旧新楽寺梵鐘
更新日:2012年12月19日
堺市内に唯一、河内鋳物師が造った梵鐘(ぼんしょう)があるのをご存知でしょうか。現在、堺市博物館(堺区百舌鳥夕雲町)に寄託されているもの【写真】で、記された銘文によって弘長(こうちょう)二年(1262)に丹治国則(たんじくにのり)によって製作されたことがわかります。
丹治国則が造った作品には、この作品の他、菅山寺(かんざんじ<滋賀県余呉町>)の梵鐘がありますが、どちらにも居住地が記されていません。
しかし、寛元(かんげん)四年(1246年)に高野山の大湯屋釜を修理した時の記録に、筆頭の丹治国高(たんじくにたか)と共に“河内国住人”と記されており、河内国に住んで活躍した鋳物師の一人であることが分かります。
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