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発掘調査とは?(遺構編)

更新日:2012年12月19日

 わたしたちの足もと、地面の下には、昔の家や田んぼ、溝の跡などの遺構や、土器や石器など、昔の人たちが使った道具などの遺物が埋まっているところがあります。このように、昔の人たちが生活していたことがわかる跡がある場所を、遺跡とよんでいます。

 昔の人たちがどんな生活をしていたのか、どんなできごとがあったのか、どんな道具を使っていたのかを調べ、わたしたちの歴史を知ることは、わたしたちの生活を見直したり、将来を考えるためにとても大切な役割をはたしています。そのためには、遺跡をながく守っていかなければなりません。

 わたしたちにいろいろなことを教えてくれる遺跡。本当は、そのままの状態で保存できたら一番いいのですが、新しく建物を建てたり、道路をつくったり、工事などで地面を掘ってしまえば遺跡がこわれてしまうことがあります。

 一度こわれた遺跡は、二度と元にもどすことができません。遺跡を守ることは大切なことなのですが、反対に、新しくものをつくるなど、わたしたちが生活していくために必要なこともたくさんあります。そこで、遺跡をこわしてしまう工事などをする前には、そこにどんな遺構があったのか、どんな遺物がどの様に埋まっていたのかを調べ、その様子を図面や写真に記録するために、発掘調査をします。

 つまり、発掘調査は、そのままの状態で守っていくことができない遺跡を、図面や写真などの形にかえて、ながく保存するために行うのです。

発掘調査の流れ

機械掘削

 表土や盛り土などを、重機で掘削します。

遺物包含層の掘削

 遺物が含まれている地層をスコップで掘りながら、遺物を採集します。

遺構検出

 土の色や質の違いなどから、建物の柱や溝の跡などを見つけていきます。

遺構掘削

 遺構内の土を丁寧に掘っていきます。出土した遺物は、その遺構が埋まった時代を知る手がかりとなります。

図面(記録)の作成

 遺構や遺物が、どこからどの様に出土したか、正確に記録を作成します。作成した記録類はすべて、大切に保管されています。

写真撮影・測量

 図面と同様、写真による記録も行います。

 また、記録の作成には写真測量を利用することもあります。

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課

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ファクス:072-228-7228

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