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堺の大使 好きです堺 7 今井雅子さん(脚本家)

更新日:2013年7月1日

はとぶえと堺カルタは宝物

小学校時代の思い出

  • 高校まで堺で過ごされたそうですね。

 私には運動神経抜群で日本一おしゃべりな、佳夏(よしか)という幼なじみがいました。佳夏は9年前に赴任先のドイツで亡くなったのですが、同窓会に行くと、今でも佳夏と私を二人一緒に覚えている人が多くて「佳夏ちゃんは太陽で、マイマイ(今井さん)は月。太陽と月みたいやったな」と。
 小学生の頃は、佳夏や近所の友達と、毎日のように遊びました。私の家の庭には父が作った大きな砂場があって、近所の子どもたちの公園の代わりでした。当時はおたまじゃくしやザリガニを捕ったり、野良猫や捨て犬と遊んだりして、その経験が映画「子ぎつねヘレン」の脚本を書く時の肥やしになりました。子どもの頃はとにかく体を使って遊ぶことが大切ですね。

恩師との出会い

  • 影響を受けた先生がいるそうですね。

 中学1年生の時の担任で美術の先生に一番影響を受けました。太陽と月の「月」だった私に文化活動発表会の劇の演出を託したり、私の絵を「今井の色がある」と褒めてくれたりしました。劇の演出での成功体験が脚本家への道につながったと思いますし、先生の言葉があったからアメリカへ留学した際には美術を専攻しました。
 先生とは1学期の間だけ交換日記をしていました。短い期間で終わってしまったのは、私の日記があまりにも面白いからと、無断で職員室にいる他の先生に見せたことを知った私が怒ってやめてしまったからなんです。
 また、先生は「あんたは人とは違う何かええもんを持ってる」と言い続けてくれました。今、自分が脚本の書き方を教える立場になって、私自身も「あなたには才能がない、向いてない」といった言葉は絶対に使わず、「その人にしか書けないもの」を大切にするようにしています。

部活動をとおして

  • 中学時代はソフトボール部に所属されていたんですね。

 夏休みは朝の8時ごろ集合して、朝・昼の練習の合間に勉強もして、とにかく朝から夕方までずっと学校にいました。
 私は球技が苦手で、試合に行ってもほとんどの場合応援しているだけでした。ある時「何のためにソフトボール部にいるかわからん」と母に言いました。「試合に出るのが全てではない。周りの子のほうが足もボールも速いけど、あんたもその子たちと一緒にいるうちに、引っ張られて少しずつ速くなっているはずや」と言われて、辞めるのを思い留まりました。
 私の家には物事を途中でやめてはいけないという教えがあり、今でも球技は苦手ですが、一見無意味なことでもやり続けるといつの間にか力になるということを学びました。

脚本家として

  • 脚本家として、挫折やスランプはありますか。

 スランプはないです。本当に書くことが好きなので、書いているだけで満足なんです。
 ただ、連続ドラマの脚本を書いているときは時間との戦いで、出演者やスタッフをお待たせするのは非常に苦しいです。連続ドラマの脚本はよくマラソンに例えられるのですが、書いている最中は「もう二度と引き受けない」と思う程苦しくても、しばらくたつとまた書きたくなるんです。あの苦しさがあるからこそ、視聴者から「感動した」と言ってもらえるとうれしいんだと思います。

  • 堺の中学校で脚本会議をされたそうですね。

 「魔女のパン」というオー・ヘンリーの短編小説を基に、中学生と一緒に意見を出し合いながら脚本を作りました。子どもの発想というのは本当に面白いですね。普段は勉強に乗り気ではない子が、実はすごく頭の回転が速くて意見をどんどん出したりしていました。
 意見をためらいなく出せる子や、意見はあるけれどなかなか表に出せない子などさまざまですが、脚本で頭角を現す子は必ずいると思います。ぜひまた機会をつくりたいです。

堺の子どもたちへ

  • 堺の将来を担う子どもたちにメッセージをお願いします。

 最近の子どもは自分を尊重する意識が低いと言われています。宝物は自分の中にあって、それを宝の山にするのも宝の持ち腐れにするのも自分次第だよと伝えたいです。
 まずは自分の住んでいるまちのことを宝と思えるかどうか。私自身は、小学校在学中に校長先生だった別所八十次先生が作ったという縁もあり、「はとぶえ」と「堺カルタ」を堺の宝だと思っています。
 市内小学生の作文や詩を掲載した作品集「はとぶえ」によって、書くことの楽しさを知りましたし、「堺カルタ」は堺の歴史がぎゅっと詰まっているうえに名文なので今でも覚えています。
 「はとぶえ」と「堺カルタ」が脚本家・今井雅子を生んだと言って良いかと(笑)。私にとっての堺の宝を、堺の子どもたちにも大事にしていってほしいです。

  • 子どもたちが自分の中の宝物を自分で見つけるのは難しいですね。

 子どもたち一人ひとりの発想を伸ばしてあげられるのもそこで終わらせるのも、親や先生次第だと思います。
 特に、自分の子どもを面白がることにかけては、親は日本一、世界一でなければいけないと思うんです。良い親・正しい親ではなくても面白い親で、しかも子どもを面白がれる親でありたい。そうすれば子どもは自然と伸びると思っています。
 私自身、母親に「あんたは面白い」と言って育てられたことで、「私は人を笑わせられるんだ」「人を幸せにできるんだ」と信じることができましたから。

(取材 平成25年5月)

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