片桐棲龍堂庭園
更新日:2012年12月19日
指定区分
堺市指定名勝
説明
片桐棲龍堂は、老舗の漢方薬専門店で、敷地内には江戸時代後期に建築された主屋(おもや)をはじめとする国登録有形文化財(平成12年10月登録)の建造物があり、主屋の東側には同時期に作庭されたと考えられる庭園が広がっています。
この庭園は、腰掛待合(こしかけまちあい)や砂雪隠(すなせっちん)といった茶室に付随する施設が存在することから、単なる鑑賞本位の林泉式庭園ではなく、築山(つきやま)・枯滝(かれたき)・枯流れ(かれながれ)を配した奥山の景色の中に作られた茶の湯に関連する「露地(ろじ)」の形態・構成を持った庭園です。
戦災に遭った堺の環濠都市地域の民家には江戸期に遡るような庭園はほとんど現存していない中で、本庭園は現存する江戸時代後期の医家屋敷の茶庭(ちゃにわ)として、歴史的にも貴重な庭園です。
※片桐棲龍堂は、現在も居宅兼店舗として使用されていますので、通常は庭園の見学はできません。
個人
大きさ
323.12平方メートル(座敷庭:308.81平方メートル、坪庭:14.31平方メートル)
時代
江戸時代後期
指定年月日
平成22年7月15日
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