係にしていきたい。議会の皆さん方との闊達な意見交換をこれからもしていきたいと思っている。
 そのためには、まず庁議できちんと議論し、議会の皆さん方と議論していくことが大事であるので、この庁議の場を活性化していきたい。
 原点は市民という立場で、それぞれの施策や課題を捉え直していただきたい。
 あまり難しい事を要求すると一番肝心なことが疎かになることがある。単純な入力ミスで大きな問題になった事例もある。まずは基礎基本をきちんと押さえ、ステップを上げていっていただきたい。そういう事務処理を心掛けていただきたい。
 綱紀粛正の問題について、昨年も色々と不祥事があったが、私は皆さんと一緒になって、不祥事を再発しないような職場風土をつくっていきたい。風通しのよい職場を作り、お互いに意見交換することによって、不祥事を未然に防止できるのではないかと考えている。
 まずは幹部職員一丸となって市政の目標を一つにして頑張っていきたい。特に今年はマスタープランを策定するので、皆さんとともに10年後の堺はどうあるべきかを議論し、それぞれの部局の施策の中で展開していきたいと考えているので、よろしくお願いしたい。

付議案件1 堺市文化観光拠点整備事業 整備方針(基本構想)の策定について ・・・産業振興局・市長公室

産業振興局長 案件説明

建設局長

 23年度に暫定駐車場を予定しているが、建設局ではコミュニティサイクルのポートを置く計画をしている。暫定駐車場では、観光目的で来られた方が車から自転車に乗り換え、市内の観光施設を巡っていただけるようになると考えている。

産業振興局長

 計画地は10数年にわたって空き地の状態である。民間の駐車場事業者を募ろうと考えている。一般の時間貸しの駐車場のほか、大型観光バスの発着場所として、ここからバスや阪堺線などを使って市内周遊を行っていただく。そのなかに自転車も想定している。どの場所にどの程度のスペースが必要か建設局と調整していきたい。暫定駐車場の設置目的は観光である。

建設局長

 将来的には文化観光拠点の施設ができた時点で、その中に、コミュニティサイクルのポートを取り入れていくことができると考えている。

教育次長(管理担当)

 公共施設のゾーニングのイメージはどうなっているのか。11,000平方メートルのどれくらいを活用する予定なのか。また、暫定の駐車場は11,000平方メートルすべてを使うのか。

産業振興局長

 暫定駐車場は約5,000平方メートルを想定している。
 まず公共施設を整備していくが、位置関係としては千利休屋敷跡に近いところが望ましいと考えている。

教育次長(指導担当)

 千利休・茶の湯関連施設に関する感想であるが、展示・解説機能はどこでもありそうな機能である。茶室で千利休の精神に触れる機能や体験的機能の方が中心的な機能であって、例えば、市役所高層館などを訪れる街歩きをする人が文化観光拠点に立ち寄って、茶の湯を体験できるようなコースをセットにすれば、たぶんニーズがあるように思う。
 学校教育では平成13年から茶の湯を取り入れ、三千家にお世話になって、やっと定着してきている。学校で三千家全てが協力していただいているのは全国で堺だけ。こういう施設を作る時に三千家の意見を聞くといろいろなアイデアが出てくる。裏千家の本部に行ったときに、茶の湯の体験のコーナーがあって、そこには観光で来られたと思われる人がお茶を体験し勉強している姿を見たので、千家はそういうノウハウも持っていると思う。
 三千家は全国に多くのお弟子さんがいるので、一生に一度は原点の堺に来て茶の湯をして、関連の供養塔などをお参りするような堺ならではのコンセプトで、三千家と協力して進めていけば堺らしさが出るのではないか。

産業振興局長

 建物や展示に三千家の監修をいただきたいという思いはある。皆さんに茶の湯を楽しんでいただけるような仕組みを考えるには、三千家のご協力は不可欠である。今後とも、三千家の皆さんと相談し協力いただきながら進める。

田村副市長

 文化観光拠点から南宗寺の千家一門の供養塔を巡るコースを設定していただきたい。千利休をはじめ誰の供養塔かを紹介するパンフレットも作り、日本全国に情報発信して、お茶をやっているなら堺に行かなければとなるよう仕掛けを考えていただきたい。

建築都市局長

 22年度に基本計画を策定し、23年度、24年度で基本設計、実施設計の予定である。設計は建築部で協力するが、基本計画でほぼ建物のボリュームや動線が決まる。敷地の東側に市道を挟んで千利休屋敷跡があるので、一体的な趣を感じられるような基本計画を策定していただきたい。また、現在展示の基本計画についてどのようにされているのか。

産業振興局長

 市道の活用など関係部局とも相談して、できるだけ一体的な整備・活用ができるような方向性を探っていきたい。基本計画はできれば1月中に一定のまとめを行い、パブリックコメントを実施したい。

技監

 これから基本計画を急いで作るようだが、施設を実際に使っていくときの運営の仕方や使い方、展示品の保管など、運営方法についてある程度目途が立っていないと基本設計に入れない。そのあたりを急いで詰めた方がよい。実際に作ってみたら使いにくいということになる。
 せっかく作るのだから10年、20年して施設が陳腐化しているということにならないよう、気をつけなければいけない点など他の事例をよく見るほうがよい。結構お金を掛けないと後々しっかりとしたものが作りにくい面があるので、どれくらいお金を掛けるかが大事になる。

産業振興局長

 関係部局と相談しながら早急に進めていきたい。

総務局長

 20年7月に先の整備方針案をまとめ上げた。その時は公共施設と民間施設を一体的に整備するものであった。事業は滞ったが、この整備方針案についてはパブリックコメントまで行っており、また、当時、施設の配置計画や展示計画、運営計画もかなり練り込んでいた。ほとんど基本計画レベルはできている。今回の見直しが整備手法に限るなら、これらをもとに、できるだけ早く基本計画をまとめていただきたい。
 民間施設の設計・建設のスケジュールについては、24年度後半からスタートとしているが、公共施設の整備にあわせて、できるだけ早期に来訪者サービス機能も開設する必要があるのではないか。

産業振興局長

 平成20年9月に先人紹介・観光案内施設展示等検討会議を設置し、その他にも千利休と茶の湯関連や与謝野晶子の顕彰施設関連の委員会、文化観光拠点整備事業者選考委員会を立ち上げて、その間議論がされ、一定の絵が出来あがっているところもある。
 新たにスタートというより、今まで検討いただいた内容を蓄積しつつ、新たな部分は入れながら進めていきたい。これらの内容についても再構築の一つとして考えていきたい。
 民間施設については、公共施設の位置関係、内容等が具体化するなかで、民間事業者からも、それに合った形で提案もいただけると思う。何も無い状況の中で、民間に提案を出してくれと言っても出しにくい、それにマッチしたものが出にくい。基本設計や実施設計の具体化したものをお示ししていく中で、民間施設の誘導を促していきたい。これは基本設計をした段階でも可能かもしれないので、民間事業者に提案をいただける場を設定したい。

市長

 ひとつ変わった点は、先人紹介の館のようなものを作る予定だったが、完全に無くなった。観光案内機能の中で収めていくということで、出来るだけシンプルな形で与謝野晶子と千利休を顕彰するような、そして茶の湯体験が出来るようなものにする。
 その中身については、今、ご指摘いただいたように、三千家ともう少しきちっとすり合わせする必要がある。必ずしも1月中に詰めないといけないものでもない。拙速に、展示がどうあるかきちんと議論しないままスタートするとそれこそ問題だ。どういうものが出来るかわからない状況で1月中に基本計画を作ることは難しい。その辺は庁議でも議論する必要があるし、経営会議でももう一度議論しないといけない。三千家との対応を含めて、この整備方針で進めながら基本計画については、更に練っていく必要がある。

付議案件2 阪神高速道路大和川線 常磐工区開削トンネル工事の再開について ・・・建設局長

建設局長 案件説明

(質問・意見等なし)

報告案件1 堺市ユースサポートセンター(子ども・若者総合相談センター)の開設について ・・・子ども青少年局

子ども青少年局長 案件説明

会計管理者

 運営主体となる「特定非営利活動法人 み・らいず」は、社会福祉士や臨床発達心理士を抱え、縦割りでなく、各専門機関との横の連携が行える法人なのか。

子ども青少年局長

 運営法人については、公募を行い2者から申し込みがあった。この法人は、既に大阪市などで不登校などの支援活動を行っているNPO法人であり、ノウハウを備えており、専門職員なども抱えている法人ということで、選定した。

技監

 「堺市ユースサポートセンター」が正式名称なのか。カッコ書きで「子ども・若者総合相談センター」とも記載しているが、どうなのか。

子ども青少年局長

 法では、「子ども・若者総合相談センター」と謳われているが、堺市としての名称が「堺市ユースサポートセンター」である。

技監

 堺市独自の名称ということか。

子ども青少年局長

 名称は、堺市独自で付けたものである。

田村副市長

 少年非行の現状数値で何を言いたいのか。堺市は大変な状況であることを言いたいのか。

子ども青少年局長

 非行の中には、中学生が多いということ。非行が低年齢化してきていることを言いたいもの。

田村副市長

 感覚的なもので良いので、中学生はどのような状況なのか。

教育次長(指導担当)

 現実的には厳しく、問題を起こす子どもは多い。

報告案件2 阪堺線の利用者拡大に向けた取り組みについて ・・・建築都市局

建築都市局長 案件説明

事務管理監

 基本合意書にも、阪堺電気軌道株式会社側の経営努力を実施となっている。抜本的な構造改革が必要な時も来るかもしれない。継続して、相手方との協議をお願いしたい。

建築都市局長

 阪堺電気軌道株式会社の経営努力については、平成12年度から9年間で人件費を約4割削減した。
 これまでの利用者の増加策として、平成21年7月から、天王寺駅前までの直通運転の開始や平成22年12月に通勤定期の運賃値下げ、また、各種イベントを実施している。今後も利用者拡大に努めることが重要である。また、今年は、阪堺線開通100年であり、様々な記念行事も企画していると阪堺電気軌道株式会社から聞いている。

市長

 人件費削減の努力については、あれだけ議会で議論になった経過を尊重してもらいたい。第三者も含めて、厳しく経営チェックをしてほしい。運転手を再雇用とするなど、最近の他社の人件費削減努力を阪堺電気軌道株式会社でも行っているのかなど、堺市としてもきちっとチェックしないといけない。利用者拡大策と相まって、経営努力についても、市民の厳しい目で見てもらいたい。

建築都市局長

 第三者を入れた経営努力の検証については、毎年2億円の支援をしていく中で、各年度にわたり、第三者を入れ経営チェックができるように、現在検討している。

その他報告事項

総務局長

 市のホームページで市の条例や規則などを市民の方がご覧いただけるようにしている。昨年、市民の方から規程の不備についての指摘があり、さらに先般の12月議会でもこの内容の指摘を受けたところである。
 我々公務員の職務遂行に当たっては、いかなる場合でも法令や市の例規に基づいて、事務の基本に立ち返ってきちんと事務執行していくのが当然である。この機会に、各所属において所管する関係例規の把握と点検の再確認に努めていただきたい。
 再確認のポイントは、次のように2点あると考えられる。
 一点目は、例規の中に形式的な不備がないかどうかの点検をお願いしたい。
 もう一点は、実質的に内容が適切かどうかの点検である。
 例規の不備や、例規上の根拠に合致しない事務執行が行われると、市政への信頼が大きく損なわれる事態になるので、各局において、今一度原点に立ち返って点検をお願いしたい。
 あわせて、ホームページを通じての情報提供は、確実かつ速やかに行うべきと考えている。今回、例規集の更新を補完するため、「最近の条例、規則などの動き」について、掲載対象の拡大について、現在検討している。

技監

 市民からどのような指摘があったのか。

総務局長

 庁議規程に誤りがあった。庁議メンバーと庁議進行の職務代行者の引用条項に間違いがあった。市民の方からご指摘いただき、判明するということが大きな問題である。

技監

 専門家でなくて、普通の職員が確認しても分かるものなのか。

市長公室長

 引用条項の間違いについては、誰が確認しても分かるもの。以前の改正時に行った処理は、間違いないと思いこんでいる。一度原点に戻ることは大事と思う。

技監

 確認するに当たっては、法律や法規などの専門知識を有している職員が行わなくて大丈夫なのか。

芳賀副市長

 業務に精通した者がチェックするべきである。一定の経験や制度に精通した職員が行うべき。

技監

 こういうチェックをルーチン化することが必要。

市長公室長

 今、ご指摘いただいたことを含めて、局内での体制については、局の法規主任と相談し、再度チェックをよろしくお願いしたい。

芳賀副市長

 法規主任は、局総務課の課長補佐か。

総務局長

 そのとおり。

芳賀副市長

 各課でのチェックについては、最終的には各課の課長補佐が行うべきではないか。その上で、法規主任や法制課と調整したら良い。

総務局長

 詳細については、総務担当課長会議できちっと各局に説明したい。

市長公室長

 総務担当課長会議の中で、誰がチェックを行うのか、きちっと説明いただきたい。

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市長公室 政策企画部 政策推進担当

電話番号:072-340-0468

ファクス:072-222-9694

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