高蔵寺73号窯跡・74号窯跡
更新日:2021年10月15日
指定区分
大阪府指定史跡
説明
史跡高蔵寺73号窯跡
この窯が築かれた泉北丘陵には、古墳時代から平安時代にかけて須恵器(すえき)を焼いた窯が1000基以上あり。「陶邑窯跡群(すえむらかまあとぐん)」と呼ばれる日本最大の須恵器の生産遺跡として知られています。
この高蔵寺73号窯跡は泉北ニュータウン建設に先立って昭和40年(1965)12月に発掘調査され多数の須恵器が出土しました。山の斜面を利用して地下式の登窯(のぼりがま)が築かれていました。窯の長さは11.4メートル、最大幅は2.4メートルあり、少なくとも5回は須恵器を焼いた痕跡がありました。
この窯は「陶邑窯跡群」の中でも最も古い時期に属し、5世紀初め頃とされる日本での須恵器生産の始まりを考える上でも重要なものといえます。
高蔵寺74号窯跡は73号窯の北側に隣接して6世紀代に築かれた窯で、全長10.1メートル、最大幅は2.2メートルあります。
両窯とも調査後に埋め戻して保存され、73号窯跡は現地に復元されています。
* 窯跡は傾斜地にあり、滑りやすいので注意して見学して下さい。
堺市
時代
古墳時代
指定年月日
平成5年3月31日
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