源氏物語図
更新日:2021年10月15日
指定区分
堺市指定有形文化財
説明
源氏物語図右隻
この作品は、源氏物語の各場面を四季に合わせて一双の屏風に配置した、大変華やかな17世紀の土佐派の作品です。 土佐派は、室町時代のはじめころから幕府や宮廷で肖像画や絵巻の制作に関って活躍していましたが、戦国時代の一時期には堺の上神谷(にわだに)に領地を持ち、17世紀初頭には、光吉(みつよし)・光則(みつのり)の二代にわたって堺に居住するなど堺とのつながりは大変深いものがあります。15世紀の半ばに土佐光信(とさみつのぶ)(生没年不詳)が宮廷の絵所預、幕府の絵師職として春日絵所(工房)を確立しました。
本図は土佐派の堺時代に制作時期が近く、数少ないこの時期の土佐派の大作として美術史的にも、また、堺と土佐派の関係を探る上でも大変重要な作品です。
一般財団法人 小谷城(こたにじょう)郷土館
特徴・大きさ
紙本金地著色 六曲屏風 縦151.0センチメートル・横362.4センチメートル
製作年代
江戸時代(17世紀)
指定年月日
平成9年12月15日
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