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事業所紹介 株式会社阪南ビジネスマシン(SCKサービスセンター会員企業)

更新日:2022年8月2日

 中小企業勤労者及びその事業主の福祉を向上させるために堺市が中心となって設立されたのが「公益財団法人堺市勤労者福祉サービスセンター(以下、SCKという。)」です。SCKでは、堺市内の中小企業で働く従業員や家族の方々を対象に、充実した福利厚生サービスを提供しています。
 今回はSCKのサービスを積極的に活用され、従業員の福利厚生を向上させている「株式会社阪南ビジネスマシン」をご紹介いたします。

事業所及び活動概要

● 取材先

株式会社 阪南ビジネスマシン

● 所在地

堺市中区深井北町3275番地

● 代表者

代表取締役 河野 輝久教

● 事業内容

各種オフィス機器の販売・リース、
基幹システムの構築やアフターメンテナンスほか

● 従業員数

92人(正社員)

お客様と共に成長する企業へ

 「お客様は常に満足されているか」を創業精神とし、その言葉通りに会社は動いております。その為に何をしたらよいか。お客様の満足を求めるには、まず従業員の満足がなければなりません。従業員が働きやすい環境の中でお客様と共に成長・発展する会社を目指しております。創業当初は従業員がなかなか採用できない時代もありましたが、現在は毎年大学生を採用しております。今は新卒採用者をどう育てていくか、育つ環境をどう作るかが重要ですね。

お客様のためになる発想が出来る社員に育てたい

 新卒者の場合は、親御さんが費用をかけてそこまで育てられた大切なお子さんをお預かりしているわけですから、「社会(会社)の中で一人前にしてあげたい」というのが創業者の基本的な考えです。
 今の時代は、「自分はこれをやりたい」という目的意識を持っている人が少ないですね。例えば、営業をやってみたいとか、車が好きだから整備をやりたいとか。もちろん、やりたいことが本人のためにいいとは限らないですし、苦手なことに挑戦することで成長するといった場合もあるので、適材適所の観点から色々経験させるということが大切ですね。
 全ての新卒社員に最初の一年間は営業をさせています。その後に適材適所を見極めてそれぞれの部署に配属します。すると事務に配属された社員でも自分が営業で苦労した経験があるので、営業の辛さがわかっています。自分が苦労して開拓したお客様から電話を受けることもあります。色んな経験をしているので電話の応対でも声のトーンが違ってくるし、お客様の要望も分かります。また事務の社員でも電話でシステムのサポートができたりもするので、お客様にすごく助かると喜ばれていますよ。組織として力をつけるためには、お客様にオールマイティな対応ができる社員を育てなければこの業界でやっていけませんしね。前を向いて進んでいかないと、止まった段階で衰退ですから。それと、我々はメーカーではないので、メンテナンスも含めてお客様のご要望に合ったオリジナルの商品を提供していくために、社員の発想が大事なんです。お客様が本当に求めているもの、お客様にオリジナルで提供できるものを、色々な観点で自ら発想できる社員に育てていきたいですね。

充実した福利厚生

 SCKは20年以上前から利用しています。従業員は、娯楽関係や食事の割引サービスをよく利用していますよ。若い従業員には映画やプールなどのレジャー施設、年配の従業員には温泉やゴルフ場の利用補助などが喜ばれていますね。やはり中小企業単独ではそこまでの福利厚生は難しいですからね。
 会社としては定期健康診断への補助が助かっています。また、結婚したり子供が生まれたりする若い従業員も多いので、結婚祝いや入学祝いなどの慶弔給付も助かりますね。永年在会慰労金などもあって従業員にも喜ばれていますし、利用するメリットは十分にありますね。お付き合いのある他の企業にご紹介することもありますよ。
 就職活動をしている学生に大企業並みの福利厚生を受けられるということをPRでき、企業の人材確保にも役立っていると思います。

SCKのサービスは従業員のコミュニケーションにも役立っている

 社内の風通しはとてもいいですよ。サークル活動が盛んで、他の会社にはないようなものでいうと農園部というのがあって、土地を借りて色々な野菜やイチゴなどを作っています。今の時期は釣り部が一番盛んですね。会社で船を持っているのでお客様をご招待して魚釣りをしたりします。仕事以外で、年齢層に関わらず一緒に遊ぶことによって、従業員同士やお客様とのコミュニケーションにも役立っています。コミュニケーションといえば、SCKの会員企業の間で1年に1回行われるソフトボール大会に、野球部のメンバーが中心になって参加しているのですが、応援にきてくれる従業員や家族がいるので一緒にお昼ご飯を食べたりして、よいコミュニケーションの場になっていてありがたいです。ホームラン賞をいただいたり、優勝したこともあるんですよ。

茶室のある会社

 茶室を作るきっかけになったのは、会社を建て替える時に挙がった従業員の声です。
 夏休み中の学校で、パソコンの入れ替え、設置、配線工事を行い、汗だくで帰社した社員のつぶやき、「シャワーがあったらいいのにな」がきっかけでシャワーを作ることになり、茶道をやっている経理課長からお茶を立てる場所が欲しいとの意見も出て、お風呂を設置した和室や炉を切った茶室が出来ました。お茶会をしたり、時には宴会をしたり、布団もあるので医務室の代わりとしても使用しています。ホワイトボードも設置しているので、会議や勉強会を行ったりもしています。先日は、育児休暇を取っている女性社員が1歳の子供を連れて今後のことについて打ち合わせに来たので、ここで子供を寝かせて話をしたんですよ。従業員たちは皆、ここを色々な形で自由に利用しています。

風通しの良いフロアで柔軟な発想を

 従業員がいるフロアには有線放送を入れています。また、そのフロアの一角に昔の小学校の教室をモデルにした木造の部屋があります。黒板もありますよ。やはり物事を発想するときには、鉄筋コンクリートの部屋ではなく、木で出来た部屋の方が柔らかい発想が出来るだろうと。木を大切にしているということで、大阪府森林組合さんから感謝状もいただきました。
 ちなみに社長室はありません。社長も従業員と同じフロアに机があります。距離を縮めるため、出来るだけワンフロアでやりたいですね。その方が部署同士の風通しも良くなり、連携がきちんと取れて業務も円滑に進みます。落ち込んだり悩んだりしている従業員がいても気づいてあげることが出来ますしね。

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産業振興局 産業戦略部 雇用推進課

電話番号:072-228-7404

ファクス:072-228-8816

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