釈迦二声聞像
更新日:2021年10月15日
指定区分
重要文化財
説明
祥雲寺は、堺の豪商谷正安(たにしょうあん)が発願し、沢庵宗彭(たくあんそうほう)を開山に迎えて寛永年間(1624年~1644年)に創建された臨済宗大徳寺派の寺院です。
「声聞(しょうもん)」とは、釈迦(しゃか)の教えを聴聞する者という意味で、禅宗では本図のように、釈迦の十大弟子のうち右に迦葉(かしょう)、左に阿難(あなん)を脇侍(わきじ)とした三尊が作られますが、現存している古例は少なく、大変貴重なものです。全体に色調は抑えられ、幽玄な雰囲気をみせていますが、それとは対照的に中央の釈迦の肉髻珠(にっけいしゅ)、唇、袈裟(けさ)にあらわされた鮮やかな朱彩が印象的です。釈迦の坐す蓮台のデザインや、迦葉尊者の写実的な表情など中国的な表現が多用されており、宋画の写しと考えられます。
宗教法人 祥雲寺
特徴・大きさ
絹本著色 一幅 205.8センチメートル×119.7センチメートル
時代
鎌倉時代
指定年月日
明治43年4月20日
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