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自転車競技 與那嶺恵理選手に聞いてみた(インタビュー企画)

更新日:2024年1月31日

堺ゆかりのアスリートの方々にお話しを聞かせていただくインタビュー企画。今回は、自転車競技の日本代表としてリオデジャネイロオリンピック2016、東京オリンピック2020に出場された堺市出身の「與那嶺 恵理」選手です。

日本人史上初となる「ツール・ド・フランス ファム アヴェク ズイフト」への出場やアジア大会での準優勝など、いよいよ今年開催となるパリオリンピック2024に向けて大活躍のシーズンとなった與那嶺選手に一問一答形式でお話を伺いました!

とても気さくに質問にお答えいただいた與那嶺選手。
インタビューでは、競技のことにとどまらず、海外に拠点を置く與那嶺選手ならではの質問にもお答えいただきました。

また、堺市スポーツ部公式X(旧Twitter)(@sakai_sports)では、動画形式で質問にお答えいただいた動画も公開します。
そちらもぜひご覧ください!

與那嶺恵理選手 プロフィール

與那嶺 恵理(よなみね えり)
1991年4月25日生まれ 堺市出身
女子自転車ロードレース、MTB・クロスカントリー及びシクロクロス選手。
ロードレースの本場であるヨーロッパに拠点を置いて8年目となる。今シーズンはアメリカ籍のチームに所属。
来シーズンからはスペインのチーム「LABORAL KUTXA FUNDACION EUSKADI(ラボラル・クチャ・フンダシオン・エウスカディ)」に加入する。

主な成績
(2016年)
・リオデジャネイロオリンピック 女子個人ロードレース17位
・リオデジャネイロオリンピック 女子個人タイムトライアル15位
(2021年)
・東京オリンピック 女子個人ロードレース 21位
・東京オリンピック 女子個人タイムトライアル 22位
(2022年)
ツール・フェミナン・アンテルナシオナル・デ・ピレネー 総合2位
(2023年)
・ツール・ド・フランス・ファム・アヴェク・ズイフト 総合78位
・全日本選手権ロードレース2023 女子エリート+U23 優勝
・第19回アジア競技大会 ロード・女子個人タイムトライアル 準優勝

インタビュー

競技について

Q.東京オリンピックの後、脚の手術や原因不明の体調不良を乗り越えて挑んだツール・フェミナン・アンテルナシオナル・デ・ピレネーでは2位となり、復活の表彰台でした。その時のお気持ちを教えてください。

A.欧州で活動するプロとして当たり前の結果を出すことができて、ホッとしています。

Q.そのような困難に直面した時、支えになったものは何ですか?

A.欧州で活動するプロ選手としての覚悟と、私を支えてくださる支援者のパワーが支えになりました。

Q.もしも、自転車競技の選手になれなかったら、何になっていたと思いますか?

A.会社員だと思います。(堺市出身なので、前田製菓かシマノかな。)

Q.與那嶺選手が思う、自転車競技の魅力はなんですか?

A.賢く走れば体力で劣っていてもレースでは結果を勝ち取ることができるところです。

Q.レース前に必ずやっているルーティーンはありますか?

A.レースの朝に美味しいエスプレッソコーヒーを飲むことです。

Q.與那嶺選手は武井コーチとまさに2人3脚という印象がありますが、2人で協力して活動していくうえで、どういったところを大事にされていますか?

A.お互いの自我をぶつけ合い、よく喧嘩をし、共に高めあい、相互依存をしないこと、でしょうか。

Q.これまでで一番印象に残っているレースと、その理由を教えてください。

A.東京オリンピックでのレースです。
コロナ禍の中、本当に多くの観客の方がいる中で、母国でレースをすることができて、プロの選手で良かった、と心から思えました。

Q.自分自身の強みは、どこにあると思いますか?

A.神戸女学院時代に学んだやりたいことをやり切る粘り強さです。

Q.海外で活躍する與那嶺選手から見た、堺市の魅力はなんですか?

A.仁徳天皇陵と居酒屋と前田製菓とシマノ。他の都市には無い魅力があります。

女性アスリートの活躍について

Q.女性アスリートの健康問題やコンディションの調整について、どのように向き合っていますか?

A.本当に難しい問題ですが、とにかく情報を表に出すこと、一人で悩まないこと、適切な相談者を持つことが大切だと思います。

Q.30代、40代の子育て世代やビジネスパーソンの女性の運動実施率が低い状況です。女性が競技、運動を続けていくのに必要なことは何だと思いますか?

A.男性の家事、育児協力、それを促す社会や会社の制度改善が必須だと思います。

Q.ツールドフランスファム(※)に日本人として初めて出場した感想を教えてください。

A.とにかく楽しかったけどきつかったです、観客の熱狂、観客数を含め、世界最大だと身をもって理解することができました。
(※)女子版ツール・ド・フランスとも呼ばれる、女子自転車競技の中で最大級のイベント。世界のトップサイクリストが集う大会。令和5年7月23日から30日にかけて開催された。

堺市とのゆかりについて

Q.堺市のなじみの場所やお気に入りの場所はありますか?

A.三国ヶ丘のコーヒー専門店MUCの古き良き喫茶店の世界観が大好きです。

Q.大阪にいるときに「これは必ずやる!」ということはありますか?

A.大阪にいる時は、銭湯と居酒屋に行きます。あとはお母さんとお出かけして親孝行しています。歯医者にも行きますね。

内面について

Q.座右の銘はありますか?

A.「全てを力に変えて」です。

Q.普段心掛けていることはありますか?

A.自分の違和感を大切にすることです。

Q.性格を自己分析すると?どんな人とよく言われますか?

A.ファイター、折れない、戦う人、ですね。

プライベートについて

Q.普段、休みの日は何をして過ごしていますか?

A.ヨーロッパではトレイル(森林や原野、里山などにある「歩くための道」のこと)を歩いたり、カフェに行ったり、ビールを飲んだりしています。

Q.ほかのスポーツに興味はありますか? 見るとしたら何をよく見ますか?

A.プロ野球が大好きです。(よく観に行きます)

最後に・・・

Q.以前来ていただいた際にお話しいただいていた、世界の舞台で表彰台に立つという目標を達成されました。今後の目標はありますか?

A.レース順位での目標は無いのですが、自分が納得する走り、仕事を追求したいと思います。

Q.未来のアスリートたちに伝えたいメッセージはありますか?

A.アジア人でも、日本人でも、やれば出来る。継続した真剣な努力は必ず、自分の人生に役立ちます。

あとがき

世界のトップレベルで活躍する與那嶺選手。
市長との歓談の際には、競技のことだけでなく、自転車を安全に乗ることの大切さにも触れられていました。

インタビューのスタンバイ中や終了後も気さくにお話してくださいました。
独特な表現も交えながらインタビューに答えていただいた與那嶺選手ですが、
一方で、日本を代表するロードレーサーとしての自負も感じることができた貴重なインタビューとなりました。

「全てを力に変えて」、トップサイクリストとして活躍を続ける與那嶺選手をみんなで応援しましょう。

與那嶺選手、取材にご協力いただきありがとうございました。

(取材協力)
コーチ 武井享介 様

このページの作成担当

文化観光局 スポーツ部 スポーツ推進課

電話番号:072-228-7437

ファクス:072-228-7454

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館5階

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