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事業所紹介 暁警備保障株式会社(堺市障害者雇用貢献企業)

更新日:2013年5月20日

 民間企業の障害者雇用率が2.0%に引き上げになるなど、障害者が地域の一員として共に生活できる社会を実現するための施策が推進されています。このような中、堺市では、市内中小企業における障害者雇用の促進のため「堺市障害者雇用貢献企業認定制度」を設けています。
 今回は高い障害者雇用率で平成24年度「堺市障害者雇用貢献企業」と認定された暁警備保障株式会社の取り組みをご紹介いたします。

企業概要

取材先:暁警備保障株式会社
所在地:堺市東区日置荘西町3丁目5番2号
代表者:代表取締役  山形 喜久

障害者雇用のきっかけ

 3年前に障害者セミナー等を受講し、警備業務・清掃業務に多数の障害者が就業しているという話を拝聴しました。そこで、企業として社会貢献したいと考えたのが、障害者雇用の推進に踏み切ったきっかけです。また、堺市西区役所の清掃を平成18年~21年に行いましたが、知的障害者の方からのご応募があったことから雇用の機会に恵まれ、実際の雇用に踏み出しました。

障害者がより働きやすい環境作りを心がけています

 現在の障害者の雇用人数は、全体では28人、内訳では、身体障害者が18人、精神障害者が3人、知的障害者が7人です。弊社で行っている業務は主に警備業務と清掃業務があります。身体障害者は問題なく業務についていただけますが、警備業法の関係から、知的障害者、精神障害者は警備業務に就くことが難しく、主に清掃業務に従事しています。障害者の全体の割合としても、20人程が清掃業務に従事しています。
 知的障害者が清掃業務を行うにあたり重要となるのが、作業現場の理解を得る事です。幸い、清掃業務の現場で働く作業員はベテランの方が多く、障害者の受け入れもスムーズに行う事ができました。また、弊社ではセミナー受講等により、現場責任者、リーダー、事務所の事務員も含めて障害者に対する対応を学んでいます。現場作業に障害者が従事する場合、初め3カ月はマンツーマンで専任支援者を付け、作業のサポートを行っています。この3カ月という時期は障害者が慣れない環境で戸惑い、体調を崩す場合もあり、心のケアも必要となります。
 3カ月の研修後は一人で作業をさせますが、作業後の確認をおこなった時に、出来ていなければ厳しく叱るという事もあります。ですが、1年後には障害者が自信を持って作業を行えるようになっています。知的障害者は仕事に慣れるまで時間がかかる事を理解して、サポートをしていかなければなりません。

独自の作業マニュアルの作成

 作業マニュアルには分かりやすいように絵を入れたものを作成しています。現場では単純明快な指示を出す、メモを書いて作業を伝えるなどの工夫をする事で、知的障害者も作業内容を理解しやすい工夫をしています。また、ご家族と連絡ノートのやり取りをして、現場での状況を伝えたり、家庭で問題が無いか教えていただいたりする事もあります。従業員と会社のみの関係ではなく、家庭と会社の密接な関係がある事で、知的障害者が安心して従事できる環境を整えています。

障害者と会社と三位一体をめざして

 障害者を支援する機関の職場実習受入れ等を行っていますが、就職したいという意欲はあっても、仕事をするという事に馴染めない人が多いです。学校では健常者との係わりが少なく、先生もしくは家族とのコミュニケーションという状況になる場合もあります。そうすると、一般社会に出たときに職場などの雰囲気になかなかなじめず、障害者と健常者に隔たりが出来てしまいます。そこで、障害者が働く為には、受入れ側の理解とフォローが必要です。障害者と会社と現場が三位一体となれるか、障害者への理解ができるかどうかという事が、障害者の働く環境作りに重要となります。

今後の展望

 現在、入札案件などの仕事を請け負う際、障害者を雇用するという条件が明記されるなど、障害者雇用に関する施策が推進されています。弊社としては、障害者の方の雇用の安定に資するため、今後障害者を10人雇用し、雇用率15%まで引き上げる事を目標として障害者の雇用推進を行いたいと考えています。

このページの作成担当

産業振興局 産業戦略部 雇用推進課

電話番号:072-228-7404

ファクス:072-228-8816

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館7階

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