令和5年度第3回堺市産業振興局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2024年1月22日
開催日時 | 令和5年10月6日(金曜) 午前9時開会 午後0時30分閉会 |
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会場 | 堺市役所本館地下1階 会議室B |
出席委員 | 委 員 長 今西 幸蔵(高野山大学特任教授) |
欠席委員 | なし |
事務局 | 産業企画課 課長 香束 英次 他 |
所管課 | 雇用推進課 課長 中辻 奈々 他 |
案件名 | 1 堺市立勤労者総合福祉センターの指定管理者候補者選定に係る面接審査について |
会議資料 |
会議次第(PDF:43KB) |
開会
事務局
令和5年度第3回堺市産業振興局指定管理者候補者選定委員会を開会する。
定足数の確認
出席者5人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して接触等の働きかけがないことを確認した。
本日の予定の確認
本日の会議では、案件1「堺市立勤労者総合福祉センターの指定管理者候補者選定に係る面接審査について」案件2「堺市立勤労者総合福祉センターの指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
案件審議
委員長
それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市立勤労者総合福祉センターの指定管理者候補者選定に係る面接審査について」に関し、事務局に進行管理をお願いする。
事務局
面接審査の進め方の説明
<B団体入室>
事務局
事務局より、面接審査の流れについて説明した。
<B団体プレゼンテーション>
委員長
それでは、質疑に入る。まず私から質問をする。
どのような方針で勤労者福祉の向上を図るか、そのためにどのようなソフト事業を実施する予定か。
B団体
現状の講習会等の事業を拝見したところ、日中や平日が中心であり対象が現役世代ではない方が多いように感じる。現状の事業の必要性も見極めながら、現役で働いている世代のエンパワーメントを意識して実施していきたい。働くうえで必要になる知識やスキルに関する講座も週末に開催し、新しい利用者層の取り込みにも力を入れる。
委員長
基本的な人員体制について説明を。
B団体
今委託している清掃や警備等は、現状の体制と同じ体制で取り組むことを想定している。また、現状はパート職員の割合が多いので、常勤の職員を増やそうと思っている。
委員長
指定管理事業を担うことの意義・メリットについて、採算が合わない場合の対応について。
B団体
公共施設の運営の中で、それぞれの地域で役に立ちたい、地域社会のニーズに応えていきたい。社会情勢に合わせて、勤労者世代に刺さる取り組み、勤労者負担を取り除き、後押しすることができる施設運営をめざす。
収支計画の中では、利用料金や稼働率に関しては達成可能と見込んでいる数字を記載しているが、収支コントロールを行いながら、努力で至らない部分は会社としてリスクヘッジで対応する。
委員長
過去の指定管理施設の運営実績において、どのような実績・効果があったか。
B団体
堺市立〇〇〇〇〇の運営について、初年度から新型コロナの影響で休館を挟んだが、R4年度の展示室等の観覧者数は目標を上回った。地域の方々に関わってもらいながら施設管理を行い、実績を出すことができた。
隈元委員
館長や副館長は、経験者を配置する予定なのか。
B団体
堺市立〇〇〇〇〇の場合は、地元の経験者を採用した。地域の施設であるので、可能であれば地元で経験ある方を採用したい。もし見つからない場合は他の施設からの人事異動等で対応する。
古市委員
ドローンや3Dプリンタの事業について既に実績あるのか。
B団体
テーマについては、新しいトピックであるため、事業者との調整はしているが、まだ公共施設では実施できてない。都心部や共創施設等では実施事例があるので、実績のある方と関係を持ち実施する。
櫛田委員
障害者の雇用について、この案件においてはどのように考えているか。
B団体
職員の体制について、現状いらっしゃる方は継続して雇用するが、新たに障害者枠雇用を設けることは今のところ考えていない。
委員長
大学との連携について、具体的にどこの大学がマッチすると考えているのか。
B団体
案件が決定していない状況で相談することは難しいため未定であるが、近隣の大学は把握している。
櫛田委員
労働福祉にかかわる講演会。年1回だけか。好評の場合は増やしてくれるのか。
B団体
実施回数については、運営しながらニーズを把握し増減させる。利用者の声を聴きながら注力するポイントを変更する。
<B団体退室>
意見交換
委員長
プレゼンテーション及び質疑応答について、意見交換を行う。
ご意見等あるか。
櫛田委員
ある程度企画力があると感じた。セミナーや講演会についても、ニーズを見ながら実施回数や開催規模を変更するとのことであった。
隈元委員
地元の採用について、館長や副館長は、これだけ指定管理の実績をもっているので、経験者を選定してほしかった。地元の雇用はサポート人員でよいのではないかと感じた。
古市委員
ドローンや3Dの講座は機材の用意など大変なので、料金面でも心配になった。現実性が低いのではないかと感じた。
西村委員
全国ではやっているとのことなので、他会場からそのまま持ってくるのであれば、あまりコストもかからないと思う。
隈元委員
堺市立〇〇〇〇〇と当施設は目的が異なるが、実績を出しているのは評価できる。
<A団体入室>
事務局
事務局より、面接審査の流れについて説明した。
<A団体プレゼンテーション>
委員長
それでは、質疑に入る。まず私から質問をする。
どのような方針で勤労者福祉の向上を図るか、そのためにどのようなソフト事業を実施する予定か。
A団体
自主事業は勤労者向けと一般利用者向けの2種類で考えている。
子ども向けのキャリア教育事業、堺市で起業予定の方向けのセミナーや、DX支援等も強化して実施していきたいと考えている。
委員長
基本的な人員体制について説明を。
A団体
館長1人、副館長2人他マルチスタッフ9人を配置予定。舞台は現在の外部委託事業者に継続して依頼する。舞台は常時2人、設備維持管理については、全時間帯について1人以上を配置する。警備も朝の7時半から閉館まで外部委託で1人を配置する。提案書内の職員数に外部委託分は含まれていない。
委員長
指定管理事業を担うことの意義・メリットについて、採算が合わない場合の対応について。
A団体
意義メリットについて、従前より地域に根差した仕事をやっており、指定管理事業については、地域の方と交流しながら実施できる点に意義があると考えている。
収支に関する目標値は高く設定しているが、弊社の安定したキャッシュフローと財政基盤を基に柔軟な対応ができ、他施設での成功事例を横展開しながら回復に向けた対応をとることも可能である。
委員長
過去の指定管理施設の運営実績において、どのような実績・効果があったか。
A団体
関西エリアで11施設の指定管理を行っている。1番のメリットとしては各施設の成功事例の実績があるので横展開が可能であること。利用者数の具体的数字は持ってきていないが、当施設の場合であれば、運営初年度から翌年度にかけて約118%の利用者増に貢献できた。
隈元委員
直近5年の実績があるが、ここが次期計画の目玉というポイントはあるか。
改めて次期に向けた変更点、強みを。
A団体
利用者・世代の拡大をめざしていたが、前事業者からの引継ぎ事業もあった。
これまでの運営で地域の方々とのコネクションもできたので、市民の方との連携を図りながら、好評だった文化イベントやコンサートに力を入れていきたい。コロナ禍で有効活用できていなかったホールを活用したいと考えている。
西村委員
未来の仕事発見講座について、具体的にどのような業種を。
環境問題に力を入れていくとのこと、マイボトル推進はどのように実施するのか。
A団体
未来の仕事発見講座について、伝統工芸体験を想定しており、和菓子・刃物・自転車等の堺特有の産業について触れていただく講座を想定している。過去に伝統工芸に触れていただくコーナーを実施した実績があるので、今後は継続的に若い人や子ども世代に定期的に参加していただくことを考えている。
環境問題についてはウォーターサーバーの設置によるペットボトル削減等を考えている。
櫛田委員
勤労者の福祉を目的とした施設であるが、具体的にどのような形で事業に落とし込んでいるのか簡単に。
A団体
ハローワークやさかいJOBステーションと協力し、勤労者に向けた事業を実施している。月1回全スタッフを集めてミーティングを実施し、勤労者の福祉等に関する情報共有を行っている。
勤労に関する各種セミナーやスキルアップに関するセミナーについては、働き方が多様化しており、求められるものも様々なので、利用者の声を聴きながら幅広い事業を実施する
委員長
一般的な学習イベントが多く、当施設は勤労者の福祉という大きなテーマであるなかで、リスキリングやアップスキリング等の要素に関してプログラムへの反映が少ないように感じる。
A団体
勤労者福祉に関する事業については、講座は適宜改善していく必要があると考えており、毎回アンケートを実施するので今後の希望・ニーズを把握しながら調整している。まだまだ数は少ないかもしれないが、需要に併せて増やしていく。
櫛田委員
飲食提供スペースにおける自主事業は現行踏襲のように見えるが、変更点やアイデアはあるか。
A団体
実際にレストラン等も検討しているが、採算性が合わず協力してくれる業者も少ない。自分たちでできる範囲ということで、簡単な飲食をしていただくことメインで考えている。今回は自動販売機だけではなく、カフェブースの設置を考えている。また、利用者や、講座の参加者等の作品も販売することで、施設を利用している方の作品のアピールとあわせて、製作費の回収を予定している。
<A団体退室>
意見交換
委員長
プレゼンテーション及び質疑応答について、意見交換を行う。
ご意見等あるか。
隈元委員
これまで5年間の運営実績とコロナ禍の経験は評価できる。そのうえで、これまでの実績と次期への改善策をより前面にアピールしてほしかった。
櫛田委員
勤労者を対象とした内容が薄いように感じた。もう少し踏み込んだ提案があればよかった。他の団体も同様だが、働いている若年者向けへの集客意欲は物足りないように感じた。
西村委員
難しすぎるセミナーを行っても、集客できるかが問題になるのではないか。提案書においてはよく整理されている。
<C団体入室>
事務局
事務局より、面接審査の流れについて説明した。
<C団体プレゼンテーション>
委員長
それでは、質疑に入る。まず私から質問をする。どのような方針で勤労者福祉の向上を図るか、そのためにどのようなソフト事業を実施する予定か。
C団体
働いている人だけではなく、働いている人の家族も含めた支援を行っていきたいと考えている。具体の内容としては、余暇活動・各種セミナー・スキルアップ講座など様々な事業を考えていく。
委員長
基本的な人員体制について説明を。
C団体
ホールは常駐で1人と考えているが、実際の稼働率を見て決定する。警備は現在やらせていただいているので、現状のまま7時30分から22時まで常駐で実施する。
委員長
指定管理事業を担うことの意義・メリットについて、採算が合わない場合の対応について。
C団体
サンスクエア堺を地元でよく見てきた。サンスクエア堺をはじめ堺市駅周辺を、より人が集い活性化させることに意義がある。メリットとしてもちろん利益も考えるが、市内で管理運営を実施している他施設とも連携して市民への学びの場所を提供していきたい。
事業者としてもちろん赤字にならないように努力はするが、外注せずに自社で実施することによって、コストを下げることができるのが強みである。コストを下げた分、その他の事業を展開して集客し、収益をあげることが可能である。
委員長
過去の指定管理施設の運営実績において、どのような実績・効果があったか。
C団体
指定管理の実績としては今年度からの運営であるのでまだ半年程度の実績ではあるが、他の事業者と比べると外部委託が少なくなる分、経費の面でプラスになっていると考える。今年度から指定管理を行っている施設は、プロポーザルで施設管理を行っていた際と比べて経費削減をされたが、自社で内製できる分、人員体制の工夫やコストカットの取組により、そのようなケースになっても赤字にせずに運営することができている。
隈元委員
人員配置について、御社の社員数はそれほど多くないが、新たに採用するのか。
C団体
館長は堺市のことや事業のことをよく知っており、現在もアドバイザーとして関わってもらっている方に既に話をしている。
現状雇用されている方の今後の意向についても気になっており、考慮すべきことがあれば、優先して考慮する。現在は社員数を増加させているところなので、そのままの人達を導入するか、今までいた人達を入れ替えるかを考える。
委員長
利用者のニーズ把握はどのようにされるのか。
C団体
アンケート調査を実施する予定。施設利用者だけでなく、堺市内で実施しているアンケート・調査結果を提供してもらう。その他の事業で相談事業を実施しているので、勤労者の声も拾うことができ、反映していくことができる。
委員長
近隣にある市施設と連携することは予定しているか。
C団体
近隣に文化施設もあるので、連携していけるような取組を実施していければいいと考えている。
<C団体退室>
意見交換
委員長
プレゼンテーション及び質疑応答について、意見交換を行う。ご意見等あるか。
西村委員
一社で完結できるので、実際に人件費こそ一番高くなっているが、委託料がその分下がっている。
意見交換(比較検討)
委員長
ここで3団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、比較検討のための意見交換を行う。ご意見等はあるか。
隈元委員
B団体は受け答えが非常にしっかりしており、企業としてもしっかりしている。A団体は現事業者で実績もあり、中身を拝見しても安心感はある。C団体は堺をなんとかしていきたいとの思いが強く伝わってきた。
櫛田委員
B団体は全国的に手広く行っているので、そのノウハウは非常に魅力的であると感じた。A団体は現事業者でありながら課題に対しての企画が弱く、認識している課題に対してもアイデアを感じることができなかった。C団体は障害者雇用など細かいところに気を配っていた。今後の見込みはあるが、初年度の企画力・安定性が弱く感じた。
古市委員
A団体は安心して任せられる印象。B団体は、企画力は高いと思うが、実現性に不安を感じた。
西村委員
書面審査でも良いと感じた事業者は面接審査でも良い印象だった。環境問題について、上場企業がSDGs等にも取り組んでいる中、A団体は踏み込んで書いていたため、時代を読む力があり、これからどんなことが起こるかわからない状況への対応力もあると感じた。
注意事項の説明
事務局
採点にあたっての注意事項を説明
委員長
それでは書類審査を踏まえて採点をお願いする。
<採点・審査表の回収>
委員長
それでは、案件2「堺市立勤労者総合福祉センター指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会では、書類審査と面札審査の合計得点が最上位のものを指定管理者候補者として選定することとなっている。各団体の最終得点を最も高いものから順に読み上げる。
1位 A団体 書類審査 400点、面接審査 394点
総合計得点 794点
2位 B団体 書類審査 355点、面接審査 362点
総合計得点 717点
3位 C団体 書類審査 326点、面接審査 325点
総合計得点 651点
第1位のA団体の総合計得点は、満点の60%以上に達しているため、総合計得点の最も高いA団体を堺市立勤労者総合福祉センターの指定管理者候補者として選定する。
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
事務局
以上で、令和5年度第3回堺市産業振興局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
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このページの作成担当
産業振興局 産業戦略部 産業企画課
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