北野緑生園株式会社

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北野緑生園は、70年以上美原区で植栽を行う造園業を営んできました。
オリーブオイルについて、海外の厳しい国際規格と違い日本の規格は緩いと言われており、北野社長はスペインで食したオリーブオイルに衝撃を受け、本当に美味しい堺産のオリーブオイルを作りたいとの思いからオリーブの木の植栽を始めました。

北野緑生園が立地する美原区菅生の近辺は、田畑が多く、高齢化を理由に耕作放棄地が増えている地域でもあります。
耕作放棄地は、荒れ地となり様々な問題を引き起こしてしまいます。
そこで、この土地をきれいに整備し、「オリーブの林」として生まれ変わるよう取り組むとともに、そのオリーブを活用した商品開発を行いました。
長年造園業として営業していた会社が食品事業を始めるのは難しい部分もありましたが、この食品事業の仕事を始めたことで、障害を持つ方を雇用することができ、個人に合った働き方を通じて社会とつながりを持てるような環境づくりにも取り組んでいます。

オリーブの事業を始めるときに、堺市コミュニティビジネス進出支援補助金を活用し、新商品開発やオリーブに関する調査事業を実施し、オリーブの塩漬けや地域の方を集めた収穫体験を実施しました。
また、開発した新商品は堺市のふるさと納税返礼品に選定され、オリーブオイルが本当に好きな方の一部では、強烈なファンになっていただいているようです。
その後、本格的に堺産オリーブオイルの生産拡大のため、事業再構築補助金を活用し、今後工場の建設及び搾油機の導入を実施予定です。
このように堺市とのかかわりも多く、2022年4月に開設した「堺市総合防災センター」の正面に樹齢800年のオリーブの木を寄贈いただいております。