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未成年者の喫煙の影響

更新日:2022年7月7日

たばこの未成年者への影響について、「喫煙と健康」喫煙の健康影響に関する検討会報告書でまとめられています。
喫煙開始年齢が若いと、その後の人生において喫煙本数が多くなり、その結果、死亡や疾病発生リスクが増加することが、国内外の疫学研究で示されています。

たばこと疾病等との因果関係の判定結果(未成年者への健康影響)

たばこの健康影響について、疫学研究などの科学的知見を系統的にレビューし、一致性、強固性、時間的前後関係、生物学的な機序、量反応関係、禁煙後のリスク減少の有無などを総合的に吟味したうえで、たばこと疾病等との因果関係(その要因を変化させることで当該疾患の発生を減らすか、遅らせることができること)を判定しています。

  • レベル1 科学的証拠は、因果関係を推定するのに十分である。
  • レベル2 科学的証拠は、因果関係を示唆しているが十分ではない。
  • レベル3 科学的証拠は、因果関係の有無を推定するのに不十分である。
  • レベル4 科学的証拠は、因果関係がないことを示唆している。

喫煙開始年齢が若いと、全死因死亡、がん死亡、循環器疾患死亡、がん罹患のリスクが増加します。

  • 1日の喫煙本数が同じでも、より若い年齢で喫煙を開始した人ほど、肺がんの死亡率が高いことが観察されています。
  • 喫煙開始年齢が若くなるほど、肺がん死亡のリスクが高くなる傾向が示されています(男性)。
  • 17歳以下で喫煙を開始することが男女とも肺がん罹患に対する有意な危険因子として報告されています。
  • 若い年齢での喫煙開始ががん罹患及びがん死亡の危険因子になっていることが報告されています(男性)。
  • 喫煙開始年齢が若いほど、全死因、心血管死亡、外因死の相対危険度が高くなることが示されています。
  • 喫煙開始年齢が若いほど、全循環器疾患死亡および虚血性心疾患死亡が高くなる傾向が報告されています。

若い年齢で喫煙を開始するべきではありません

喫煙開始年齢が若い事だけが死亡や罹患のリスクを増加させるかどうかの判断は困難です。
しかしながら、喫煙年数が長くなり、生涯喫煙量が増えることから、より若い年齢で喫煙を開始すべきでないことは明らかです。

  • 喫煙開始年齢が若いほど、ニコチン依存度も高いことが示されています。

喫煙本数が多くなり、ニコチン依存度がより重篤で、禁煙が成功しづらく、従って喫煙年数や生涯喫煙量が多くなるという死亡や疾病発生において好ましくない状況が発生しやすいことが報告されています。

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