チャドクガ
更新日:2023年8月28日
チャドクガの毒針毛(どくしんもう)にご注意を!
ツバキやサザンカなどの木に近づくときは注意して!
チャドクガはツバキやサザンカなどに発生し、毒針毛を持っているため触れると皮膚炎をおこします。毒針毛は幼虫のみではなく、成虫・卵かい・まゆにも付着し成虫は毒針毛をまき散らす恐れがあるので幼虫と共に注意が必要です。
どんなムシ?
幼虫
交尾中の成虫メス(上)とオス(下)
卵かい
幼虫
体長は20から25mm。頭部は黄褐色で全面に褐色の小斑があるため全体には黄褐色に見えます。
成虫
開張25から35mm。メスは淡黄色でオスは全体に淡黄褐色。前翅(はね)に黒紋をもつが不明瞭なものもあります。
卵かい
全体に淡黄色の卵のかたまりで、綿のように見える表面は毒針毛で覆われています。
いつごろ発生するの? どんなふうに発生するの?
年2回の発生で幼虫期間が始まるのは4月中旬ごろと8月上旬ごろです。卵からふ化した若齢幼虫は頭部をそろえて葉の上に並んで食害する習性があり、やがて成長すると分散しながら食害します。成虫は7から10月ごろに発生します。
被害を受けたときは?
毒針毛が皮膚に付着しかゆみが出た場合は、かいたりふきとったりせずに水で洗い流して下さい。患部に抗ヒスタミン軟膏を塗ると比較的早くかゆみがやわらぎます。
駆除及び防除方法は?
卵かい・幼虫を早期発見し、ビニール袋などをかぶせて葉ごとつみとれば確実に駆除できますが、発生量が多い場合は殺虫剤の散布が必要となります。薬剤散布の際には毒針毛の被害を受けないよう長袖のシャツを着用し肌の露出部分を無くすことや常に風上からの薬剤散布を心掛けることが大切です。