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堺市指定文化財の令和5年度新指定について

更新日:2024年3月6日

 令和5年11月13日に開催された堺市文化財保護審議会の答申を受けて、令和5年12月22日付けの堺市告示をもって、「芝辻理右衛門家文書」を堺市指定有形文化財に新しく指定し、「片桐棲龍堂庭園(玄関前庭)」を堺市指定名勝に追加指定しました。
 本指定制度は、堺市文化財保護条例に基づき、市内に所在する文化財の保存と活用のために必要な措置を講じ、市民の文化的向上に資することを目的としており、今回の指定により、堺市指定文化財は合計56件となりました(但し、片桐棲龍堂庭園の「玄関前庭」は追加指定であるため、件数の増減がありません)。
 

今回指定および追加指定した堺市指定文化財

芝辻理右衛門家文書

 慶長20年(1615)の「大坂夏の陣」の際に徳川方に味方し、江戸幕府から特権を与えられたという来歴を持つ「五鍛冶」の家として、鉄炮鍛冶の中心的存在である鉄炮年寄を務めた芝辻理右衛門家に伝わった計107点の古文書群です。徳川幕府の関係者との鉄炮発注のやりとりや、堺の鉄炮鍛冶仲間に関わる内容を示す文書などが遺されています。堺の鉄炮産業の一端を物語る文書として非常に価値が高い文書群です。

片桐棲龍堂庭園(玄関前庭)

 片桐棲龍堂は堺区西湊町に所在する老舗(しにせ)の漢方薬専門店で、国登録有形文化財の建造物がある敷地内には江戸時代後期に作庭された庭園が広がっています。平成22年度に「座敷庭」(308.81平方メートル)と「坪庭」(14.31平方メートル)を堺市指定名勝に指定しましたが、今回は「玄関前庭」(34.56平方メートル)を追加指定しました。「玄関前庭」には雨水排水を考慮して水勾配加工を施した御影石の敷石通路や、御影石の井戸枠を持つ二岐釣瓶(にきつるべ)井戸があり、風致景観の面でも優秀であり、名勝として非常に価値が高い庭園です。

※ 片桐棲龍堂は、個人所有の居宅兼店舗として生活・営業されていますので、庭園も一般公開していません。

指定日

 令和5年12月22日

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課

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ファクス:072-228-7228

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館5階
(文化財課分室)〒590-0156 堺市南区稲葉1丁3142

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