仁徳天皇大仙陵石郭之中ヨリ出シ甲冑之圖
更新日:2012年12月19日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
小札鋲留眉庇付冑
明治5(1872)年に発見された仁徳天皇陵古墳(大山古墳)前方部にあった、遺骸や副葬品を納めた竪穴式石室(たてあなしきせきしつ)内にあった遺物の内で甲冑について詳細に描いたものです。冑は歩揺(ほよう)を伴う小札鋲留眉庇付(こざねびょうどめまびさしつき)、甲は横矧板鋲留(よこはぎいたびょうどめ)で、いずれも金銅製の豪華なもので、5世紀後半頃のものと思われます。
現在、古墳は宮内庁管理であり、その実態が明らかでない部分が多い中で本資料は仁徳天皇陵古墳(大山古墳)の埋葬時における副葬品の一端を伺い知る事ができる一級の資料といえるでしょう。
なお、東京の八王子市郷土資料館に所蔵されている「石棺并石郭圖」は、明治5年当時の堺県令・税所 篤(さいしょ あつし)が画師の柏木政矩(かしわぎまさのり)に描かせたものであることから、これも同一人物の作である可能性があります。
所有者
個人(堺市博物館寄託中)
製作年代
明治5(1872)年
特徴・大きさ
- 紙本著色・軸装
- 長さ245センチメートル、幅26.8センチメートル、軸端28.5センチメートル(縦26.7センチメートル×横26.8センチメートルの画、4枚)
指定年月日
平成9年12月15日
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