このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
堺市
  • 音声読み上げ・文字拡大・ふりがな
  • サイトマップ
  • くらしの情報
  • 子育て・教育
  • 健康・福祉
  • 観光・歴史・文化
  • 産業・ビジネス
  • 市政情報


本文ここから

受賞者挨拶 奨励賞 松居 友

更新日:2012年12月19日

 自由都市・堺 平和貢献賞という栄誉ある賞をいただき光栄です。
 この賞は、私個人に贈られたと言うよりも、ミンダナオ子ども図書館でいっしょに暮らしている、120人あまりの極貧の子どもたち、および外部に住んで学校に通わせてあげている、500人近い子どもたちにこそ、捧げられるべき賞だと思います。
 その理由を、ここで説明させていただきます。
 意外と知られていないのですが、フィリピンのミンダナオ島は、イスラム教徒とキリスト教徒と先住民族が住んでおり、ここ40年ほど、3~5年おきに、戦争に見舞われています。
 国連の調べによりますと、避難民の累計は世界一。
 ただ、戦争の原因は、宗教や種族の違いではなく、石油・鉱物・農業資源の国際的な獲得合戦です。
 2001年、現在図書館のあるキダパワン市で、「松居さん、この先のイスラム地域で、戦争があり、避難民が大勢出て、大変なことになっている。行ってみますか。」といわれて、物見遊山で行って、驚いたこと、驚いたこと。
 見渡す限り、至る所に避難民。
 その辺から切ってきた木の棒に、椰子の葉か、良くてビニールシートをかけた下に、1年以上住んでいる。
 この年、2001年の避難民は100万人、2008年の時は80万人。
 何だこれは。
 生活状態のひどさもさることながら、何よりも心を痛めたのは、快活で明るいフィリピンの子どもたちが、笑顔どころか、表情すら失っていることでした。
 手を振っても、笑みも反応もないのです。
 私が、ミンダナオに行ったのは、落ち込んでいる気持ちを立て直したかったためであり、それをしてくれたのが、明るく快活な子どもたち。
 そのことは、女子パウロ会から出版した「サンパギータの白い花」で書いたのですが、私を救ってくれたミンダナオの子どもたちが、このような悲惨な状況に置かれている。
 これは何とかしたい、何とかしなければと強く思いました。
 そのとき浮かんだのが、読み聞かせ。
 この子たちに絵本の読み聞かせをしてあげたら、少しは笑顔が戻るのではないだろうか。
 トラウマが、消えるのではないだろうか。
 病気の子どもがいるので、病院に運びたいと、話をしたら、現地の職員から、「どこのNGOに属しているのか」、「属していない」と答えると、「許可は出せない」、と言われて強い怒りを感じました。
 「イエスは、どこのNGOに属して、病の人を救ったか。」
 しかし、現実を変えることはできません。
 その時に相談したのが、当時、学校に行かせてあげていた16歳前後の3人の若者たち。
 極貧の中から来た子たちですが、「自分たちでやってみる。」と言って、何と半年でフィリピン政府の法人資格を取ってしまった。
 これが、ミンダナオ子ども図書館の始まりです。
 そのとき、中心になって行動してくれたのが、ここにいる妻です。
 ミンダナオ子ども図書館が、なぜ図書館でありながら、スカラシップをとり、医療を行い、戦争や洪水難民を救済し、保育所建設や植林支援を行っているのか。
 「変な図書館ですねえ。」と現地でもよく言われるのですが、読み聞かせをするのも子どもたち、医療活動をするのも子どもたち、戦争や洪水が起こって、難民救済支援に向かっていくのも子どもたち、洪水対策と生活支援をかねた植林をするのも子どもたち。
 皆さんの支援で学校に行くことができたミンダナオ子ども図書館の子どもや若者たちなのです。
 スカラシップは、イスラム教徒、キリスト教徒、先住民族がほぼ等しくなるように採用しています。
 特に親のいない子や三食たべられない家庭の子、学校が遠くて通えない子たち、120人あまりが、本部で共同生活をしています。
 イスラム教徒、キリスト教徒、先住民族の若者や子どもたちが、宗教や種族の違いを、敬意を持って認め合って、仲良く暮らしているのです。
 「そんなこと、考えられない。」と言う人もいますが、問題は起こらないどころか、全員が協力し合って、難民救済などに立ち向かう。
 それゆえに彼らこそが、この栄誉ある賞を受け取るべきだと思うのです。
 私には3つの名前があります。
 松居友は、愛する父と母からもらったもの。
 ヘルマン ヨーゼフは、尊敬するホイヴェルス神父からいただいた洗礼名。
 そして、もうひとつ、アオコイ マオンガゴン。
 これは、マノボ族の酋長としていただいた名前で、意味は、「心から人を助ける 我らの友」。
 しかし、この名前は、この賞と同様に、ミンダナオの貧しい子どもたちにこそ、ふさわしいと思います。
 嘘だと思ったら、日本の悩んでいる子どもたちや若者たち、中高年の方々、自殺やいじめに走る前に一度、ミンダナオ子ども図書館にいらっしゃることをおすすめします。
 「心から人を助ける 我らの友」、ミンダナオの貧しい子どもたちが、皆さんを救ってくれると思いますよ。

このページの作成担当

市民人権局 人権部 人権推進課
電話:072-228-7420 ファックス:072-228-8070
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館6階

このページの作成担当にメールを送る

本文ここまで



以下フッターです。
Copyright © Sakai City. All Rights Reserved.
フッターここまでこのページの上へ戻る