塔塚古墳
更新日:2021年10月15日
指定区分
大阪府指定史跡
説明
塔塚古墳
塔塚古墳は一辺約45メートル、高さ4メートルの三段に築成された方墳です。かつて四ツ池遺跡の南方にあった経塚古墳・赤山古墳・高月古墳とともに四ツ塚古墳群と呼ばれていました。明治末年に盗掘を受け、石室内から遺物が出土しています。昭和33年(1958)には、発掘調査が行われ、玄室(げんしつ)の長さ2.4メートル、幅2.2メートル、羨道(せんどう)の長さ0.5メートル、幅0.9メートルを測る横穴式石室(よこあなしきせきしつ)と2基の木棺直葬(もっかんじきそう)が確認されました。石室は安山岩の偏平な割石を急角度に持ち送って積まれるなど竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)と類似した方法で築かれ、畿内の横穴式石室の初現的形態を知ることができる古墳として重要です。
この石室からは馬具〔金銅製花形飾金具・木心鉄張輪鐙(あぶみ)・鉄製轡(くつわ)〕、武器・武具(短甲・刀・鉄鏃)、装飾品(硬玉製勾玉・ガラス製勾玉・丸玉・小玉・粟玉)が出土し、木棺内からは鏡〔方格八乳鏡(ほうかくはちにゅうきょう)・位至三公鏡(いしさんこうきょう)〕が発見されました。これらは中期古墳に特有のもので、5世紀中頃に築造されたと考えられます。また、平成6年(1994)の調査で西側墳丘部分を確認し、濠から円筒埴輪の他に盾形埴輪が出土しています。
所在地
堺市西区浜寺元町6丁905
地図情報は「堺市e-地図帳」(外部リンク)をご覧ください。
所有者
個人
特徴・大きさ
方墳 一辺約45メートル
時代
古墳時代
指定年月日
平成5年7月26日指定
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