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庁議議事要旨 平成22年7月27日

更新日:2012年12月19日

報告案件1 コミュニティサイクルの運用開始について ・・・建設局

建設局長 案件説明

危機管理監

 サイクルポートなどの整備費は、全額補助ということだが、ランニングコストについては、別途必要になる。運用後の収益に影響するが、需要予測はどうなっているのか。ランニングコストに占める割合はどうなるのか教えていただきたい。
 次に、現在実施している観光レンタサイクルとの関係はどうなるのか。
 また、パンクした時の修理代や市内の自転車店との連携は、どうなっているのか。
 事故への対応はどうなるのか。保険加入することになるのか。
 あまり自転車道の整備が進んでいないのではないかと思うが、今後、市街地も含めて整備を進める考えはあるのか、教えていただきたい。

建設局長

 450台の自転車を1日1.4回利用すると、年間で900万円程度の赤字となる。自転車の台数を100台増やせば、同じ利用頻度でランニングコストの収支が図れると考えている。

市長

 今の台数で回転率がいくらになれば、収支がとれるのか。

建設局長

 1.8回である。
 10月に利用実績などを調べ、検証する。その中で、利用経路や利用回数も分かる。検証結果を踏まえ、自転車台数の増加策やその他の方策を検討する。
 観光レンタサイクルについては、現在、堺駅、堺東駅、大仙公園、自転車博物館、堺ホテル協会加盟ホテルに配置している。当面は、併用運用する。統合するのであれば、堺東、堺駅が考えられる。大仙公園、自転車博物館は、固定客もあり、仁徳陵の世界遺産の取り組みとの関係もあるので、残す方向で考えている。

産業振興局長

 観光レンタサイクルについては、平成19年度には自転車が88台であったが、現在は122台を保有している。利用者で見ると、平成19年度は4500人程度であったのが、平成21年度には9500人と倍増している。平成18年度は1634人であり、それ以降、毎年2,3千人伸びている。順調に利用者が増加している事業であるので、直ちに統合するよりは、6か月間併用運用し、利用実態などを踏まえて次年度以降対応していく。

建設局長

 次にパンクした場合であるが、サイクルポートまで持って来ていただければ市で修理する。自転車店との連携については、今後検討していく。

市長

 ポートまで運べない場合は、利用者が自分のお金で最寄りの自転車店で修理することは可能であるのでは。

危機管理監

 パンクした場合の利用者の負担を軽減するべきではないか。

建設局長

 コミュニティサイクルでは、定期利用代が月額2000円となる。屋根付き駐輪場の利用料も2000円である。自分の自転車を持たずにコミュニティサイクルを利用すると自転車購入費やメンテナンス代が必要ない。定期利用であれば、家に持って帰ることも可能であり、非常に便利なシステムである。

上下水道事業管理者

 電動アシスト自転車の定期利用は可能か。

建設局長

 電動アシスト自転車は、定期利用の対象としていない。
 また、事故の対応であるが、現段階では自己責任で考えている。保険加入については、検討する必要はある。自転車道の整備ついては、新金岡をモデル地区として整備している。自転車道を新たに整備するのは難しいが、車道の路肩を走行できる方法で整備を進めている。今の道路の中での配分をどう考えるのか。路肩のスペースが少ないところが多い中、今後も検討が必要である。
 このシステムでは、現在、駐輪場を利用されている方がコミュニティサイクルに移行すると、その空いた駐輪場スペースに、新たな駐輪場利用者を誘導できるため、放置自転車対策にもつながると考えている。

危機管理監

 自転車は、軽車両扱いになり、車道を走らないといけないが、乗っている人は、歩道を走ってしまう。自転車のまちを推進するのであれば、道路の中での自転車道の位置づけをはっきりできないものか。

建設局長

 自転車の走り方やマナー指導は、今後も行っていく。

建築都市局長

 歩道上に、サイクルポートを設置していただけないか検討してほしい。阪堺線の電停のそばにサイクルポートを設置すれば、阪堺線利用者がコミュニティサイクルに乗り、仁徳陵周辺を周遊すること等ができ、阪堺線の乗降客の増加にもつながると思う。検討していただきたい。

建設局長

 今回、4か所の駅にサイクルポートを設置し、駅前型のコミュニティサイクルとして運用を開始する。これとは別に、市街地にサイクルポートを設置する市街地型がある。運用後に実施する利用実態の検証や運用形態などを見極めた中で、市街地への拡充も検討したい。

市長公室長

 歩道上の設置について、警察の許可の点で問題はないのか。

建設局長

 特にない。スペースがあれば置けないことはない。大小路シンボルロードのなかでも駐輪施設を設置して駐輪できないことはない。後は、景観の問題がある。歩道ではないが、高島屋の前の南海の敷地のところに、駐輪機を設置している。きっちりとそこに駐輪していただけたら良いが、その周りに置かれると撤去しにいかなければならない。今のところ、指導員に立ってもらい駐輪機に置くようにしてもらっている。歩道上に置くことについても景観の問題はあるが、通行の障害にならなければ問題ない。

総務局長

 先日の庁議では、阪堺線の活性化のために、職員の通勤手段としての検討をという課題をいただいているところであるが、職員が率先して利用するとすれば、通勤手段として例えば堺駅から堺東駅間などでの利用が想定される。今後の話になるかもしれないが、通勤認定の問題なども生じる。担当局として職員の利用について何かお考えはあるか。

建設局長

 現時点ではそこまでは考えていない。

総務局長

 自転車の利用促進の観点から、いずれは職員の通勤手段としての自転車の活用を検討する必要があるかもしれない。

環境局長

 市役所にポートを設置すれば、職員が通勤で自転車に乗って来て、昼間は公用として利用できる。電動アシスト自転車であれば、20キロ圏で自動車代替手段として使えるという利用実証データがある。朝晩を通勤に、昼間は公用に使えるということで、効率が良くなる。関係局と調整させていただきたい。

市長

 箕面市役所では公用車を、土曜・日曜は市民に貸している。公用車のハイブリッドカーでカーシェアリングを先取りしている。自転車もシェアリングしないといけない。公用車のシェアリングも考えてもらわないといけない。施策を立案する場合、環境の視点抜きには組み立てられない。

会計管理者

 使用台数が多いのは、堺東になると思う。120台あったらよいが、ポートによって台数が偏らないか。観光レンタサイクルの場合は、別の場所で返却して元の場所に運搬してくれるようになっている。

建設局長

 自転車台数の偏りについては、業務委託のなかに運搬も含めている。例えば堺東で借りて百舌鳥で返しても良いので、百舌鳥に自転車が偏れば運搬をする。

市長公室長

 観光レンタサイクルは堺東の観光案内所で貸し出しているが、一方、コミュニティサイクルは堺東といっても阪神高速の高架下で貸すことになっている。通勤はともかく、初めて堺に来る観光客にとって、阪神高速の高架下まで借りに行くというのは厳しいものがある。場所の設定の検討が必要ではないか。補助金を受けているので簡単に解決できる問題ではないかもしれないが。

建設局長

 現在、堺東駅直近で適当な場所がないため、阪神高速の高架下となっているが、来年くらいにはより駅に近い場所の選定を検討しようと考えている。

市長公室長

 観光目的でもコミュニティサイクルを利用することになるが、ICカードはすぐに発行していただけるのか。

建設局長

 申込書を書いていただくことになる。申込は駐輪場の係員がいる時でないとできないので、係員がいる7時から20時までの間であれば発行が可能。申込には免許証などによる本人確認が必要となる。

芳賀副市長

 借りて、最後はサイクルポートに返すことになるが、観光客などの乗り捨てや、乗って帰られるという危険についてはどのように回避するのか。保険か何かで対応するのか。それとも事業者が回収して回るのか。堺東などは駅から遠いので乗り捨てられる可能性がある。その日限りの利用者について、そういうリスクの回避をどのようにするのか。
 また、観光客の親子連れの利用なども想定されるが、子どもが乗れるのか。子どもが小さくて乗れないなどの制約があるのか。

建設局長

 申込の際、本人確認を行うので、返却されなければ、本人に連絡をとり、返却していただくことになる。また、放置されていれば回収することになる。

芳賀副市長

 保証金を先に取っておくなども方法ではないか。

建設局長

 保証金についても検討したが、保証金を取ると利用率が下がるなどの懸念もある。貸し出す自転車には「堺」というマークがついている。盗難の可能性もないわけではないが、結構目立つ自転車としている。
 また、24インチの自転車に乗れる人しか利用できないので、子どもの利用は今のところできない。

産業振興局長

 子ども用の自転車について、観光レンタサイクルでは、各貸し出し場所に2台ずつ配置している。子ども用自転車や返却などの課題については、今後半年かけて、利用状況や実績をみて双方の局で検討していきたい。今ここですべて想定されている課題を解決するのは難しい。双方の局で考えて、スムーズに利用できる方法を構築したい。

会計管理者

 観光レンタサイクルでは保証金を取っているのか。コミュニティサイクルは先に登録申請をしないといけないので、いつでも誰でも乗れるわけではない。また本人確認もいる。

産業振興局長

 観光レンタサイクルは、貸し出す時に本人確認をした上で、利用料金300円を払ってもらっている。借りたところと別のところに返す場合は移送料として200円をいただいている。A地で借りA地返却なら300円だが、A地からB地返却の場合500円となる。保証金はいただいていない。
 また、ここ何年も観光レンタサイクル事業を行っているが、不心得な人はいなかった。免許証等で本人確認は行っているので、観光客を含めてそういう人はいなかった。

教育長

 便利だから利用するというのもあるが、それを使うことが利用者にとっても良いことをしているという満足感があればなおよい。身近なことだが、小中学校の保護者が自転車に「ただ今パトロール中」といったステッカーを貼り、地域の防犯に一役買っているという気持ちが、どんどん輪を広げていったということがある。
 便利だからというだけではなく、自分はCO2削減や堺の観光に一役買っているというイメージの工夫が何かあれば、一層気持ちよく利用していただける。

建設局長

 何かアピールできる方向で検討したい。

その他報告事項

市長公室長

 報道提供資料については、原則として、広報課から報道機関に、午後2時に提供している。堺市ホームページへの掲載については、提供日の翌日に掲載していたが、来月8月からは、報道機関への提供と同時に、堺市ホームページに掲載する。
 これは、市民への情報提供の即時性を確保するものであり、市民からも要望をいただいている。各局は報道機関への提供日前日までに、ホームページ掲載用データを広報課に提出していただきたい。

市民人権局長

 差別事象について、平成20年度は3件、21年度は2件だったが、本年度、すでに3件発生している。
 このような事象に見られるように、差別意識は根強く残っており、職員一人ひとりがこの事実を真摯に受け止め、適切な対応ができるよう認識を深めていくとともに、市民への粘り強い啓発に努めていく必要がある。
 すでに堺市人権施策推進本部員である各局長へは文書で報告しているが、各部署においても、事象並びに対応について、局長から改めて所属職員に対して周知徹底いただきたい。また、自らが先頭に立って人権啓発推進に努めていただきたい。

市長

 委員会質疑で気になった点がある。
 議員と課長との答弁のやり取りであるが、答弁は、事前のすり合わせは必要ないが、質問の趣旨、目的、内容をきちんと事前に確認してほしい。確認せずに、思い込みだけで答弁すれば質問の趣旨とズレが生じる。
 庁内において議論中で意思形成過程にあるものもある。最終的な結論に至っていない場合がある。そうした場合に質問があれば、現時点の考え方や課題、問題点、検討の方向性について答弁して欲しい。
 意思形成過程で、庁内的に結論が合意されていない場合、答弁者自身の判断で答弁することがあってはならない。もし課長が答弁に窮していれば、部長や局長がフォローして、質問の趣旨を踏まえて、現在の検討の方向性を答弁すること。

芳賀副市長

 これまでから、本会議は局長が中心、委員会は課長が中心で、部長が積極的に答弁しないということが指摘されている。
 課長が答弁に窮した場合、部長、局長がしっかりとフォローすること。
 現状の課題認識や説明は課長が答弁し、部長は市の基本的な方向性や現状の課題に対する解決の方向性などを答弁する。そのうえで局長が臨機応変に、また、意思形成過程上にあるものについては、現状の検討内容の枠を出ない範囲で答弁を工夫する。
 各局で改めてそれぞれの答弁の役割を確認して欲しい。特に部長には積極的に答弁するようお願いしたい。

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