命を守るために~電気ストーブ火災の傾向と対策~
更新日:2025年3月4日
2015年から2024年までの過去10年間において、消防局管内では電気ストーブによる住宅火災が46件発生し、33人の方が負傷し、11人の方が亡くなっています。
電気ストーブの出火事例
時間帯別の出火状況
住宅火災46件のうち、18件と半数近くが22時から6時までの就寝時間帯で発生しています。また、この時間帯の火災では、負傷者が13人(負傷者全体の約4割)、死者が7人(死者全体の6割)発生しており、6件(約3割)が全焼しています。
月別の出火状況
12月から3月までの冬季に38件(約8割)の火災が発生しており、夏季(6月から9月)には火災が発生していません。また、負傷者の約8割(26人)、死者の8割(9人)が冬季に集中しています。
電気ストーブの出火原因
住宅火災46件のうち、寝具類が着火物となった火災は22件(約5割)で、10人(約3割)が負傷し、6人(5割)が亡くなっています。就寝時に寝具の近くで電気ストーブを使用することで、寝返りなどにより寝具が電気ストーブに接触し、就寝中のため発見が遅れて逃げ遅れるケースが多いです。
また、14件(約3割)の火災では、衣類やタオルなどの繊維製品が着火物となっており、電気ストーブの上方に干していた衣類などが落下して、火災に至るケースが多く見られます。この14件の火災では、15人(約5割)が負傷し、3人(3割)が亡くなっています。
洗濯物落下による出火の再現実験
【動画】消防局からのお願い「ストーブをお使いのみなさまへ」(外部リンク)
住宅用火災警報器等の設置状況
住宅火災46件中30件は住宅用火災警報器や自動火災報知設備が設置されており、そのうち16件(5割)では初期消火が成功しています。一方、16件の住宅用火災警報器等が未設置の住宅火災では、11件(5割)で発見が遅れ、14人が負傷し4人が亡くなっています。
命を守るための3つのポイント!!
1.就寝前に電気ストーブのスイッチを必ず切る
就寝中に火災が発生すると発見が遅れ、逃げ遅れる危険性が高まります。
2.電気ストーブの上で衣類を干さない
衣類やタオルがストーブに落ちると火災の原因になります。乾いて軽くなった洗濯物が
落下し火災になります。
3.住宅用火災警報器を設置する
火災を早期に発見し、初期消火や避難を迅速に行うために、住宅用火災警報器の設置が重要です。
このページの作成担当
