【夏季に多発!】低圧進相コンデンサ火災!
更新日:2025年6月16日
低圧進相コンデンサからの出火を防ぐために
低圧進相コンデンサとはモーター等で稼働する電気機器等の電力消費を効率良くする機器で、工場や店舗等の配電盤や分電盤に多く設置されています。
低圧進相コンデンサの内部には絶縁油が封入されていますが、長年使用されることで絶縁油が劣化し、最悪の場合、火災に至ります。特に昭和50年(1975年)以前に製造された低圧進相コンデンサには異常の際にコンデンサを電源から切り離す保安装置が内蔵されていないため、出火する危険性が高くなります。
また、絶縁油は高温多湿により劣化が進むため、堺市消防局管内では低圧進相コンデンサによる火災の多くが6月~9月の梅雨時期から夏場にかけて発生しています。
低圧進相コンデンサからの出火を防ぐために、以下の内容に注意してください。
・機器を使用しない時はブレーカーを切り、低圧進相コンデンサに電圧がかからないようにしましょう。
・昭和50年(1975年)以前に製造された低圧進相コンデンサは、保安装置が内蔵されていないため、早急に使用を停止し、交換しましょう。
・設置後10年※を経過している場合や箱が膨張、変色しているなどの異常が見つかった場合は、早めの交換または専門業者による点検を受けましょう。
※一般社団法人日本電機工業会が推奨する低圧進相コンデンサの更新時期は、設置から10年です。
長年ご使用の「低圧進相コンデンサ」は発火の危険性があります(一般社団法人 日本電機工業会)(PDF:608KB)
進相コンデンサの更新は計画的に(一般社団法人 日本電機工業会)(PDF:2,076KB)
低圧進相コンデンサはブレーカー付近に取り付けられています。
設置例
このような形をしています
低圧進相コンデンサから火炎が噴出します!
火炎が噴出した跡形
開口部から火炎が噴出
低圧進相コンデンサの火炎は周囲に燃え広がります!
周囲に延焼拡大
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