このページの先頭です

本文ここから

堺歴史文化市民講座「好きなことを仕事に変えた木彫師~だんじり彫刻の魅力を語る~」を開催しました

更新日:2025年1月4日

令和6年11月16日(土曜日)に堺歴史文化市民講座前田暁彦(マエダ アキヒコ)講演会「好きなことを仕事に変えた木彫師~だんじり彫刻の魅力を語る」を開催しました。

当日の様子

長承寺だんじり見学

まずはみんなで前田さんが彫物責任者を務められた長承寺(チョウショウジ)だんじりの見学に行きました。
当日は長承寺の皆さんのご厚意でだんじり小屋を開けていただきました。
後ろまでよく見えるよう、小屋から少し出してくださっています。
集まるやいなや、一斉に撮影大会がはじまりました。
撮影が一息ついたら近づいて観察しました。
近くで見るだんじりは大迫力!細かな彫物もよく見えます。
彫物を施した本人に質問ができるなんて贅沢ですね。
長承寺の皆さん、本当にありがとうございました。

前田さんのトークと質問タイム

前田さんが彫物師になったいきさつや、彫物の現状を語ってくださいました。
少子高齢化の中、伝統工芸の世界では職人が減り、彫刻に必要なノミを作る職人もわずかという危機的状況にあるそうです。
だんじりという伝統文化や木彫という伝統工芸を守り、次世代に継承していくために、海外も視野に入れ活動されているとのことでした。
前田さんのお話を聞いて、質問が続々と寄せられます。
「だんじりを彫る時、神様の存在を感じる事はありましたか」
「アラブ首長国連邦に作品を出展されたということだが、偶像崇拝を禁じているイスラム教が国教の国で受け入れられたのか」
鋭い質問の数々に丁寧に答えてくださいました。

質問コーナー

彫物実演

お待ちかねの実演タイムです。
こんなに目の前で彫っている姿を見られることはありません。
彫り進むにつれ、会場はケヤキのいい香りに包まれました。
彫っている最中も質問は止まりません。
彫り始めたばかりで、彫物はまだ2次元に近い段階ですが、前田さんには完成した立体の姿がもう見えているそうです。
講座の終了時間になっても、帰る人は少なく、ずっと匠の技に魅了されていました。

実演彫物実演

最後に残った小さなファンから所望されたのは、前田さんの著書への「サイン」ではなく、「イラスト」。
戸惑いながらも、下絵を描いて仕上げてくださいました。
世界に一つだけの宝物になりましたね!

実演

参加された方の感想

・だんじりを間近で見られるのは大変貴重な機会でした。しかも木彫師ご本人のお話を聞けるのもめったに無い大変貴重な機会でした。ありがとうございました

・目の前で彫っている姿をみせてもらえてよかったです。木の香りや彫っている音、ノミの数の多さにもおどろきました

・だんじり彫刻への熱く深い思いが伝わってきました。伝統工芸・文化として守っていくべきであるとのこと、大切なことと思います。堺・日本の伝統文化のためにご尽力ください。

・だんじり(長承寺)の鑑賞や実演もあって、夢中で楽しい2時間でした。ご自分の夢を実現されて、将来の展望まで考えられているなんて、頭のいい方だなと感心しました

・彫り師は彫るだけだと思っていたけれど、絵をかいて3Dにして彫っていくのがすごいと思った。

・とても勉強になりました。今回の講座は聞き入ってしまい、もっと居たかったです。お話上手でしたし、生き方、考え方も参考になりました。

前田先生、素敵な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました!

講師写真

このページの作成担当

教育委員会事務局 西図書館

電話番号:072-271-2032

ファクス:072-271-3002

〒593-8325 堺市西区鳳南町4丁444-1

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで