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アセアン映画フェスタ2023

更新日:2023年12月6日

今年は、4年ぶりにパンジョホールで開催し、14日は、インドネシアのリリ・リザ監督と羽衣国際大学のにしゃんた教授によるトークライブも実施いたしました。来場者からも事前に質問を記入いただき、にしゃんた教授から質問していただきました。

リリ・リザ監督は、多様性を大事にすることに触れられ、「家族、教育、文化」の大切さ、中でも「文化」に対する思いをお話くださいました。また、伝統と近代とのバランスのとれた社会をめざし、子どもたちへ継承していくことを大切にされており、その思いを込めて映画制作をされているそうです。映画からもトークライブからも、監督のお人柄がうかがえる機会となりました。

現在インドネシアで上映中の最新の映画「シェリーナの冒険2」についても紹介していただきました。
 

日にち 上映時間 タイトル/制作年 監督

2023年11月13日(月曜)

午後2時から(本編72分) タイ ヴィレッジ・オブ・ホープ/ Village of Hope(2013年) ブンソン・ナークプー
2023年11月14日(火曜) 午前10時10分から(本編125分) インドネシア 虹の兵士たち / Laskar Pelangi(2008年) リリ・リザ
2023年11月14日(火曜) 午後1時30分から(本編90分) インドネシア ジャングル・スクール / Sokala Rimba(2013年)&監督トークライブ(逐次通訳込40~50分) リリ・リザ

全作品日本語字幕付、吹替はありません。

会場

パンジョホール(泉北高速鉄道泉ケ丘駅から南東へ約750メートル)

上映作品概要

「ヴィレッジ・オブ・ホープ / Village of Hope」

提供:福岡市総合図書館

【作品紹介】
 若い兵士ソーンは、半年後の除隊を前に、故郷のワクピクン村に一次帰省する。この農村には年老いた祖母や父方の親戚たちが住んでいるが、ソーンの両親はいない。昔ながらの農業を営む親戚たちは、不作による借金も返せない苦しい状況が続いている。そんな中、バンコクに住む裕福な叔父が、一人息子を連れて祖母に会いにやってくる。
「Village of Hope」という英語の題名とは裏腹に、故郷とはいえども希望をみいだすことができないソーン。そして、多くは語らないが、ソーンを含め親族のことを案じている祖母。監督は、現代社会における開発や消費、グローバリゼーションが、「家族」にどれだけの影響を及ぼしてきたのか、その根本的な問題を貧しい農村の家族を通して映し出している。農村地帯から想像される美しい風景とはかけ離れた現実を描くため、監督は本作を白黒で撮影した。監督の故郷の農村ワンピクンを舞台とした三部作の第二作であり、タイ・フィルムアーカイヴにて「タイの映画遺産」として保存されている。

虹の兵士たち/Laskar Pelangi

提供:福岡市総合図書館

【作品紹介】
 インドネシアの自然豊かな小さな島。ブルトン島。スズ鉱山で有名なこの島は、鉱山の国有化により大きな貧富の差を生み出していた。1974年、イスラム教の学校であるムハマディヤ小学校、最低10人が入学しなければ学校閉鎖という危機的状況にあったが、ハルファン校長と新任の若い女性教師ムスリマは新入生の入学を信じ、心待ちにしていた。そして始業式当日、奇跡的にちょうど10人が集まり、小さな学校はなんとか存在することとなる。
 校舎や設備は老朽化し、学校は常に資金難で、教員の数も少ない。しかし校長は10人を神から授かった子どもたちとして慈しみ、各教科だけでなくイスラム教育や道徳も教え、ムスリマらと共に日々奮闘していた。

ジャングル・スクール/Sokala Rimba

提供:福岡市総合図書館

【作品紹介】
 スマトラ南部のジャンビにある6万5千ヘクタールの広大な国立公園。その自然豊かな森林の保護を行う環境NGOワナラヤの若い女性職員ブテットは、森林に居住する「森の民」(オラン・リンバ)の子どもたちに読み書きや算数を教える活動に熱心に取り組んでいた。ある日ブテットは、マケカル川上流地域を訪問するためジャングルを移動していたが、道中でマラリアに倒れ、川の下流域の少年ブンゴに助けられる。ブンゴとの出会いを通し、閉鎖的で外部との交流を拒む下流域集落においても、子どもたちへの教育の場が必要であることに気づく。
 一方、ブテットの上司バハルは、国立公園の保護を理由に森の民を軽視し、彼らの居住地域や従来の生活様式が制限されている実態を理解しようとしない。社会的評価を得たいバハルは、ブテットの教育活動を過大に報告・公表するが、肝心の下流地域での活動は認めようとしない。
 意を決したブテットは、上司の許可なしに下流地域へと赴き、学習意欲旺盛な子どもたちに勉強を教え始める。しかし、教育活動に理解を示さない集落の大人たちから「鉛筆と本は災いの元」として拒絶される。

 

リリ・リザ監督 オンライントークライブ

プロフィール

1970年インドネシア生まれ。2001年にイギリスで脚本の修士号を修了。
Miles Filmsでの初長編作品「シェリーナの冒険」(2000年)が大ヒットを記録し、インドネシアでは伝説的な家族映画となる。2年後、演出・脚本を担当した「エリアナ・エリアナ」(2002年)がシンガポール国際映画祭でヤングシネマ賞と国際映画批評家連盟(NETPAC)賞を受賞。2003年にMiles Films取締役会に加わり、クリエイティブディレクターに就任し多くの映画製作を手掛け功績を収めている。
「ATHIRAH」(2016年)は、監督の故郷である南スラウェシを舞台にした映画で、最優秀映画賞、最優秀監督賞を含む6つの異なる部門で受賞。同年「再開の時~ビューティフル・デイズ 2(What’s up with love 2)」が大ヒットとなり、2016年福岡国際映画祭のオープニング作品に選ばれる。
リリ・リザ監督初のホラードラマでもある長編映画「PARANOIA」(2021)は、富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭で世界初上映された。
2023年にインドネシアで「シェリーナの冒険 2」を公開。

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