閻魔王図
更新日:2021年10月15日
指定区分
重要文化財
説明
閻魔王図
長泉寺は南十萬(みなみじゅうまん)と通称されている浄土宗の寺院で、文亀元年(1501年)に衆徳恩冏(しゅうとくおんけい・十萬上人)によって開かれました。
正面に罪人を厳しく威圧するかのように怒りの表情をあらわして坐す閻魔(えんま)王、左右には五道大神(ごどうだいじん)と泰山府君(たいざんふくん)が控え、壇の下には司命・司録、そして獄卒に縛られ、あるいは首枷(くびかせ)をはめられた罪人が表情豊かに描かれています。
頭部をやや大きめにして肩をいからせ、目をむき、口を大きく誇張した表現は、鎌倉時代の彫像などにも共通して用いられます。画絹や描法から鎌倉時代後期ころの制作と考えられますが、独立した閻魔王図の古例は珍しく、作行の優秀さともあわせて大変貴重な作品といえます。
宗教法人 長泉寺
特徴・大きさ
絹本著色 一幅 136.5センチメートル×87.0センチメートル
時代
鎌倉時代
指定年月日
明治43年4月20日指定
このページの作成担当
文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課
電話番号:072-228-7198
ファクス:072-228-7228
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館5階
(文化財課分室)〒590-0156 堺市南区稲葉1丁3142
