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研究実践

更新日:2023年11月27日

公立幼稚園における研究実践

 下記の幼稚園でそれぞれのテーマに基づいた研究実践を行っていきます。公開保育等を通し、研究の過程や成果を広く発信していきます。

堺市立幼稚園(研究実践園)における公開保育

 堺市立幼稚園(研究実践園)では公民園種を問わず、全ての幼児教育保育施設及び小学校を対象に公開保育を行っています。実際の保育を通して、お互いの取組について交流し、幼児教育の質の向上に向け、共に学び合える研修会をめざしています。

令和5年度 各園研究テーマ

園名 研究テーマ
堺市立三国丘幼稚園

「幼児の人とかかわる力をはぐくむには」

~幼児の主体性をはぐくむ環境づくりを通して~
堺市立白鷺幼稚園

学びに向かう力の土台を育む 
~遊びこむ経験を重ねる中で~

堺市立津久野幼稚園

「やってみよう!」心動かし主体的に活動する子どもをめざして

~幼児理解と環境づくり~

堺市立みはら大地幼稚園

「つながり」「響きあう」環境構成のあり方

~3・4・5歳児の発達を見通して~

令和5年6月9日(金曜)堺市立津久野幼稚園

■公開 3・4・5歳児クラス 指導助言 大阪大谷大学 奥薗 みどり 特任教授

 雨上がりのお天気の中、ダム作りや転がし遊び、ジュース屋さんごっこ、虫探しなど、どの子も思いをもって遊びこんでいる姿がみられました。多様な校園種の先生方が参加した討議会では、「園庭の環境を全てまねることはできないが、工夫次第で遊びが広がることが分かった」「環境構成や子どもの自発性の大切さを感じた」など活発に意見が出されました。また、奥薗先生からは、一人の子どもを多様な立場からみつめることで、主観がだんだんと客観になってくることが「幼児理解」につながることなどをお話しいただきました。

■参加者のアンケートから
自由記述から

・幼児の思いに寄り添って、継続した読み取りをもとに環境構成し、教師の支援の大切さや工夫を具体的に学ぶことができた。
・様々な校園種の方の意見や考えを聞けたことで自身の考えも広がり、他施設の実態も知ることができた。
・討議のなかで、各遊び場所での準備物や場の設定が遊びにどうつながっているのか話し合えてわかりやすかった。

項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和5年6月29日(木曜)堺市立みはら大地幼稚園

 お天気に恵まれ、3・4・5歳児の全てのクラスで保育を公開しました。各クラスでの自発活動や設定保育から発展して、クラスの枠を離れ、異年齢で自分のしたい遊びに向かう子どもたちの様子が見られました。討議会では、環境構成と異年齢のかかわりについて、交流を深めました。中村准教授からは、子どもの遊びに耳を傾けて遊びを広げたりつないだりしていく大切さなどお話しいただきました。

■参加者のアンケートから
自由記述から

・子どもたちが「~やってみたい!」と思うことを実現するためにどんな援助ができるかについて、教師間で知恵を出し合うことの大切さを改めて感じた。
・のびのびとした保育環境のもと主体性を発揮する園児の姿が見られた。本園でも異年齢交流をしているので参考にしたいと思った。
・新たな視点で見ることができ、とても有意義だった。全く違う園の環境をみることはとても良い刺激になっている。


項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和5年10月25日(水曜)堺市立白鷺幼稚園

 全てのクラスで保育を公開しました。先生や友達と一緒にお店屋さんごっこや、どんぐりなどの秋の自然物を使った遊びを楽しむ様子が見られました。討議会では、子どもたちにどのような学びの姿があったか、学びに向かう力の土台になる姿が見られたかについて話し合いました。北野教授からは、経験の積み重ねが学びの土台となることや、その前提として、情緒の安定、安心、居心地の良さがないと学べないことなど多くのご示唆をいただきました。

■参加者のアンケートから

自由記述から

・各年齢に合わせた言葉がけ、保育の仕方がわかり、明日からの保育に活かそうと思う。
・他園の先生方と情報を共有し子ども達や園について、保育のあり方等の話ができてとても良かった。
・子どもが自然物を使いながら熱中して遊ぶ姿や学びとる力をみて自園の保育に活かしたいと思った。
・「育ってほしい子どものイメージ」をもつ教師ほど子どもの学びをサポートできることを学んだ。

項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和5年11月14日(火曜)堺市立三国丘幼稚園

 3・4・5歳児全てのクラスで保育を公開しました。各年齢に応じた環境のなかで、クラスごとに子どもたちが自分のやりたい遊びに遊び込む様子が見られました。討議会では、子どもたちの主体的に活動する姿や、その中で友達を模倣したり協力したりする姿を振り返り、教師の支援や保育の中で大切にしたいことについて話し合いました。ト田教授からは、幼児の人とかかわる力を育むには自己肯定感が大切であり、その土台をもとに他者への尊敬が生まれ、話す力・聞く力を持つ子どもへと育つとお話があり、小学校への接続にもつながる協同的学びを実現するためにも、遊びの面白さがどのような流れで発展していくのかを考えることが重要であるなどのご示唆をいただきました。

■参加者のアンケートから
自由記述から

・子どもたちの主体的な姿、認め合い安心して取り組む姿、環境づくり、先生たちの声掛けのタイミングやポイントなどいろいろ参考になった。
・子どもたちが人とかかわる中で育つことの大切さを公開保育、講話と合わせて学ぶことができた。
・普段どおりの保育の中で、先生方の子どもたちへの丁寧なかかわりを感じた。
・幼稚園で取り組まれていることが小学校につなげていけるように、小学校での取り組みも考えていきたい。

項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和4年度 各園研究テーマ

園名 研究テーマ
堺市立三国丘幼稚園

主体的に遊びや生活に向かう子どもをめざして

~遊びを深める・広げる環境構成を考える~
堺市立白鷺幼稚園

小学校以降につながる学びのめばえ

~主体的に遊ぶ姿から環境のあり方や教師の援助について考える~
堺市立津久野幼稚園

一人ひとりに寄り添い、主体性を引き出す保育のあり方

~細やかな見取りの共有化と環境づくり~
堺市立みはら大地幼稚園

育ちや学びにつながる3・4・5歳の遊びや生活のあり方を探る

~(2年次)「楽しい!」「もっと遊びたい」と思える環境とは~

令和4年6月21日(火曜)堺市立津久野幼稚園

■公開 3歳児クラス 指導助言 一般財団法人発達支援ルームまなび 笘廣 みさき先生

 当日はあいにくの雨でしたが、屋根があるテラスに環境を整え、色水遊びや泥遊び等、感触遊びを楽しみました。実際の保育を参観した後、幼児一人ひとりの見取りに応じ、保育者はどのように援助すればよいか、子どもたちの主体性を引き出すための環境のあり方について、グループ討議を行いました。笘廣先生からは、「園での合理的配慮」をテーマにご講演いただき、多様な子どもがいるなかで、有効な配慮・援助についてお話がありました。

 ■参加者のアンケートから

自由記述から

・環境といっても幅広く、物的から人的まであって、細かな部分でたくさん配慮されているところを見ることができて勉強になった。
・自分の園以外の保育の仕方や環境構成を見ることができて学びになった。
・講話をお聞きして、合理的配慮、一人ひとりの発達に即した指導について園内で話し合いたいと思う。
・他園の公開保育を見ることにより、さらに良い点を学び、取り入れることができるので、引き続き参加したい。
・子ども理解の為の工夫が素晴らしい!小学校でも参考になる。

項目 肯定的回答

公開保育が参考になった

100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和4年6月28日(火曜)堺市立みはら大地幼稚園

■公開 3・4・5歳児クラス 指導助言 常磐会短期大学 中村 妙子 准教授

 お天気に恵まれ、3・4・5歳児の全てのクラスで保育を公開しました。一人ひとりが存分に遊べるように、園の広い敷地を生かし、各年齢に応じて、感触遊び等を楽しむ様子が見られました。討議会では、環境構成と子どもの育ちについて、交流を深めました。中村准教授から、みはら大地幼稚園の素晴らしい自然環境のもとでの保育の振り返りとともに、子どもの姿から考える環境構成について、ご助言をいただきました。

 ■参加者のアンケートから

自由記述から

・子どもが主体的に遊ぶ姿、そのための環境構成、職員の関わりや教育・保育に向かう姿勢が勉強になった。
・幼児教育施設の種別を問わず、参加者の考えが素敵でとても勉強になった。
・グループ討議は、学びが多く、とてもよかった。
・幼児が主体性を持つようにするには、信じて待つことが大切だと知り、中村先生のお話を職員にしっかり伝えていきたい。
・3・4・5歳児それぞれの発達に応じた遊びの環境づくりが参考になった。

項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和4年11月29日(土曜)堺市立白鷺幼稚園

■公開 3・4・5歳児クラス 指導助言 大阪教育大学 中橋 美穂 教授

 3・4・5歳児の全てのクラスで保育を公開しました。これまでの遊びの続きができるように環境が整えられ、各年齢に応じて、一人ひとりが自分のしたい遊びを存分にしたり、遊びに必要なものをつくって遊びを進めていったりしながら楽しむ様子が見られました。討議会では、環境のあり方やどのように小学校につなげていけばいいのかについて交流を深めました。中橋教授からは、小学校に行っても自分の力を発揮して取り組めるような力を育てていくことや見通しを持った遊びの計画がカリキュラムマネジメントにつながっていくこと、ドキュメンテーションを通して保育の可視化を進めていくことなど多くのご示唆をいただきました。

■参加者のアンケートから
自由記述から

・環境の大切さ、教師が環境の1つであること、異年齢のかかわりの中での育ちが重要であることなどを学んだ。

・他園の保育を知ることができ、先生方とも交流でき、とても有意義な時間になった。

・子どもたちがワクワクして明日もまたやりたいと思える環境とその援助について、今後も職員間で話し合い、考えていきたいと改めて思った。

・先生方の子どもたちへの優しい言葉がけや見守りがとても勉強になった。

・公開保育を見た後の意見交換の時間、講師の先生の講演内容がとても参考になった。
項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和4年11月31日(月曜)堺市立三国丘幼稚園

■公開 3・4・5歳児クラス 指導助言 文部科学省初等中等教育局 横山 真貴子 幼児教育調査官

 3・4・5歳児全てのクラスで保育を公開しました。子どもたちが自分の好きな場所で、安心して環境にかかわり、遊び込む様子が見られました。園からは、遊びの広がりや深まりを考えるために、その段階を可視化し、子どもの内面を読み取りながら日常的に記録をしているという話がありました。横山幼児教育調査官からは、保育は子ども理解から始まるとお話があり、子どもをよく見るということは、子どもから学ぶという姿勢を必要とすること、子ども中心の保育への転換と保育者の計画、評価、反省等の自覚的過程が必須であることなどのご示唆をいただきました。

■参加者のアンケートから
自由記述から

・園児が自分で遊びを見つけて主体的に遊んでいる、職員が協力しながら全体を見て流動的に動いている、禁止の声かけがほとんどなく自由に遊べているなど勉強になった。

・改めて子ども理解の大切さと見方、姿勢について考える機会になった。子ども理解のための「芽シート」が素敵だなと思った。

・個別最適な学びを進めていくにあたり、保育者がどのように環境整備し、一人ひとりの幼児に声かけしていくのかを見せていただけた。

・3歳から5歳の子どもたちの自発的な様子を見て、その行動を小学校になっても続けられるにはどうしたらいいか支援方法を考えていきたいと思った。
項目 肯定的回答
公開保育が参考になった 100%
討議会で学びがあった 100%
校園内研修や会議で報告・伝達しようと思う 100%

令和3年度 各園研究テーマ

園名 研究テーマ
堺市立三国丘幼稚園

主体的に遊びや生活に向かう幼児をめざして
~一人ひとりの思いをつなぐ環境構成を考える~

堺市立白鷺幼稚園

小学校以降につながる学びの芽をみとる 
~3・4・5歳児の発達と学びの連続性をふまえて~

堺市立津久野幼稚園

一人ひとりに寄り添い主体的に育ちあう保育のあり方
~細やかな見取りの共有化によって~

堺市立みはら大地幼稚園

育ちや学びにつながる、3・4・5歳の遊びや生活のあり方を探る
~(1年次)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえた、
  幼児の育ちや学びの見とり~


令和3年度 堺市立幼稚園(研究実践園)における公開保育

 堺市立幼稚園(研究実践園)で公開保育を行いました。公民園種問わず、また、小学校からも多くの先生方がご参加くださいました。実際の保育を通じて、互いの取組について語り合い、つながる場として、研究が深まればと考えています。討議会では、専門家より指導助言をいただき、講評や講演を行っていただきました。各園の取組を紹介します。

10月26日(火曜)堺市立白鷺幼稚園

■公開 5歳児クラス 指導助言 大阪教育大学 中橋 美穂 教授

 幼児がもつイメージを大切にしながら、子どもたちどうしで考えを出し合い、遊びを広げていくための環境構成や援助について、交流を深めました。中橋教授より、環境を通して行う教育や自己有能感をはぐくむ大切さについて、ご助言をいただきました。参加者からは、「子どもたちが、たくさんの素材を選んで試行錯誤できる環境構成が勉強になった」「担任の声かけなど、とても参考になった」と感想がありました。

10月27日(水曜)堺市立みはら大地幼稚園

■公開 5歳児2クラス 指導助言 常磐会短期大学 中村 妙子 准教授
 ※当日は、幼児教育センター指導主事が指導助言

 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の視点から、本時の活動において、どのような子どもの学びを見ることができたか、保育者はどのようなかかわりを行うかなど、意見交流しました。指導主事からは、教育課程に基づくねらいと保育のあり方について、助言がありました。参加者からは、「主体的に遊ぶ子どもの姿を見ることができた」「グループワークを取り入れた研修方法を自園で活用したい」と感想がありました。

10月29日(金曜)堺市立津久野幼稚園 

■公開 3・4・5歳児クラス 指導助言 一般財団法人発達支援ルームまなび理事 笘廣 みさき 先生

 幼児が主体性を発揮しながら、生活や遊びを展開するための環境づくりや援助、保育計画について、年齢ごとにわかれて意見交流を行いました。笘廣先生より、子どもの特性に応じた支援のあり方と幼児期の教育について、ご助言をいただきました。参加者からは、「就学前の学びの重要性をあらためて確認することができた」「室内の環境づくりなど、自園で取り入れてみたい」と感想がありました。

11月1日(月曜)堺市立三国丘幼稚園

■公開 3・4・5歳児クラス 指導助言 奈良教育大学 横山 真貴子 教授

 園庭にて、3・4.5歳児合同の公開保育を行いました。幼児一人ひとりの思いを叶え、明日につなぐ保育として自発活動に見られる子どもの姿と環境構成について、意見交流しました。横山教授より、子どもに本来備わる「学びとって成長していこうとする力」や自発活動の意義や遊びの見方について、ご助言をいただきました。参加者からは、「園庭での遊びの工夫が、さまざまなところにされていて、勉強になった」「子どもの思いに寄り添い、一緒に実現させていく援助について、考えることができた」と感想がありました。

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教育委員会事務局 教育センター 能力開発課 幼児教育グループ

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