紙本墨書 雑阿含経巻第三十六
更新日:2020年6月3日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
「雑阿含経(ぞうあごんきょう)」とは、全五十巻で、比較的短い経典が集成されたものです。
近年おこなわれた調査で、字姿、墨、紙の質や大きさなどの点から、通称「五月十一日経」のうちの一巻であることがわかりました。
聖武天皇の皇后である藤原光明子(702~760年)は生涯に三度、一切経を発願したことが知られていますが、「五月十一日経」は天平十五年(743)五月十一日に亡き父母の追善を願って発願、書写を命じたものです。
「五月十一日経」は全国で確認されているのがわずかに十一巻のみという貴重な経典で、法道寺本は修理の形跡もなく当初の形態をよく伝えている大変貴重な文化財です。
紙本墨書 雑阿含経巻第三十六
所在地
堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館
所有者
宗教法人 法道寺(堺市博物館寄託)
材質・法量
紙本墨書 巻子装・縦27.1センチメートル×横1,015.5センチメートル
時代
奈良時代 天平十五年(743)
指定年月日
令和2年3月19日
このページの作成担当
文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課
電話番号:072-228-7198
ファクス:072-228-7228
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館5階
(文化財課分室)〒590-0156 堺市南区稲葉1丁3142