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事業概要と整備内容

更新日:2024年2月26日

事業概要

 堺市では、市民の命と暮らしを守るため、今後想定される南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、救急救命活動や救援物資の輸送、復旧支援活動を支えるために、以下に示す緊急交通路等における橋りょう(210橋)の耐震化を行い、災害に強い都市基盤の整備を推進しています。

◎緊急交通路等に関する重要橋りょう150橋(令和4年度完了)
 ※緊急交通路(※1)や津波避難路(※2)に架かる橋、緊急交通路をまたぐ橋、高速道路や鉄道をまたぐ橋

◎緊急交通路を補完する道路などに関する橋りょう24橋

◎緊急交通路等をまたぐ横断歩道橋36橋


※1 災害時に緊急輸送ネットワークを確保して応急活動を迅速かつ的確に実施するために、大阪府や堺市が選定した道路
※2 堺市津波避難計画(H26.3)において指定した避難路で、地震発生後、津波の第一波が到達するまでの約100分間に、徒歩で避難するための道路

現状・今後の取組方針

 重要橋りょう150橋については、令和4年度にすべての耐震化が完了しました。
 また、緊急交通路を補完する道路などに関する橋りょう(緊急交通路等をまたぐ横断歩道橋を含む)60橋についても、耐震化を進めており、計210橋に対する耐震化率は、令和6年1月末時点で89%(187/210橋)となっています。
 「堺市基本計画2025」でKPI(重要業績評価指標)に設定する「緊急交通路等における橋りょうの耐震化率97%(204/210橋)」の達成に向け、今後も耐震化を進めていきます。

 

整備内容

 堺市では、南海トラフ巨大地震などの大規模災害の発生に備え、橋桁が落下したり、土台となる橋脚などが壊れないように、様々な方法で橋を強くする対策を進めています。
 以下に、堺市で実施した耐震対策の事例を紹介します。

(1)落橋防止装置

 地震によって橋桁が大きくずれて土台(橋脚など)から落ちないように、橋桁と土台をチェーンやケーブルなどで連結し、落橋を防止します。

落橋防止装置の画像

(2)橋脚の補強

 橋脚を太くしたり、強度の高い素材を巻き付けることにより、地震に強い橋脚に改良し、より安全性が増します。

橋脚の補強の画像

(3)桁かかり長の確保

 橋桁が大きくずれても土台(橋台など)から落ちないように、桁かかり長(橋けたが架かる土台の受け幅)を長くして、落橋を防止します。

桁かかり長の確保の画像

(4)制震装置

 高層ビルの耐震化にも使われるダンパーなどの制震装置を取り付けます。
ダンパーが地震の力を吸収するため、土台(橋台など)にかかる負担が小さくなり、より安全性が増します。

制震装置の画像

(5)支承の取替

 支承は橋桁を支えて、地震などの力を適切に土台(橋脚など)に伝える重要な装置です。
地震に強い支承に取り替えることによって、より安全性が増します。
また、地震の力を吸収する免震支承に取り替える方法も採用しています。

支承取替の画像

(6)支承補強装置

地震に強い支承に取り替えることが困難な場合に、既設の支承を補完するための装置です。
古くて地震に弱い支承をサポートすることで、より安全性が増します。

支承補強装置の画像

耐震対策事例

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このページの作成担当

建設局 道路部 道路整備課

電話番号:072-228-7095

ファクス:072-228-7139

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館17階

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