妊婦健康診査でヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)抗体検査を実施しています
更新日:2017年4月1日
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)は、成人T細胞白血病(ATL)などを引き起こすおそれのあるウイルスです。
お母さんがこのウイルスを持っていると、授乳等によって赤ちゃんに感染する可能性があります。
母子感染予防対策のために、公費負担で実施する妊婦健康診査で、血液検査によるHTLV-1抗体検査を行っています。
対象となる方
「堺市妊婦健康診査(1)受診票(兼結果通知書)」(「母子健康手帳」と一緒に交付している「母子健康手帳別冊」に綴られています。)を使用して、大阪府内の診療所、病院で妊婦健康診査を受診する方。
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)について
厚生労働省ウェブサイト「ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)の母子感染について」(外部リンク)
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)とは?
HTLV-1とは、成人T細胞白血病(ATL)やHTLV-1関連脊髄症(HAM)などを引き起こすウイルスの名前です。ただし、ATLやHAMを発症するのは、感染者のごく一部であり、また、すぐに発症するわけでもありません。
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)は、どのようにして感染するの?
HTLV-1の感染経路は、主にウイルスを持った母から子への母子感染であり、この他には輸血による感染(現在では輸血用血液の抗体検査により輸血感染は消滅しています。)、性行為による感染(多くは男性から女性への感染)があることが知られています。
母から子へはどのようにして感染するの?
HTLV-1の母子感染のほとんどが母乳による感染です。
母乳による赤ちゃんへの感染を防ぐ方法は?
経母乳感染を防止するには、人口栄養とする方法が最も確実な方法です。次善の策として、3カ月までの短期間の授乳もしくは、凍結母乳を与える方法があります。
ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)はどうして母乳から感染するの?
授乳によって、母乳中の感染リンパ球が長期間に渡り赤ちゃんの体内に入ると、赤ちゃんに感染すると考えられています。
3カ月までの授乳なら大丈夫なの?
この期間の授乳であっても感染が全く起こらないとは言いきれませんが、人工栄養と短期授乳との間に母子感染の確率に差はない、という報告があります。ただし、それ以上長期間になると感染率が高くなります。
※詳しくは、かかりつけの産婦人科や保健センターなどにご相談ください。
赤ちゃんに感染したかどうかはどうやってわかるの?
3歳過ぎの抗体検査でほぼわかります。
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