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第1回 堺市地域公共交通会議 議事録

更新日:2012年12月19日

日時

平成24年6月5日(火曜)、午後2時から3時30分

場所

堺市総合福祉会館4階第3会議室

出席者

波床正敏、正木啓子、古角利裕、黒田司郎、中谷靖、松村喜裕、石井健章、小原泰次、南條正幸、黒田唯雄、川井勇二(代理)、奥野和孝(代理)、黒島博(代理)、織田村達、島田憲明(以上15人、敬称略・名簿順)

議事録

1開会(1)堺市建築都市局長挨拶

事務局

 ただ今より、第1回 堺市地域公共交通会議を開催いたします。議事につきましては、役員選出により会長が決まりますまで、事務局で務めさせていただきます。会議の開催にあたり、堺市建築都市局長の島田より一言ご挨拶させていただきます。

島田委員

 平素は、本市行政、とりわけ交通行政施策の推進にご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。また、本日第1回の堺市地域公共交通会議に、皆様、お忙しいなか、ご出席を賜り、誠にありがとうございます。さて、本市では、昨年度5回にわたり、学識者・公共交通事業者・市議会議員・市民の方々などを交えた堺市公共交通検討会議を開催し、総合的な公共交通体系の形成や公共交通の利用促進など、本市の総合都市交通計画の方向性をとりまとめました。そのなかで、地域内公共交通の充実については、高齢者の利用促進、路線バスの利用促進、公共交通空白地域の改善、地域主体の交通支援の4つの施策展開イメージをお示しし、ご議論をいただいたところでございます。また、道路運送法の改正により、利用者ニーズに応じた多様な形態の運送サービスの普及を促進し、利用者の利便性を向上させるため、地方公共団体や地域住民等の関係者の合意を得て、運賃・料金を設定できる等の規制緩和が実施されております。今回の会議は、道路運送法の規定に基づいた会議という位置付けで、昨年までの議論を引き継ぎ、具体的な地域内公共交通に関係する諸施策について、忌憚なくご意見をいただければと思っております。以上、簡単ではございますが、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。

1開会(2)委員紹介

事務局

 次に本日出席の委員の皆様をご紹介いたします。(略)

2議事(1)堺市地域公共交通会議規約の制定について

事務局

 それでは、議事次第に従いまして進めさせていただきます。議事1堺市地域公共交通会議規約の制定についてですが、資料1をご覧下さい。(資料1、会議規約目的等を説明)
ご質問等ございませんか。
(質問等なし)

事務局

 本会議の規約として定めてよろしいでしょうか。
(異議なしの声)

事務局

 本会議の規約として、本日付けで制定いたします。

2議事(2)会長、役員の選任について

事務局

 次に議事2会長、役員の選任についてですが、規約第6条の規定により委員の互選により選任するとなっております。まず、会長を選任させていただきます。会長を選任するにあたりご意見はございませんか。

島田委員

 会長は、大阪産業大学教授の波床委員にお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。

事務局

 ただ今、ご提案をいただきましたが、いかがでしょうか。
(異議なしの声)

事務局

 ご異議がないようですので、会長は、波床委員にお願いします。波床会長は、会長席に移動をお願いします。
(波床会長、会長席に移動)

事務局

 それでは、この後の議事進行につきましては、規約第9条に基づき波床会長にお願いいたします。それでは、よろしくお願いします。

波床会長

 それでは、引き続き役員を選任いたしますが、ご意見はございませんか。

島田委員

 役員については、会長に指名して頂くということでどうでしょうか。

波床会長

ただ今、ご提案をいただきましたが、いかがでしょうか。
(異議なしの声)

波床会長

 ご異議がないようですので、指名させて頂きます。副会長は、堺市技監の織田村委員に、会計は、同じく堺市建築都市局長の島田委員に、監事は、南海バスの中谷委員にお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。
(異議なしの声)

波床会長

 ご異議がないようですので、副会長は、織田村委員、会計は島田委員、監事は中谷委員にお願いします。それでは、織田村委員は、副会長席へ移動をお願いします。
(織田村会長、副会長席に移動)

2議事(3)堺市地域公共交通会議事務局規程の制定について

波床会長

 次に議事3堺市地域公共交通会議事務局規程の制定について、事務局より説明をお願いします。

事務局

 (資料2、事務局規程趣旨等を説明)

波床会長

 ただいま事務局より説明がございましたが質問等は、ございませんか。ご異議がなければ定めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なしの声)

波床会長

 ご異議がないようですので、堺市地域公共交通会議事務局規程として定めます。

2議事(4)堺市地域公共交通会議財務規程の制定について

波床会長

 次に、議事4堺市地域公共交通会議財務規程の制定について、事務局から説明をお願いします。

事務局

 (資料3、財務規程趣旨等を説明)

波床会長

 ただいま事務局より説明がございましたが、質問等ございませんか。ご異議がなければ定めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(異議なしの声)

波床会長

 ご異議がないようですので、堺市地域公共交通会議財務規程として定めます。

2議事(5)平成24年度堺市地域公共交通会議予算案について

波床会長

 次に、議事5平成24年度堺市地域公共交通会議予算案について、事務局から説明をお願いします。

事務局

 (資料4、会議予算(案)を説明)

波床会長

 ただいま事務局より説明がございましたが、質問等ございませんか。
(異議なしの声)

波床会長

 ご異議が無いようですので、平成24年度堺市地域公共交通会議予算として決定します。

2議事(6)地域公共交通会議の概要について

(7)地域内公共交通に関するこれまでの検討事項について

(8)地域公共交通会議の検討内容及び今後の進め方について

波床会長

 次に議事6堺市地域公共交通会議の概要について、事務局より説明をお願いします。

事務局

 (資料5・6・7の内容を説明)

波床会長

 資料5・6・7と説明がございましたが、質問等はございませんか。どなたでも挙手していただきご意見をお願いします。

石井委員

 平成23年度に堺市公共交通検討会議をされ、その前には市民ワークショップもされています。検討はこの段階で終わるものと思っていました。この会議は、これから数年かけて行われると思いますが、この会議の結論として堺市の何年後をイメージして検討していったらいいのか、市がどのように考えているのかが知りたいと思います。

波床会長

 この会議に至るまでの前段階の会議とこの会議との関係がよくわからないという点と、この会議で何を議論するのかという点について、確認したいと思います。

事務局

 まず、資料5の1頁にありますが、地域公共交通会議の性格として、地域の実情に応じて具体的な公共交通を実施していく際の、運行形態等についての地域の関係者の合意を得るための会議であるということです。こうした手続きを経ることにより、道路運送法上の手続きとして事前届出制による対応が可能になります。次に、資料6にありますが、昨年度の公共交通検討会議における総合都市交通計画のとりまとめにおいて、今後の公共交通の方向性を示しています。その中で、コミュニティバスの再編や乗合タクシー、デマンド交通等の導入等の方向性を出しています。こうした経過を踏まえ、この会議では、個別に実施の可否や運行形態等の具体的な実施内容を協議していただきたいと考えています。今年度は主にこうした点について協議していただき、交通問題に対する地域の主体的な取り組みへの対応についてもこの会議で協議していただくべき内容についてご議論いただきたいと考えています。

正木委員

 資料6の1枚目に平成24年度以降、個別施策の具体化検討とあり、地域公共交通会議と都心交通検討会議とがあります。これらは相互に影響するものであると思いますが、その関係性にどう対応していくのかという点です。それから、地域内公共交通の施策展開の表現で、高齢者の利用促進等4項目の並びが資料によって違っているので順序は揃えていただきたい。また、資料7の1頁の今後の取り組みの中で、今年度より検討とあるのは堺市でやるということと理解してよいのですか。

波床会長

 今年度以降、2つの会議が設置されており、この会議で扱う内容が何かという点のご質問です。コミュニティバスを中心とするバス路線の検討であると思いますが、資料6の1枚目をみただけではそうは読めないところに起因していると思います。

事務局

 資料5の2頁にある、2つの目標像を受け、4つの施策展開の方針を示しています。先に開催した都心交通検討会議の場でも、地域内公共交通の話が出てきています。ただ、都心交通検討会議は、東西交通を含めた街の活性化をまちづくりと一緒に考えることを目的としています。この会議では、市民が自立した生活を送るため、特に地域でお困りの交通弱者と言われる市民に対して何ができるのか、どのような公共交通を目指すのかを検討していただきたいと思います。最終的にどういう施策展開が必要なのかをご議論いただきたいと思います。

波床会長

 議論としては、バス交通全般についても議論してもらいたい、個別具体の件については、コミュニティバスの見直しのアウトプットと出すことが望ましいということと理解します。

事務局

 その通りです。今年度においては、堺市としての考え方を会議に示していきたいと思います。現在、地域で検討している利用促進策等についても報告していきたいと思います。

織田村副会長

 この会議で何をするのかということですが、比較的早く結論を出したいのは、コミュニティバスの見直し、おでかけ応援バスの改変についてです。路線バスと競合しない部分での新たなコミュニティバスのあり方を具体的に検討していただきたいと思います。この会議は、こうしたバスネットワークの再編を行った後も継続的に地域の取り組み等に対応していくものです。それぞれの会議の役割について、都心交通検討会議でも全く同じご指摘をいただいいております。これらは、当然密に関わる内容なので、その部分についてはその都度対応していきたいと思います。

波床会長

 コミュニティバス全体の推移については、資料7の4頁に示されていますが、個々のルートごとに利用状況は違うと思います。具体的なルートごとの資料はありますか。

事務局

 各区の利用状況については、スクリーンに示す通りで、まず、ふれあいバスの利用者数は、堺区5,932人、中区6,179人、東区9,503人、西区9,288人、南区37,393人、北区14,744人、全体で83,039人となっています。美原区で運行しているみはらふれあい号は23,488人となっています。

波床会長

 今の説明は区ごとのものなので、各ルートごとの状況の資料はありませんか。

事務局

 南区・美原区では4ルート、その他の区は2ルートの運行になっています。ルートごとの利用状況については、次回資料を整理して出させていただきます。

石井委員

 ふれあいバスの車両について教えていただきたいと思います。各区で使用車両が違うという状況があります。違う車両を使っているのは、路線ごとの特性があるのではないかと思いますが、保守整備の上でコストがかさむように思います。

中谷委員

 ふれあいバスは南海バスが運行しています。ふれあいバスは平成12年より運行していますが、遡ること数年、福祉バスという形でスタートしております。当初は、まだノンステップバスがなくリフト付きのバスで運行しましたが、事業の拡大により、その都度ノンステップバスを導入してきました。ふれあいバスの車両は排ガス規制等もあり10数年で入れ替えが必要になります。保守の面では、国産のバスであれば材料もそう違わないのでそれほどコスト増につながる状況ではありません。ルートによりバス車両が違うというのは、ローテーション等の問題で、利用状況により車両を変えているということではありません。

石井委員

 もう1点、市立堺病院が西区に移転しますが、そういう将来の変化も含めて検討していくのですか。

波床会長

 バス運行を考える際に、病院というのは重要な考慮事項であると思います。移転がはっきりしているのであれば考慮しないといけないと思います。

事務局

 市立堺病院が西区に移転することは決定事項です。病院へのアクセスについて市が一定関与する必要はあると思いますが、どういった交通の確保が必要なのかを検討する必要があると思います。現病院跡については、現在の路線バス等で一定のアクセスが確保されているものと理解しています。

古角委員

 資料7の2頁の今後の進め方ということで記載されているスケジュールについて、3回目以降の予定としては、どういったことを考えていますか。

事務局

 次回、第2回を7月3日に予定しています。そこでの議論、皆さんのご意見を踏まえて考えていきたいと思います。昨年度にとりまとめた施策展開の方針をベースに、具体化に向けご議論いただけるよう、精力的に資料を作成をしていきます。

小原委員

 私の母は18年間人工透析を受けに週3日病院に通っていました。バスの運行間隔の問題からタクシーに世話になることが多く、介護タクシーを利用していました。母のような交通弱者の方は本当はバスに乗りたいと思っています。交通弱者のことを含めて検討してほしいと思います。また、新しくできた健康福祉プラザへのアクセスや世界遺産の登録に向けた取り組み等、観光の視点も必要です。右肩下がりの中、右肩上がりにどうしたらなるのかを、利用者に具体的にバス乗ってもらえる方法を考えないといけない。皆さんに今後、前向きな発言をお願いしたいと思います。

波床会長

 バス事業者の役割、市の責務がどこまでなのか。市としては、福祉施策としての位置づけもありますが。

事務局

 今のご意見は重要な点であると思います。福祉の分野とどう連携するのかということだと思いますが、これから皆さんに検討いただきたい内容は、福祉の分野で福祉施策として実施する内容ではありません。公共交通の利用できる方に対し、公共交通分野の施策としてどのように対応できるのかということだと理解します。5・10日のおでかけ応援では人工透析には対応できないと思います。ふれあいバスを運行していますが、老人福祉センター等への利用がそう伸びている状況ではありません。ご指摘の内容を踏まえ、対応していきたいと考えています。

波床会長

 観光についてのご意見がありましたが、観光輸送となるのはどういう場合ですか。

中谷委員

 昨年度の別の会議では、この点についても検討されていたように思います。行政では、生活交通と観光交通とを切り離し、一つのくくりのなかで議論されることがないように思います。金沢や名古屋等、市内を巡るバスの利用が高いところもみられます。堺市でも世界遺産登録の話もあり、仕掛けが必要であると思っています。文化財の公開に合わせて、ループバスの運行を期間限定でやっていますが、これをどうやって拡大させていくかが求められています。

松村委員

 どこまで民間がやれるのかというご質問ですが、乗合バスを経営している南海・近鉄・阪急・阪神等のバス会社は、歯を食いしばってでも公共交通を守るという使命感をもって取り組んでいます。赤字だから切る、黒字だけやるという視点はありません。会社が続く限り今の路線を守りたいと思っています。市と協力しておでかけ応援を実施したり、近鉄独自で子どもの休暇時に運賃50円等の事業も実施しています。地域とともに歩む企業でありたいと思っています。しかしながら、これも限界が近付いているという認識もあり、将来に存続するバス交通を目指して、官民共同で事業をやっていく必要があると思っています。我々も努力するので、行政も、住民の皆さんもご協力いただきたいと思います。

黒田唯雄委員

 この会議は、それぞれが持ち場のある者が、堺市の公共交通について協議し、それぞれの立場のなかでできるところをやっていく、そういう協議の場であると考えています。福祉の関係の話がありましたが、公共交通を利用できない方については、別途議論されていく形になります。ここは、公共交通を利用できる方の立場で議論いただきたいと思います。この会議の役割は何か、実行に動かすときに、認可・届出等の手続きが必要で、法令の処理も絡むので、新たに決めるのはそれほど時間的にかからないが、例えば4条路線を廃止や休止するには制約がかかります。そういう場合には手続きの時間もかかります。運用時期までの時間を逆算して議論すべき内容もあると思いますし、反対に、お尻を切った議論をして中途半端な議論になることも問題であると思います。

島田委員

 資料5の3に、地方公共団体の責が示されています。行政の責任がここに明示されています。皆さんには、具体的な施策をできるだけまとめていただきたいと思っています。あと、観光交通については、都心交通検討会議のなかでも議論されています。

波床会長

 公共交通というのは、基本的にはどの交通手段も、使う人があれば活性化します。なので、使う人が増える施策が必要であると思います。次回以降、具体的な検討を進めていきたいと思います。私の進行はここで終了し、進行を事務局に戻します。

3閉会

事務局

 次回の予定ですが、7月3日(火曜)午後2時から、場所は未定ですので、決定次第連絡させていただきますので、よろしくお願いします。これをもちまして、第1回堺市地域公共交通会議を終了します。

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建築都市局 交通部 公共交通担当

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