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庁議議事要旨 平成22年4月28日

更新日:2012年12月19日

市長挨拶

 先週、ベトナム・カンボジアへ出張したので、その報告をする。
 ベトナムについて、まず、昨年9月に堺市に総領事館が開設されたお礼を申し上げるために、ファム・ザー・キエム副首相兼外務大臣を表敬訪問した。総領事館の開設をきっかけに、経済分野をはじめ各方面で様々な交流が行われているが、もっと活発に行いたいと申し上げてきた。
 また、ベトナム商工会議所のブ・ティン・ロック会頭と会談し、今秋に予定しているベトナムへの経済ミッション派遣の際に、会員企業との交流や商談に対して具体の協力をお願いしてきた。ミッションが成功するよう、相手方からも協力をいただけることとなった。
 ホイアン市では、毎年、日越ホイアンまつりが開催されている。堺市は前回の開催の際に協力をした。今年度も、どのような形で協力できるか協議することを申し上げてきた。
 カンボジアは、昨年9月の「堺・アセアンウィーク」に参加いただいた。その際に、カンボジアの学生さんに民間大使として堺に来ていただいている。今回は、そのことをきっかけに、キュー・カニャリット情報大臣からの招きを受けて訪問したもの。
 トン・コン観光大臣とも会談した。カンボジアの観光客数は、以前は、日本人が1位だったが、現在は4、5位となり、韓国が1位になっている。ぜひ、日本からの観光客について、再度盛り返してほしいと申し入れがあった。関西国際空港とカンボジアの直行便を実現してほしいと申し上げた。カンボジア・アンコールワットに残っている「日本堺」という墨書のある場所に銘板を設置してほしいと要請し、具体的に検討すると返事をいただいた。堺をアピールできる。また、日本人観光客の集客にもつながると思っている。相互に連携して、インバウンド、アウトバウンドの取り組みを進めていきたいと思っている。
 王立プノンペン大学では、日本語学科がある。そこで大阪府立大学の奥野学長が府立大学の現状や留学生の受け入れ体制について講義した。みんな非常に興味を示し、奨学金や堺市の支援について質問があった。奨学金については、府立大学として検討したいとの発言があった。堺市としては、住居など生活面での支援として何ができるのか検討し、協力したいと申し上げた。非常に勉強意欲が高く、日本語教育を一生懸命にやっている。昨年のアセアンウィークにもこの大学の学生2名が参加してくれている。
 今回の両国訪問では大きな手ごたえを感じた。今後とも、アセアン、東南アジアとの交流を堺市としても積極的に進めていきたい。連携を密にしながら、交流を続けていきたい。

付議案件1 南部丘陵の緑地保全の仕組みづくりについて ・・・建設局

建設局長 案件説明

危機管理監

 関係局との政策連携の欄には、農業委員会の記載がないが今回の緑地保全には農地も含まれるとすれば、農地転用などを所管する農業委員会とも連携が必要ではないか。

建設局長

 農地については、今回保全する緑地に含んでおり、農業委員会とも連携を図っていきたい。

危機管理監

 調整区域で農地転用の申請が出てきたときには許可が必要となり、農地法では集団農地は守っていくが、それ以外の個別の農地は歯止めがかかっていないのが現状である。南部丘陵で個別の農地から申請があった場合、どのように臨むのか。

建設局長

 緑の保全と創出に関する条例では、市がどのような姿勢で臨むのかという基本的な理念が含まれており、農地に対しても一定の保全の促進になるものと考えている。

技監

 条例では区域を指定して保全するということになるが、一般の農地の保全も全て条例でコントロールするのは困難だと考える。

危機管理監

 農地の保全という観点からは、農業委員会と連携して、よく理解していただくということがベターであると考える。

財政局長

 新たな基金創設を否定するつもりはないが、具体的にどの程度のことを考えているのかを知りたい。現在ある都市緑化基金でも、基金の趣旨として保全も含まれていたと思うが、使い方は限定される。特色を出すのであれば、基金の運用方法を明確にする必要があるのではないか。

環境局長

 地球温暖化防止の流れや生物多様性の国際会議が名古屋で開催されたこともあり、生態系の保護も積極的に訴えていくタイミングと思っている。
 そういう意味で、従前から本市の貴重な資源と言われている南部丘陵の保全に対し、これまで制度的な裏打ちが無かった。ぜひともこの機会に、市として保全の姿勢を示すことが重要ではないかと思っている。
 仕組みとしても「ヒト」「モノ」「カネ」の3要素が示されている。中でも「ヒト」の要素が非常に重要と思っている。地元の方々が先祖代々の土地を守って、農地や里山として維持してきたことで保全につながっている。
 環境局としては、今回の提案にある地元住民との座談会の段階から積極的に参加していきたい。現在、堺エコロジー大学の設立準備を進めている。その中で、生態系や緑の保全を進める人材づくりを講座の一つとして考えており、連携を進めていきたい。
 また、南部丘陵という言葉をこれまで市の計画等でも使っているが、堺の地理上の特徴を示した名称で、愛着がわきにくいのではと思っている。例えば、南部丘陵で特に保全すべき地区に「上神谷の森」という愛称を付ける等、人の気持ちを集める工夫も必要ではと思っている。

商工労働部長

 農地保全の中で、里山の保全は周辺の農地に大きな影響を与える。ぜひ、今回の取り組みを進めて行きたいと考えている。これまで、市街化調整区域のまちづくりなどについて、地元の方々のご意見を聞いて進めてきたが、市の姿勢を示すものがなく、住民の主体的な活動に負うところが大きかった。今回の条例では、理念や実行的な手段を示しているのは大きな意義があると思っている。
 企業も市民ということから考えると、里山アドプトを企業が行うなど、企業に対し積極的に産業振興局からアプローチしていける可能性もあると思っている。

建築都市局長

 農地保全は、総合的な施策体系として考えるべき。例えば、上神谷米は、南部丘陵の河川の水路で賄われていると思う。南部丘陵を保全しないと水質汚濁の問題も発生し、上神谷米ブランドが残るのか分からない。棚田の修景もある。環境の観点も重要であるが、それ以外の付加価値も加え総合的に考え、市民、地権者の理解を得ることで、規制をかけていけるのではないか。

技監

 南部丘陵単体の緑地を大事にする話に留まらず、南部丘陵は石津川の水源でもあり、流域全体で、水や水質を確保する観点でも重要である。そういう意味合いからも、市域全体、市民全体で取り組まないといけないことを強調する必要がある。

財政局長

 強い規制をかける場合、都市計画の手続きにはどの程度の期間が必要なのか。

建設局長

 都市計画自体の手続きは余りかからないが、それ以外の作業工程も必要となる。これらを含めた期間については、本日、資料を持ち合わせていない。

市長

 提案された仕組みについては、インプットのイメージは出来ているが、アウトプットのイメージが沸いてこない。基金を作り、どうしていくのか。基金規模やどの程度の年次をかけて取り組みを進めるのか。まずは、条例を策定し、南部丘陵を保全していくという先行的なイメージとなっている。具体的なアウトプットイメージを示す必要がある。
 民間からどの程度の寄付を募るのか、何年かけてどれぐらい集めるのか、基金のイメージをしっかり持つこと。

市長公室長

 今回示された仕組みについては、具体的にどう進めるのか整理が必要。条例案の上程時期などは示されているが、全体の仕組みづくりのスケジュールなど、引き続き関係局の意見を聴取し、詳細の設計をお願いする。

報告案件1 時間外勤務の縮減に関する仕組みづくりについて ・・・総務局

総務局長 案件説明

技監

 残業がどうして増えるのか、なぜ残業をしなければならないか、理由は分析しているのか。

総務局長

 仕事の仕方を含め、各所属で再点検していただきたいと申し上げたが、所属長がどういう指示・命令を出されているのか、どういう内容で時間外をしているのか、各所属で確認いただかないといけない。

技監

 残業を減らすには、仕事を減らすか、仕事の仕方を工夫するしかない。しかし、仕事を減らすのは難しい。
 仕事の仕方の工夫は、管理職でないとできない。管理職が本当に、時間外を減らすために考えているのか。仕事をやる方に重きを置いて、残業してでも仕事をやれという考えを持っていたりして、残業しないで済む仕事の仕方を考えていないのではないか。

理財局長

 現行の毎月第2水曜日のノー残業デーは、平成4年から月1回で実施しているが、実施していない週に比べて、効果が上がっているのか。効果があるので毎週に拡大するということなのか。過去から時間外を縮減するという話はあったが、なかなか特効薬がなかったと思う。

総務局長

 やっても効果がないなどという議論をするよりも、まずはやっていかなければ、一歩も進まない。意識も変えていただかないといけない。
 今回は環境局と協働して、エコの観点も含めて周知する。私の所管の総務局から取り組まないといけない問題だと思っている。

堺病院事務局長

 管理職が時間外命令を出すのが本来の趣旨。残業を減らすことは個々に取り組んでいることだが、職員任せにせず、管理職が責任をもって、職員が帰るよう呼びかけなければいけない。ノー残業デーをいくら増やしても、結局はそこが課題だ。

財政局長

 一例を言うと、神奈川県では、例えば課長に申告し、許可を得て時間外をする場合、予定時間を書いたバッジをつけて残業をするという取り組みをしている。

総務局長

 色々ご意見をいただいた。より徹底してまいりたい。

市長

 管理職がそれぞれの職員に、残業する必要のある仕事の有無を確認することが前提で、改めて事前命令を徹底するように。

健康福祉局長

 事前命令については以前、システム化をしていたはずだが、なかなか徹底できていないようだ。

市長公室長

 システム上と運用上のギャップがあると理解している。再度徹底していただきたい。

報告案件2 児童虐待死亡事件を受けた緊急対応について ・・・子ども青少年局

子ども青少年局長 案件説明

健康福祉局長

 対応についてこういう形での周知は重要。職員には文書で周知するのか。市民にも啓発を行うので、職員にもきっちり周知していただきたい。福祉部門や区役所での事前の気付きなどのため、きちんと周知していただきたい。

子ども青少年局長

 通知文を出す予定にしている。啓発を行うので、今後、虐待が疑われる事例の通告も増えると想定している。我々も今の体制で十分に受け止められるかわからないので、所管で対応が困難になっている場合には、各局の協力をお願いしたい。

堺病院事務局長

 庁内通報・連絡体制などについて、庁内委員会などの場で徹底いただいた方がよい。

報告案件3 内水ハザードマップの作成・公表について ・・・上下水道局

上下水道局長 案件説明

技監

 上下水道局長の説明にもあったが、この地図に示しているのは、河川が無制限に水を流せる前提で市街地に雨が降った場合の浸水を想定したもの。浸水するとなっていない場所でも浸水する可能性がある。この地図で色がついていないからといって浸水しないという訳でない。この地図だけ見て、勘違いする市民もいるので、訂正をお願いする。
 これは時間雨量50ミリで10年に1回の大雨を想定しているが、土地の開発や最近の温暖化などで集中豪雨が増えており、現実には10年に1回ではない。なおかつ時間雨量50ミリ対応の整備も完了していない。
 最近、国も含めて総合治水を進めないといけないと言っているが、川に水を流すだけでなく、浸透や貯留、公有地だけでなく市街地や民有地の土地利用、上流の木を守るなど、総合治水に取り組まないと河川の整備も追いつかない。このことは市議会でも質問があり、市として取り組んでいくことになっている。建設局の河川担当や下水道部など関係部局で会議を行っているので、出来るだけ早く具体策の方針を出さなければいけない。

上下水道局長

 マップでは七道駅周辺や堺区内の阪神高速道路堺線沿道の一部などが危険箇所に指定されているが、ここは南島下水ポンプ場で対応している。1分あたり1,030トンの排水量で対応している。大和川線の整備に伴い、大和川ポンプ場を現在整備している。平成26年度に稼動予定。大和川ポンプ場が出来れば1分あたり2,360トンの排水能力を持つことになる。その時点で内水ハザードマップのシミュレーションを見直して新しい内容をお示ししたい。

危機管理監

 ハザードマップについては平成16年度に、東南海・南海地震を想定して津波のハザードマップを作った。それから、大和川、西除・東除川、石津川、土砂災害と、年次的に作成・公表をしており、内水で最後になる。ただ、それぞれの部局で作っているため、市民には、うちはどれが対象かわかりにくいということなので、危機管理室で各区ごとにそれぞれのハザードで関連するものをまとめた統合型ハザードマップを今年度作っていきたい。完成は今年の秋になるので、それまでの間、市民の方々には、内水は市ホームページでしかわからない。紙ベースでの対応については、上下水道局でサポートをお願いしたい。
 内水、洪水、津波などは、特に堺区が危険。歴史的に三宝から大浜、石津、浜寺にかけ、非常に低地なので、浸水が多い。内水、洪水、津波も含めて、総合的な治水を堺区中心に進めていただきたい。特に地元の方々は、時間あたり50ミリを超える降雨が頻繁にあるので、行政がどう対応するか注視している。

その他報告事項

市長

 ひとつは監査委員からの度重なる指摘がなされている。それぞれ事務の適正化に務めていただきたい。何度も同じことを指摘していると伺っている。
 市長の充て職について、公益法人等の理事の就任については必ず事前に私の許可をとっていただきたい。公益法人改革で、理事の責任は、会社の取締役の責任と同じくらい重くなっている。事後報告としないように。
 昨日の大阪高裁判決にあったように、行政委員会委員の月額報酬の見直しが指摘されているので、すべての行政委員について現在の月額報酬制がよいか再点検しておくように。

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このページの作成担当

市長公室 政策企画部 政策推進担当

電話番号:072-340-0468

ファクス:072-222-9694

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館4階

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