黒姫山古墳の出土遺物と出土状況 (1)武具・武器類
更新日:2013年3月27日
前方部石室底部礫石の上には、石室平面を埋め尽くすように、24領の短甲が直接置かれ、それぞれの内側に冑24個がほぼ一組になるように入れられ、その隙間には頸甲11個・肩甲12個・草摺4個の附属具が、短甲の上には、鉄刀14本・鉄剣約10本(以上)・鉄鏃56本・鉄刀子5本・鉄鉾9本など大量の武器類が納められていました。
甲冑類出土状況 『河内黒姫山古墳の研究』より転載
出土した短甲は、三角形や横長長方形の鉄板を鋲留(三角板鋲留短甲・横矧板鋲留短甲)によって、組み立てています。革綴のものはひとつもありませんでした。中には、1領だけ新型の襟付短甲がありました。甲の背部肩が極端に広く角ばり、後胴に首を守るための襟状のものがついています。冑は、眉庇付冑13個、衝角付冑が11個出土しました。甲冑には、錆止めの黒漆が焼き付けられていたようです。
短甲と草摺
横矧板鋲留短甲
衝角付冑
眉庇付冑
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