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質量 その1 ~キログラムとグラム~

更新日:2023年5月1日

国際単位系(SI)

 世の中にある様々なものを計測するにあたり、 国際的に定められ世界中で広く使用されている単位体系を 国際単位系(SI)といいます。その例としては長さ・質量・時間・電流・熱力学的温度・光度・物質量」の7つについての基本単位が挙げられ、これに 1,000倍や1,000分の1といった乗数を表す接頭語を付けてその状態を表します。
 具体的には、長さについて基本単位がm(メートル)でその1,000倍については接頭語k(キロ)を付けてkm(キロメートル)電流の基本単位A(アンペア)1,000分の1については接頭語m(ミリ)を付けてmA(ミリアンペア)と表現します。

キログラムとグラム

 しかし質量について、小学校ではその単位をg(グラム)であると習いますが、国際単位系では基本単位はkg(キログラム)とされています。そして“kg”を基準として “kg”の1,000分の1がg」としているのです。


 これには諸説ありますが、メートル法成立当初、1Lの水の質量についてG(グラーヴ)という質量単位を設けて標準とし、1,000分の1をg、1,000倍をt(トン)としようとしていました。しかし、(1)1Gという大きさの質量が、メートル法以前の昔から使われてきた幾つかの質量の単位と比較して大き過ぎたため日常生活で使いづらいと考えられ、gを単位としたのです。(2)ところがgを基準とすると実際には却って使い勝手が悪く、特に標準原器※作成に小さ過ぎたのでした。

 そこでgに1,000 倍を表すための接頭語kを付けた名称、kgの名前を冠した原器を作ることが決まり、kg を質量の基本単位とすることになったのです。


 これによりgは、質量の基本単位kgを細分化した単位(分量単位)として、kgの1,000分の1の質量と定義されるようになったのです。


※標準原器・・・単位の標準であり、計測や計量器の正確性を検査する際の基準となる器物。

 
 

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