中村結鎮御頭次第(奥野家所蔵本)
更新日:2012年12月19日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
「中村結鎮御頭次第」(なかむらけっちんおとうしだい)は、櫻井神社に付属する宮座の頭役を年毎に記したもので、「結鎮」とは、毎年正月に行われた射礼行事のことです。
本資料は、南北朝時代の正平6年(1351)から江戸時代の元禄12年(1699)までの記録で、中世から近世までの中村結鎮座の変遷を示す根本資料であり、かつ中・近世の座が持つ経済力や掟などを理解することができる紙背文書が6点貼付されており大変貴重なものです。
- 宮座:村の鎮守祭の構成メンバーをさす
- 頭役:行事の世話役のこと
- 結鎮:近畿地方の他の場所では、ケチンと呼ばれる
- 射礼行事:新年に当たり、的を作り弓矢で射ることによって災厄を払い福を招く儀式
- 中世の中村は、和泉国大鳥郡若松荘という荘園(現在の堺市太平寺・大庭寺・豊田・栂・若松台・片蔵・ 泉田中・富蔵・釜室・逆瀬川・畑・鉢ケ峯寺付近に比定される)のうち、かなりの領域(上記のうち、太平寺・大庭寺・鉢ケ峯寺を除いた領域)を占めています。
所有者
個人(堺市博物館寄託)
特徴・大きさ
紙本墨書
紙背文書6点貼付
巻子装・紙数52紙 19メートル27センチメートル
紙背文書
本紙を作成するために既に用済みの文書の裏面を再利用したために、偶然残った元の文書
巻子装
料紙を継ぎ貼りし、第一紙の冒頭を木製の巻軸に付けて巻く
時代
南北朝時代から江戸時代[正平6(1351)年から元禄12(1699)年]
指定年月日
平成9年12月15日
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