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Vol.11青年海外協力隊帰国隊員 阪本竜也さん

更新日:2024年4月18日

中区出身の阪本竜也さんは、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊の環境教育隊員として、2022年1月から2年間マラウイへ派遣されました。

帰国後の2024年4月18日(木曜)、堺市を表敬訪問され、派遣先での活動などについてインタビューにお答えいただきました。

マラウイでの2年間の活動を終えて

現地での活動について

はじめに、リロングウェ水公社の広報課に配属されました。広報課では、学校で生徒に水に関する教育を行うことや、子どもたちを水源林に招待し環境教育を行うこと(エコツーリズム)を求められました。広報課に配属されてから半年間は、毎回100人ほどの生徒に、世界中の利用可能な水の量や水循環における森林の機能について、パワーポイントのプレゼン資料を壁に投影しながら伝えていました。

その後、水質・環境課に異動し、一から人間関係を築き上げ、植林地のごみ拾いをメインに活動しました。

活動のなかで苦労したこと

広報課での要請内容は、環境に関する教育を行うことでしたが、同僚は教育ではなく、お金や技術的な支援などの提供を期待し、求めていたと思います。そのギャップを英語によるコミュニケーションで解消することが難しく、非常に苦労しました。配属先にとって、自分の活動が必要とされていないと感じ、存在意義について悩みました。悩んだ結果、広報課での活動について要請内容以外にできることはないか、様々な活動の可能性を探りましたが、できることについて限界を感じ、水質・環境課への異動を決めました。
異動後は、植林地のごみ拾いを行い、より環境に寄り添った活動ができました。

現地で特に印象に残っている出来事

野生動物をたくさん目にしたことです。ニイカ国立公園へ訪れた際に、野生のシマウマやライオンを間近で見ました。

そのなかでも、夜寝ているときに、外でバキバキと激しい音がし、恐る恐るのぞいてみると、すぐそばで野生の象が木の枝を折りながら葉っぱを食べていたことが、特に印象に残っています。まさか野生の象を見られると思っていなかったこともあり、とても貴重な経験になりました。

環境に寄り添い、地球を未来に残したい

今後の抱負

今年の4月より宮崎大学大学院農学工学総合研究科博士後期課程生物機能応用科学専攻水域生物科学教育コースで、干潟の魚類多様性について学んでいます。地球と人類が共存できる方法を探るべく、生態系や環境保全についてより深く学びたいと考えています。
今回の派遣活動での経験や研究成果を、地域や行政を巻き込んだエコツーリズム・環境教育の実践により社会に還元しながら、一人でも多くの人に生き物の面白さや自然の大切さを伝え、地球を未来に残すことに貢献していきたいです。

このページの作成担当

中区役所 企画総務課

電話番号:072-270-8181

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〒599-8236 堺市中区深井沢町2470-7

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