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路面凍結に備えて事故防止に努めましょう

更新日:2025年2月21日

スタッドレスタイヤの時期です

 堺市の中でも特に寒いここ南区。そのため、この季節は路面凍結が起こりやすくなっています。
 一般的に路面凍結は、3~5度で起こるといわれていますが、南区の最低気温は0度前後になることもしばしば、、、。
 ということは、南区でも路面凍結が起こっているということです.
 路面凍結時は、以下のことにお気を付けください。

○車の運転時の注意点

 雪道、路面凍結時の運転の基本は、「“急”がつく操作を絶対しない」ということです。

 「急発進・急加速・急ハンドル・急ブレーキ」これらのことに気をつけて運転してください

 タイヤがスリップして普段のように止まれないかもしれません。

 十分な車間距離をとって事故防止に努めましょう。

○歩行時の注意点

 凍結した道路を歩く時は次の3点に気を付けてください。

 ・小さな歩幅で歩く
 ・くつの裏全体をつけて歩く
 ・急がず、余裕を持って歩く

 またマンホールや、横断歩道などの白線の上は特に滑りやすくなっているので注意してください。

なぜスタッドレスタイヤが必要なのか?

「タイヤは路面に張り付いてグリップしている。タイヤが路面に引っかかってグリップする」
と思われている方がほとんどだと思いますが、実はそうじゃありません。

タイヤがグリップする仕組みは運動エネルギーが“摩擦熱”に変換されているからです。
摩擦熱が生まれる要因は2つ
(1)路面とタイヤのゴムが粘着し、その粘着が剥がれないように抗う”粘着抵抗”=「ゴムの柔らかさ、密着力」
(2)変形したタイヤが、元の形に戻ろうとするときに発生する“変形摩擦熱(ヒステリシスロス)”=ゴムや空気圧、構造による「バネ性能」
この2つの要因がタイヤのグリップを発生させており、その多くは(2)の変形摩擦熱によって生みだされています。

”発熱そのものがグリップ力となり、またその発熱で柔らかくなったゴムが路面の凹凸に食い込むことでより粘着するということです。”

「サマ―タイヤが機能するのは気温3度までが限界」とされている

 タイヤが適切に発熱し、性能を発揮するのは”気温が4度以上のとき”だとされています。
気温が4度以下になるとゴムが冷えきって固くなってしまいます。冷たい空気にさらされて、メーカーが想定する温度までタイヤが発熱しなかったり
発熱してもすぐに冷やされてしまうので、本来のグリップ力が発揮されません。

 ドイツ車などの欧州車では、速度無制限の高速道路「アウトバーン」の走行を想定し、時速200キロの走行に耐えるタイヤを装着しています。(日本では仕様が違うかもしれません)

 時速200キロの走行で発生するタイヤの熱はとても高いことが想像できますが、高熱に耐える設計をされたタイヤは時速40キロ程度となる市街地走行では発熱しづらいとも言えます。

 欧州車のベンツ、フォルクスワーゲンなどの車に乗られている方は、冬の季節になるとメーターに”気温が低いですよ!”と警告が出ることを見ると思います。

 これは「タイヤが発熱しずらいから滑りますよ!」「路面凍結がはじまりますよ!」という警告なのです。

冬の厳しい気温でも発熱するように開発された「スタッドレスタイヤ」

 タイヤに厳しい温度でも発熱し、ゴムがグリップするように開発されたのが「スタッドレスタイヤ」です。

なぜ雪や凍った道が滑るのか。

 雪や氷の表面に、解けた水が薄く幕を張っているせいです。冷凍庫の氷を手でつまむことは意外と簡単だと思いますが、この氷が少しでも濡れてしまうと滑ってしまい全くつかむことが出来なくなりますよね?雪や凍った路面も全く同じことが起きています。この氷から浮き出た水を少しでも排除してゴムを路面に密着させるため、スタッドレスタイヤには細かいミゾがびっしりと彫られています。

 そして少しでもタイヤのゴムが発熱するように、サマ―タイヤよりも柔らかい材質のゴムを使い、サマ―タイヤよりも柔らかい構造設計になっています。そんなスタッドレスタイヤは、溝が半分ほど減ってしまうとスタッドレスの機能をほぼ失うとされています。

 まだたくさん溝が残っているからと安心せず、こまめなタイヤ交換をおすすめします。

「ハイグリップタイヤ」ほど冬はキケン!?※少し突っ込んだお話です。

 自動車やバイクが好きな方では、サーキットで最も性能が出せるように開発された「ハイグリップタイヤ」を好んで装着されていることがあると思います。エコタイヤやコンフォートタイヤなどとは違う1歩も2歩も高いグリップ力は安心感が高いですよね。

でもそれは暖かい季節でのはなし。

 スポーツ走行に特化した「ハイグリップタイヤ」ほど真冬の寒い季節は注意してください。とくにバイクなどの2輪車は、滑ったが最後成すすべがなく転倒するしかありませんので特に注意してください。

 ハイグリップタイヤはノーマルタイヤよりも最大のグリップ力が高いです…が、それは適切に発熱しているときの話です。反対にノーマルタイヤは、最大のグリップ力はハイグリップタイヤに劣りますが、低い気温でもそこそこグリップ力を発揮してくれます。

 適材適所ですね。

 ハイグリップタイヤは、ゴムの柔軟性が出る温度がノーマルタイヤよりも高く設計されています。(発熱温度が80度前後の時に最もグリップする)

 きちんと発熱しゴムが柔らかくなればとても高いグリップ力が発揮されますが、寒い季節ではゴムがガチガチに硬くなっています。また製品によりますが、ゴムの温度管理がとてもシビアで、真冬では「信号待ち、渋滞、コンビニなどで暫く停車すると、タイヤが冷えてグリップしなくなった」ということが起きます。これはグリップ性能が高いタイヤほど顕著になります。

 サーキットでの走行と違い、ゆったり走る公道ではタイヤが温まりません。グリップが発揮しているときの間隔で加速・減速・旋回をするとスリップしてしまいます。タイヤが温まるまでは慎重に運転しましょう。高速道路や自動車専用道などの速度が高いところは普段よりゆっくり走りましょう。

 特に2輪車は簡単に転倒してしまうので、街中でも注意してください。

「ハイグリップタイヤだからどんな季節や道でもグリップ力が高いはず!」と思ってしまいますが、全くそんなことはありませんので気をつけましょう。可能であれば、真冬の時はノーマルタイヤやスタッドレスタイヤに履き替えるようにしましょう。

このページの作成担当

消防局 南消防署

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