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24領の鉄製甲冑が出土 黒姫山古墳

更新日:2015年4月22日

美原町のほぼ中央、国道309号と府道泉大津美原線に接して、5世紀中頃に軍事や外交などに携わっていた丹比氏たんぴしの首長の墓とされるくろ姫山ひめやま古墳こふんがあります。この古墳は、前方後円墳ぜんぽうこうえんふんで二段に築造ちくぞうされ、その周囲には2つの濠があって(1つは現存)、少なくとも6基のばいづかを伴っていたと伝えられています。
 戦後間もなく、故末永雅雄博士らによって発掘調査が行われていましたが、後円部の埋葬施設はすでに盗掘などによって壊されていました。しかし、偶然にも前方部からは竪穴式たてあなしき石室せきしつが良好な状態で発見され、そこには、甲冑が24領出土し、また襟付短甲があったことで日本中の話題になり、現在でも考古学上は非常に貴重な資料となっています。

 黒姫山古墳の周囲には、濠が掘られ、池のようになっていますが、さらに外側に「周庭帯しゅうていたい」と呼ばれる部分が存在します。周庭帯は、古墳を立派に見せるために造られたものです。
 現在、ふん丘部きゅうぶは森のようになっていますが、築造当時、赤い埴輪が整然と並べられており、斜面に敷き詰められた白いふきいしとのコントラストは、さぞ見る人を圧倒したことでしょう。

黒姫山古墳出土の甲冑群黒姫山古墳出土の甲冑群 

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