Vol.9 中堺セーフティ・サポート・レディース会長 西野茂子さん
更新日：2023年7月21日
地域の安全・安心を担うのは、警察や行政機関だけではありません。中区では、防犯に関する様々なボランティア団体が、日々活動を行っています。
今回は、中堺セーフティ・サポート・レディースの会長として、防犯に関するボランティア活動に長年携わっておられる西野茂子（にしのしげこ）さんにインタビューしました。
防犯意識の向上をめざして
ボランティア活動に携わることになったきっかけを教えてください
何か地域のためにできることはないかと思い、長年、地元の自治会活動に携わっていました。そんな折、平成12年に、今の中区の一部を管轄していた堺南防犯協会（現、西堺防犯協会）において、当時多発していた「ひったくり被害」の防止・啓発を行うためにと、地域をよく知る女性を中心に、「堺南ひったくり防止アドバイザー」が結成されることになりました。地元の推薦もあって、「堺南ひったくり防止アドバイザー」に加入し、防犯活動に携わっていくことになりました。
セーフティ・サポート・レディースの歴史についても教えていただけますか
「セーフティ・サポート・レディース」は、防犯協会傘下の「堺南ひったくり防止アドバイザー」に代わる新たな組織として、平成14年に結成されました。その時々の犯罪の移り変わりを受けて、ひったくり以外の犯罪についても防ぐため、活動の幅を広げようということで結成されたものです。その後、令和3年の中堺警察署の開署を受けて、同年7月、「中堺セーフティ・サポート・レディース」が新たに結成され、現在に至っています。
ちなみに、私たちセーフティ・サポート・レディースのことを、「S.S.L（エス・エス・エル）」という愛称で呼んでもらっています。
セーフティ・サポート・レディース（S.S.L）の活動はどんなものですか
主な活動としては、月に一回程度、深井の駅前や地域のスーパーなどで行う防犯キャンペーンです。防犯キャンペーンでは、「S.S.L」のメンバーのほか、地域の防犯支部長さん、中堺警察署の警察官の方や中区役所の職員の方などと一緒に、買い物に来られたお客さんにお声掛けをして、自転車の前かごに「ひったくり防止カバー」を無償で取り付けたり、特殊詐欺を防ぐための啓発チラシなどを配布する活動をしています。また、年に数回、防犯に関する会議も行われ、活動内容の報告や、防犯に関するいろいろな情報共有を図っています。
ボランティア活動を通じて、思い出のエピソードはありますか
数年前は、新型コロナウイルスの影響で、防犯キャンペーンが、度々、中止になることがありました。防犯キャンペーンの予定もままならず、もどかしい日々を送ったことをよく覚えています。
ただ、昨年からは違います。コロナの対応もウィズコロナへと徐々に移行し、防犯キャンペーンも予定通り行われるようになりました。
これといった大きなエピソードはありませんが、防犯キャンペーンを通じて、その時々で出会う皆さんの笑顔が、何よりの喜びだと感じています。皆さんから「ありがとう」という一言をもらうだけで、すごく嬉しい気持ちでいっぱいになります。また、以前に「ひったくり防止カバー」を取り付けさせてもらった方から、「まだ、カバーを使っているよー」と、お声掛けを頂くこともあり、活動の輪が広がっていることも実感しています。
時には、S.S.Lのメンバーで食事に出かけることもあり、メンバー間での交流も、かけがえのない時間になっています。
今後の思いは…
何より、特殊詐欺を初めとする犯罪が、少しでも減っていくことを願っています。微力ながらも楽しくやりがいをもって、S.S.Lの活動をさせていだいていますが、メンバーはご高齢な方も多く、もっと若い世代の参加があればなと思っています。
またどこかで、私たちの活動を見かけられましたら、ぜひ、お声を掛けてください。その一言を、私の心と体を元気にする源にさせていだだきます。
長い間、地域の暮らしを守っていただいている西野さん。「皆さんの笑顔が何よりの喜び」と優しく語ってくれました。御身体に気を付けていただき、S.S.Lの皆さんがこれからも御活躍されることを願っています。
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