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規矩術(近世規矩): 青木弘治氏

更新日:2022年3月15日

指定区分

 選定保存技術(保持者)

説明

 規矩(きく)術は、指矩(さしがね)を駆使して反り上がった軒(のき)など建造物各部の立体的な複雑な納まりを定める技術であり、我が国の伝統的な木造建築修理の設計・施工に欠くことができないものです。

 青木弘治氏は、文化財建造物保存修理技術者として国指定文化財建造物の保存修理に携わる傍ら、複数の現場で規矩術の選定保存技術保持者である持田武夫氏に指導を受けるなど、規矩術の習得に励んできました。重要文化財 浄興寺本堂(新潟県上越市)などでは、緻密な調査を元に建設当時の規矩を解明するなど、調査手腕や豊富な経験に基づく規矩術の知見は高く評価されています。

 また、修理技術者中堅研修や木工技能者研修における規矩術の研修で、長年持田武夫氏を補佐し、自己の研鑽を積むとともに後進の指導を行ってきました。近年では同研修において中心的な役割を果たしています。

 以上のように、近世規矩の技術を正しく体得し、かつ、これに精通していることから「規矩術(近世規矩)」の選定保存技術者として認定されました。 

青木弘治氏の画像青木弘治氏(文化庁報道発表資料より)

認定年月日

 令和3年10月28日

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課

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ファクス:072-228-7228

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