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堺市
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平成26年度(2014年度)事業

更新日:2015年12月17日

情報のメール配信について

 堺市博物館は、無形文化遺産理解セミナー、シンポジウム、ワークショップなどの開催情報をメールで配信しております。ご希望の方はこちらをクリックして登録してください。「お問い合わせ内容」欄に、「無形文化遺産理解セミナー等のメール配信を希望」とご記入ください。

 なお、以前に無形文化遺産理解セミナー、シンポジウム等にメールで申し込んだことのある方については、すでに登録していますので、改めてご登録の必要はありません。

無形文化遺産理解事業 南インドの社会と音楽・舞踊  

 本市では、ユネスコの無形文化遺産保護条約、そして世界の文化的多様性の重要性をより多くの方に理解していただくために、展示、セミナーとワークショップからなる無形文化遺産理解事業を実施してきました。今回は、国立民族学博物館とアジア太平洋無形文化遺産研究センターのご協力を得て、南インドの音楽と舞踊をとりあげて開催しました。
 ヒンドゥー教の影響が強い南インドでは、宗教や寺院に由来する「古典音楽」や、「古典舞踊」が古くから伝承されてきており、今日においても、さかんに行われています。本事業では、楽器・演奏に関する展示、近代の社会変動における南インド音楽に関するセミナー、ステップやジェスチャーなどの感情表現が体験できる古典舞踊のワークショップを企画し、参加者に立体的に音楽や舞踊に触れていただき、南インド社会及び海外インド人移民社会における音楽・舞踊の役割を理解していただき、さらに、文化の持つ力を再認識していただけたではないかと思います。

主催 堺市
協力 国立民族学博物館  アジア太平洋無形文化遺産研究センター

コーナー展示 南インドの音楽と楽器

 南インドの古典音楽であるカルナータカ音楽に使用される楽器、ヒンドゥー寺院での礼拝や祭礼時に演奏される伝統音楽ペリヤ・メーラムに使用される楽器を展示し、パネルや映像を併用して、その演奏方法等について解説しました。

期間

平成27年2月17日(火曜)から3月22日(日曜)

会場

堺市博物館 展示場内

第10回無形文化遺産理解セミナー      

日時

平成27年2月21日(土曜) 午後1時30分から午後3時30分まで

会場

堺市博物館ホール

概要

第1部

 テーマ:ユネスコ無形文化遺産条約とIRCIの歩み  
 講師:荒田明夫 アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI) 所長
 内容:ユネスコの無形文化遺産条約と博物館に設置されているアジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)の活動についてお話をされました。
 一、ユネスコ無形文化遺産保護条約について
 2003年に採択され、2006年発効した無形文化遺産条約の正式名称は「無形文化遺産の保護に関する条約」で、無形文化遺産の定義とその保護のために締約国が採るべき保護手段を定めています。年一度の締約国会議で「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」と「緊急に保護する必要のある無形文化遺産の一覧表」を作成します。日本は「和食」など22件が代表一覧表に登録されています。日本は「重要無形文化財」、「重要無形民俗文化財」の指定順にユネスコに推薦しますが、「和紙」のように、同類のもののグルピーング化が進められています。堺市のふとん太鼓や上神谷のこおどりも身近な無形文化遺産です。
 二、アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI)の歩み 
 センターは2010年8月の日本政府とユネスコとの協定に基づき、2011年10月に堺市博物館内に開設されたユネスコのカテゴリー2センターで、博物館では、国連旗を掲揚しています。設置の目的はアジア太平洋地域においてユネスコ無形文化遺産保護条約に沿った保護活動を推進し、調査研究活動の調整、促進、活性化を通じて無形文化遺産保護の強化に努めることにあります。このために、国内外の大学や研究機関、博物館、コミュニティーのメンバー、政府やNGOなどと連携して活動を実施しています。活動の柱になるものは以下2点です。1、消滅の危機に瀕する無形文化遺産保護の方法論や実践に関連する研究支援活動。2、研究者や専門家による国際会議の開催を通じたアジア太平洋地域における無形文化遺産保護研究の活性化、及び研究関連情報の収集。実際ベトナム、スリランカなどメコン川流域の5か国での調査活動を実施しています。これから堺市と連携して国際会議の開催なども予定しています。

第2部 

 テーマ:南インド社会と音楽     
 講師:寺田吉孝 国立民族学博物館 教授
 内容:
 儀礼音楽と古典音楽を軸にインド社会、特に南インド社会についてお話しをされました。たくさんの映像や音声資料が使われて、参加者は南インドの音楽を実際に体感することができました。
 インドの古典音楽には、北インドのヒンドゥスターニーと南インドのカルナータカ音楽の二つの系統があります。弦楽器の演奏が印象的な北インドの音楽と対照的に、南インドは声楽が中心です。南インドはタミルナードゥ州、アーンドラ・プラデーシュ州、カルナータカ州、ケーララ州の四つの州から構成され、人口の大多数はヒンドゥー教徒です。タミルナードゥ州が南インドの古典音楽舞踊の中心地と言われています。
 セミナーでは、古典音楽の源流の一つである「ペリヤ・メーラム」音楽と南インドの古典音楽カルナータカ音楽をとりあげられました。
 ペリヤ・メーラムは、「吉兆の音楽」と言われます。使用楽器はナーガスワラム(メロディー)、タヴィルとターラム(リズム伴奏)、シュルティボックス(持続音)の四つです。寺院での礼拝時や神様が巡回する時、大祭の時に演奏されます。結婚式のような人生儀礼にも欠かせません。ほかにコンサート、ラジオやテレビへの出演もあります。結婚式等で得る謝礼が演奏家の重要な収入源になります。ペリヤ・メーラムは伝統的に口伝えで継承されてきましたが、1950年代からは学校教育も始まりました。少ないながら、女性演奏家もいますが、配偶者を亡くして寡婦になると、結婚式のようなめでたい場に出られないので、演奏する場がなくなる状況に直面します。
 カルナータカ音楽は神を讃える歌を中心とする音楽で、宗教的な要素が強いです。ヴィーナ、タンブーラー、ヴァイオリン(構え方が違う)、ムリダンガム(両面太鼓)、ガタム(素焼きの壺)やカンジーラ(タンバリン)などの楽器を使い、コンサートホール、寺院のお祭り、結婚式の余興として演奏されますが、家庭に友人たちを招くハウスコンサートもあります。中心地が南インド各地にあった宮廷から経済的に活気のあるチェンナイに移り、そこでは、音楽協会が主催する音楽祭が集中する音楽シーズンが毎年12月にあります。
 ペリヤ・メーラム音楽とカルナータカ音楽は歴史的、音楽的につながっていますが、演奏者やパトロンが帰属するカーストは異なります。カルナータカ音楽の演奏者とパトロンはブラーマン(Brahman バラモン、 ヒンドゥー教のカースト制で最高位にある人のこと)が圧倒的に主流で、ペリヤ・メーラム音楽のほうは非ブラーマンの職能カーストが担当してきました。タミル語が生活言語である地域にも関わらず、古典音楽にはタミル語の楽曲がほとんどないという言語の分断もカーストの対立に読み替えることができます。
 1991年のインド経済自由化以来、北米、ヨーロッパなどへの移民が増えました。経済力のある南アジア系移民は、出身地に対する意識の高まり、自文化に対する憧憬、そして二世に対する教育から、古典音楽に強い興味を示しています。演奏家のインドと海外との行き来が活発になり、文化の一方向的な輸出ではなく、「文化の環流」という現象が起こり、在外インド人の音楽活動はインド国内にも影響を与えています。

ワークショップ 南インド古典舞踊-バラタナティヤム  

日時

 平成27年3月7日(土曜) 午後2時から午後3時30分まで

会場

 堺市博物館ホール

講師

 奥川康子 インド舞踊家

内容

 バラタナティヤムは本来神へ捧げる、寺院内だけで踊る舞踊であり、インドの四大舞踊の中でももっとも歴史が古いとされます。一時的に荒廃したバラタナティヤムは、現在では、識者によって舞台芸術として復活されました。
 ワークショップでは、インド舞踊の種類や、歴史と理論、古典舞踊のキーワード(アビナヤなど)を紹介してから、奥川先生の解説と娘さんのお手本をもとに、参加者が実際に足・手・目の動き、手のジェスチャー、顔の感情表現(喜怒哀楽)などインド古典舞踊の基礎を習い、全員が習った基礎を組み合わせて、一つの踊りを実習しました。
 先生による実演も鑑賞できました。

無形文化遺産理解セミナー

 本市では、平成23年10月にユネスコが賛助するアジア太平洋無形文化遺産研究センターが、独立行政法人国立文化財機構の1機関として堺市博物館内に開設されて以来、一般の方にも無形文化遺産への理解を深めていただくために、定期的に無形文化遺産理解セミナーを開催しています。

第9回 世界のなかでの和食 

日時

9月27日(土曜) 午後2時から午後3時30分まで 

会場

堺市博物館 地階ホール

主催

堺市

  • 1 講演

テーマ 

世界のなかでの和食

講師

石毛直道 国立民族学博物館 名誉教授

内容

 私は「和食」のユネスコ無形文化遺産の登録に当たり、直接にではないが、ちょっと関わりがあった。フランスの美食術(ガストロノミー)のユネスコ無形文化遺産への登録を成功させた、ソルボンヌ大学前学長で、当時の大統領顧問官でもあり、そして私の長年の友人であるジャン・ロベール・ピットさんから和食の登録を勧められて、「和食」の登録を日本国内で訴えてきた。和食の無形文化遺産登録委員会の委員長である熊倉功夫さんは民博の同僚で、ピットさんと熊倉さんを引き合わせた。このように応援団としての活動は大変楽しかった。
 現在の世界では大変な勢いで日本食がブームになっている。農水省の調査では、日本以外の世界で、日本食レストランは2013年時点で55,000店にのぼり、これからも増えていくだろうと予想される。
 またJETRO(日本貿易振興機構)のアンケート調査では、「自国以外の外国料理で一番好きなものは何ですか」という質問に対する答えで、日本料理が1位であった。
 日本へ行ったことがない人を対象に、「あなたが日本へ観光に行くとしたら、一番日本に期待することは何ですか」という質問をしたら、答えの1位は食事で、62.5%を占めている。
 こんな風に、現在の世界では日本食が大変評価されている。

 しかし、私が文化人類学の調査で1960年代に世界各地を訪れたときは、日本料理店がある地域はとても限られていた上に、その顧客は現地に在住する日本人や日本人観光客に限定されていた。肉や油脂の利用が少ない和食が世界性を獲得することはないだろうと考えた。
 ところが、こういった予想はみごとに覆った。1970年代の終わりごろ、ロサンゼルスやニューヨークでは、スシがブームだと聞いて、どうしてアメリカ人が日本食を食べるようになったかについて、ロサンゼルスの日本料理店430軒中約50軒を調査し、600人のアメリカ人を対象とするアンケート調査を行った。
 「Japanese food(日本食)」という言葉を聞いて、あなたが思い浮かべる単語を3つ上げてくださいという質問項目に対する答えで注目されるのは、健康によい(healthy)、軽い(light)という大変いいイメージがあることである。それに対して、アメリカ食(American Food)に対しては、脂っこい(greasy)、肥る(fattening)、おもい(heavy)という、健康に対してのマイナス・イメージが上位を占めることである。
 それは1970年代になってから、アメリカ人の食生活を改善するための「マクガハンレポート」が取り上げられ、肉類、脂肪や砂糖の摂取量を減らし、炭水化物を多く摂取するようにとの社会的キャンペーンをおこなっていたからである。そこで、野菜と魚を主とする日本料理が注目されるようになったのである。全粒穀物である米の飯に、魚を合わせたスシが自然にちかい状態で食べられるので、特に注目されるようになった。また魚を生のままで食べることはほとんどなかったアメリカ人がスシを通じて、知らない新しいおいしさを知ることもできた。アメリカ人にとって、作る人と食べる人がコミュニケーションできる日本料理店のカウンター(スシバー)でスシを食べる形が大変新しかった。カリフォルニアロールなどの新種のスシはこのようなスシバーで誕生し、現在では日本に逆輸入されている。 
 それだけでなく、日本の工業製品は品質がいい、信用できる、安全だという日本に対するいいイメージがアメリカの日本食のブームを支えていたと言えるし、日本食ブームを支えているものは現在でも同じだと思う。
 その後、日本食はどう変わったか。2010年に短期間、ニューヨークのマンハッタンという一番の繁華街で、日本食レストランを調査した。今回の調査で、ニューヨークのような大都市においても、日本食レストラン数が大変な勢いで伸びていること、それに、お持ち帰りのできるお惣菜屋さん、弁当屋さんにも日本食が進出し、アメリカ人がそれを買って帰るほど日本食が普及していること、トンカツ定食、親子丼などが食べられる大衆的なお店もあれば、100ドル以上かかる、日本的な盛り付けも提供する高級店もあることなど、ロス調査の時とずいぶん変わった。
 20世紀の終りごろにアメリカから始まった和食のブームはヨーロッパやアジアなど世界へ広がっている。これは和食が健康にいい食事だというのは一つの看板ではあるが、世界の他の料理では体験できないようなことが体験できる食事であったことも一つの要素である。食べ物の持ち味を大変重視して、なるべく自然に近い状態に食べる「料理をしすぎないことが料理の理想である」というのは伝統的な和食を支える哲学であり、世界的に見ても特異的なものである。昆布、鰹節、煮干しなどを使って「だし」をとることはこのような和食が達した技術で、「だし」による第五の味覚「うまみ」も日本食に特有なものである。また日本食はある一方向から見て美しいことや余白の美を取り入れた盛り付けを重視する。
 日本食が世界に広がっている中、ブラジルのサンパウロでは、焼き肉店「シュラスコ」のマンゴ、イチゴ、羊羹を芯にした海苔巻スシなど、日本人の想像もつかない日本料理が出てきている。それに対して、「まがい物」や「邪道」として非難するのではなく、和食の現地化は世界の食文化を豊富にすることに役に立つのなら、それでいいじゃないのかと私が思う。

  • 2 関連パネル展示
     日本の食文化の発展に深くかかわってきた堺について、かつて盛んであった酒造業や、和食の支えになっている堺打刃物、昆布、和菓子など、継承されてきた伝統産業を紹介するパネル展示を行った。

第8回 人形浄瑠璃文楽の魅力 -より深く理解し、楽しむために-  

日時

6月28日(土曜) 午後2時から3時30分まで 

会場

堺市博物館 地階ホール

講師

飯島 満 東京文化財研究所 無形文化遺産部長

主催

堺市

内容

 私が文楽に面白さを感じるようになったのは、人形よりもむしろ、音楽に親しみを持てるようになったことがきっかけです。そこで、本日は、文楽の魅力を音楽的な側面からお話したいと思います。
 文楽の音楽(義太夫節)は、初めて聞くとどれも同じように聞こえるかもしれません。例えば、多くの場合、段切りの旋律は決まっており、一段の始まりについても旋律のパターンはある程度決まっています。ただし、太夫と三味線弾きは、同じ旋律線であっても、作品の内容に応じて異なった印象を観客に与えます。
 義太夫節はジャズと同様に、名曲なし名演あるのみと思っている人がいるかもしれませんが、義太夫節にも名曲はありますし、名曲の名演もあります。義太夫節を聴いて、そうしたことが聴き分けられるようになるのは容易なことではありませんし、時間が必要です。演奏の良さ、曲の面白さが自分なりに判断できるようになるまで、文楽に興味を持ち続けてもらいたいと思います。
 作品の内容や登場人物に対する解釈の違いが、太夫の語りや三味線にあらわれることもあります。その違いは、人形舞台にも影響を与えます。そうしたことが実感できるようになると、以前に見たことのある演目であっても、新たな発見を期待して劇場に足を運べるようになるはずです。
 また、三味線が変わることによっても様子が変わります。太夫の語りや人形の動きに気を取られていると気付きにくいかもしれませんが、三味線弾きが場面の緊張感を盛り上げたり、その場の様々な情景をたくみに表現したりしています。
このように、人形舞台を支えている音楽の魅力に注意して見ると、文楽をより一層楽しめると思います。
 最後に、近年、文楽の技芸員をめざす人が少なくなっています。文楽の魅力に気付いた私たち一人一人が伝道師になって、多くの人に文楽をはじめとした伝統芸能に足を運んでもらい、裾野を広げることが重要です。

※飯島先生の講義では、数多くの実演音声と床本を用いて、義太夫節に焦点をあてた文楽鑑賞のポイントをわかりやすく説明していただきました。

これまでの無形文化遺産理解セミナー

平成25年(2013年)度 第5回~第7回

平成24年(2012年)度 第2回~第4回 

平成23年(2011年)度 第1回

無形文化遺産パネル展示

 博物館内にある無形文化遺産パネル室に、ユネスコ無形文化遺産保護や日本の活動、アジア太平洋無形文化遺産研究センターの活動と堺市が行ってきた連携事業などに関するパネルを展示しております。また、堺市で行われた西暦2000年世界民族芸能祭などの映像資料が視聴できるコーナーも設けております。 
 無形文化遺産に関するデータはユネスコ無形文化遺産政府間委員会の結果を受けて、毎年に更新を行っています。
 2013年12月に、「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコの代表一覧表に記載されました。

展示パネルの内容は下記からご覧になれます。

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このページの作成担当

文化観光局 博物館 学芸課
電話:072-245-6201 ファックス:072-245-6263
〒590-0802 堺市堺区百舌鳥夕雲町2丁 大仙公園内 堺市博物館

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