事業概要と整備内容
更新日:2024年5月8日
事業概要
堺市では、市民の命と暮らしを守るため、今後想定される南海トラフ巨大地震などの大規模地震時に備え、救急救命活動や救援物資の輸送、復旧支援活動を支えるために、以下に示す緊急交通路等における橋りょう(210橋)の耐震化を行い、災害に強い都市基盤の整備を推進しています。
◎緊急交通路等に関する重要橋りょう150橋(令和4年度完了)
※緊急交通路(※1)や津波避難路(※2)に架かる橋、緊急交通路をまたぐ橋、高速道路や鉄道をまたぐ橋
◎緊急交通路を補完する道路などに関する橋りょう24橋
◎緊急交通路をまたぐ横断歩道橋36橋
※1 災害時に緊急輸送ネットワークを確保して応急活動を迅速かつ的確に実施するために、大阪府や堺市が選定した道路
※2 堺市津波避難計画(H26.3)において指定した避難路で、地震発生後、津波の第一波が到達するまでの約100分間に、徒歩で避難するための道路
現状・今後の取組方針
重要橋りょう150橋については、令和4年度に耐震化が完了しました。
また、緊急交通路を補完する道路などに関する橋りょう(緊急交通路をまたぐ横断歩道橋を含む)60橋についても、耐震化を進めており、計210橋に対する耐震化率は、令和5年度末時点で91%(192/210橋)となっています。
「堺市基本計画2025」でKPI(重要業績評価指標)に設定する「緊急交通路等における橋りょうの耐震化率97%(204/210橋)」の達成に向け、今後も耐震化を進めていきます。
整備内容
堺市では、南海トラフ巨大地震などの大規模地震時に備え、橋桁が落下したり、土台となる橋脚などが壊れないように、様々な方法で橋を強くする対策を進めています。
以下に、堺市で実施した耐震対策の事例を紹介します。
(1)落橋防止装置
地震によって橋桁が大きくずれて土台(橋脚など)から落ちないように、橋桁と土台をチェーンやケーブルなどで連結し、落橋を防止します。
(2)橋脚の補強
橋脚を太くしたり、強度の高い素材を巻き付けることにより、地震に強い橋脚に改良し、より安全性が増します。
(3)桁かかり長の確保
橋桁が大きくずれても土台(橋台など)から落ちないように、桁かかり長(橋けたが架かる土台の受け幅)を長くして、落橋を防止します。
(4)制震装置
高層ビルの耐震化にも使われるダンパーなどの制震装置を取り付けます。
ダンパーが地震の力を吸収するため、土台(橋台など)にかかる負担が小さくなり、より安全性が増します。
(5)支承の取替
支承は橋桁を支えて、地震などの力を適切に土台(橋脚など)に伝える重要な装置です。
地震に強い支承に取り替えることによって、より安全性が増します。
また、地震の力を吸収する免震支承に取り替える方法も採用しています。
(6)支承補強装置
地震に強い支承に取り替えることが困難な場合に、既設の支承を補完するための装置です。
古くて地震に弱い支承をサポートすることで、より安全性が増します。
耐震対策事例
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このページの作成担当
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ファクス:072-228-7139
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