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乳幼児のための食中毒予防 ~1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください!~

更新日:2023年9月12日

 乳幼児は病原菌に対する抵抗力が弱いため、食中毒になりやすく、症状も重くなりやすいという傾向があります。乳幼児の食事は、大人より注意が必要ですが、ちょっとした心がけで、食中毒を防ぐことができます。正しい知識を身につけ、お子さんを食中毒から守ってください。
(左の画像をクリックすると、外部リンク(YouTube)に移動します。約1分のショート動画で、お世話をされる方に知って欲しいことをまとめていますので、ぜひご覧ください。)

 平成29年、関東において離乳食としてジュースにはちみつを混ぜて与えたことにより、生後6カ月の男児が乳児ボツリヌス症により死亡する事案が発生しました。乳児ボツリヌス症の予防のため、1歳未満の乳児にはちみつを与えないよう注意してください。

乳幼児に食べさせるのはひかえましょう

生肉や加熱不十分な肉(タタキ、トリさしなど)

 生肉は腸管出血性大腸菌(O157など)、サルモネラ、カンピロバクター等の食中毒菌がついていることがあります。これらの食中毒は症状が重く、生命にかかわる危険性もあります。肉類の生食を避け、十分な加熱をすることで防ぐことができます。

  • 焼肉のときなど、生肉用のはしと子どもに食べさせるはしが、一緒になっていませんか?生肉をつかむはしは必ず専用にしましょう。
  • 焼肉のにおいに待ちきれずに、生焼けの状態で食べることのないよう、十分に焼いてから食べるようにしましょう。
  • 加熱が十分にできていないものは、生肉を食べるのと同じことです。ハンバーグなどは中まで十分に火を通しましょう。

生たまご(にわとり、うずらの卵など)

 卵はサルモネラによる汚染の可能性があります。生食用の卵であっても、乳幼児に生食させることは控えてください。卵が完全に固まるまで、十分加熱してから食べさせると安全です。

 卵は表示を確認し、新鮮なものを購入しましょう。購入後は冷蔵庫で保管します。

 ヒビの入った卵や割れている卵は、外部の細菌に汚染されている可能性があります。十分注意しましょう。

ハチミツ(1才未満の子には食べさせないで!)

 ハチミツの中にはボツリヌス菌の芽胞(種のようなもの)が入っていることがあり、腸が未発達の乳児に特有の「乳児ボツリヌス症」をおこすことがあります。

 (症状)3日以上の便秘の後、元気消失、吸乳力の低下、全身の脱力、呼吸困難など

  • 芽胞は通常の加熱では死滅しないので、加熱しても安全ではありません。
  • 日本産、外国産を問わず、1才未満の乳児には、ハチミツを食べさせないでください。

※この他、生かき、お刺身などの生ものも控え、乳幼児には加熱調理したものを食べさせるよう心がけましょう。

腸管出血性大腸菌とは

  • 牛などの腸内にいる菌で、肉は汚染をうけやすい
  • 感染力が強く、少量の菌で発症する。体内に入ってから発症するまで通常3から9日かかる。
  • 腸の中でベロ毒素を出し、激しい腹痛、下痢、血便がおこる。特に乳幼児では重症になりやすい。

サルモネラとは

  • 鶏、豚、牛などの腸内にいる菌で、卵や肉が汚染されることが多い。また、犬、猫、カメなどのペットが保菌していることもある。
  • 体内に入ってから発症まで6から72時間かかり、高熱、腹痛、下痢が特徴である。少量の菌で発症することもある。

Q 産地直送の新鮮なものだから生で食べても大丈夫?
A 腸管出血性大腸菌やサルモネラは、少量の菌でも発症するのが特徴です。だから、どんなに新鮮でも、菌がついていたら意味がありません。ついている菌をやっつけるためにも、加熱調理が安全です。

Q ヘンな味もニオイもしないから大丈夫?
A 食べ物が腐ったときのイヤな臭いは腐敗菌によるものです。食中毒菌は腐敗菌と違って食べ物の中で増えていても、味も臭いも変わりません。時間の経過したものは、異常がなくても食べない方がよいでしょう。

食中毒かな?と思ったら・・・

 食中毒の代表的な症状としては、腹痛・下痢・おう吐などがありますが、自己判断で下痢止めや鎮痛剤を飲んだりすると、症状が悪化する可能性があります。早めに医師の診察を受け、対処することが大切です。

こんなところにも気をつけましょう

手を洗おう!ツメやシワのところまでていねいに

 目には見えなくても、手指にはたくさんの細菌がついています。手指についた細菌を落とすため、石けんでていねいに洗うことが必要です(消毒液を使うとより効果的です)。保護者の方もお子さんも、手を洗う習慣を身につけましょう。

調理器具は

 包丁、まな板、ザルなどの調理器具や手などを介して、細菌が生野菜や調理済食品(そのまま食べるもの)などにうつることを二次汚染といいます。
 二次汚染を防ぐため、調理器具はできるだけ用途別に使い分けましょう。肉、魚、卵などを扱った後の調理器具はこまめに消毒し、乾燥した状態で保管しましょう。

解説動画

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