南宗寺仏殿、山門、唐門
更新日:2021年10月15日
指定区分
重要文化財
説明
南宗寺(なんしゅうじ)は弘治3(1557)年三好長慶が父元長の菩提を弔うために、大林宗套(だいりんそうとう)を迎え開山とした臨済宗大徳寺派の寺院です。慶長20(1615)年の大坂夏の陣による焼失後、寺地を現在の場所に移し沢庵宗彭(たくあんそうほう)らにより再建が行われました。
仏殿(ぶつでん)は禅宗建築の技法を用いた大阪府下ではただひとつの仏殿建築です。内部の天井には、「八方睨龍(はっぽうにらみりゅう)」が描れています。
山門(さんもん)は二階建ての門で上層に手すりのついた縁がまわる楼門形式の門です。垂木(たるき)を扇状に並べる建築技法は、禅宗建築の技法のひとつです。
唐門(からもん)は柱間をつなぐ梁に彫られた模様のかたちや、柱の先に突き出している木鼻という彫物のかたちなどが仏殿や山門の細部と同様のかたちをしていることから、同じ時期に建てられた建物だと考えられています。
仏殿
山門
唐門
宗教法人 南宗寺
特徴・大きさ
仏殿:桁行三間 梁間三間 一重もこし付 背面張出附属 入母屋造 本瓦葺附 棟札 2枚
山門:三間一戸楼門 入母屋造 本瓦葺 附 棟札1枚
唐門:桁行一間 梁間一間 向唐門 本瓦葺
時代
仏殿:承応2年(1653年)
山門:正保4年(1647年)
唐門:江戸時代前期
指定年月日
平成5年12月9日
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