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令和5年度第2回堺市泉北ニューデザイン推進室指定管理者候補者選定委員会会議録

更新日:2024年1月30日

開催日時令和5年11月4日(土曜)午前8時30分開会 午前11時25分閉会
会場堺市役所 高層館12階 建設局会議室
出席委員

委員長 大方 美香(大阪総合保育大学 学長)
委員 小木曽 望(大阪公立大学大学院 教授)
委員 中川 澄(弁護士)
委員 長瀬 美子(大阪大谷大学 教授)
委員 林 大司(公認会計士)

欠席委員なし
事務局企画推進担当課長 秋津風 文彦 ほか
所管課事業推進担当課長 北口 崇 ほか
傍聴人数0人
案件名

1.堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る書類審査について
2.堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る面接審査について
3.堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定結果について

会議資料

資料一覧(PDF:48KB)
次第(PDF:47KB)
委員名簿(PDF:47KB)
配席図(PDF:48KB)
審査表(PDF:329KB)

開会

令和5年度第2回堺市泉北ニューデザイン推進室指定管理者候補者選定委員会を開会する。

事務局

定足数の確認

出席者5人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。

応募団体との関係の有無の確認

応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。

応募団体からの接触等の有無の確認

応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。

配付資料の確認

配付資料一覧により確認した。 
次第
委員名簿
配席図
審査表
堺市立ビッグバン指定管理者応募書類一式(ファイル綴じ)
堺市立ビッグバン指定管理者募集要項(ファイル綴じ)

本日の予定の確認

本日の会議では、案件1「堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る書類審査について」、案件2「堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る面接審査について」、案件3「堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。

案件1 堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る書類審査について

大方委員長

案件審議

これから案件の審議に入る。
まず、案件1「堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る書類審査について」に関し、施設所管課から説明をお願いする。

施設所管課

「応募書類の確認結果」、「応募団体の概要」について説明し、いずれの応募団体も、応募に必要な条件を満たしていることを報告した。
「応募団体の企画提案内容の概要」について説明した。

大方委員長

施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。

委員

(質問、意見なし)

大方委員長

採点方法について、事務局からの説明をお願いする。

事務局

審査表に基づき、採点方法について説明した。

案件2 堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定に係る面接審査について

大方委員長

それでは、案件2の面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。

事務局

A団体に入室してもらう。
(A団体入室)

面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
(A団体から出席者が紹介された)

それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
(A団体がプレゼンテーションを行った)

大方委員長

(質疑応答)
それでは質疑に入る。まず私から質問をする。
運営面及び展示改修において、最もアピールしたいポイントを1つずつ挙げて、その理由を示してください。

A団体

これまで3年間運営してきており、コロナ禍でスタッフも鍛えられてきた。制限がある中で運営してきたその経験を活かし、さらにグレードアップした活動をして、多数来客いただきたい。
展示改修では本物の宇宙というテーマを噛み砕いてお伝えし、来館者層をこれまでの小学校低学年より少し上に広げる。弊社は設計も施工も得意としている会社であり、その両方をやらせていただくところにアピールさせていただきたい。
また、3年間やってきたから分かることもあり、そこを踏まえ現実的に来場者や利用者を増やしていくところをご提案させていただいた。そのようなところが運営部分では強みである。
あと、全館で企画展を行っても、あまり一体感や統一感が図れなかったところであり、2階部分の企画展示スペースを拡充するところも注目ポイントに捉えている。

大方委員長

もう一点伺いたいが、要求水準書4(1)に示す「施設の内装を統一するため、可能な限り施設全体で調和が図られた色・デザインとすること」について、御社のお考えをお示しください。

A団体

宇宙というテーマを常に置きながらデザインしていきたい。もともと宇宙船というテーマでオープンした館であり、なるべく宇宙に寄せたデザインで館内を統一していきたい。また常設展示だけでなく、トイレの方向を示す等の運営サインでも宇宙をイメージさせるなど、デザインを統一していければと考える。
色については、もともと使っているブルーを基調にしたものが多くなると考える。

林委員

料金改定を提案されているが、どのタイミングで改定を予定しているのか。

A団体

選定いただけた場合には、年度当初の4月1日からを考えており、堺市とタイミングを計りたい。

林委員

事業の収支計画について、令和6年、7年、8年度で利用者数は増えているのに、8年度に下がっているのは、展示改修を意識しているのか。

A団体

利用料金には駐車場収入を含んでいる。令和8年度の下半期は第2駐車場を閉めるので、若干下がるのはその分の計算である。

林委員

本社推進管理費とか会社経費とか、おそらくグループで対応されているところと思うが、令和8年度に下がっているのは、そういう収入の部分と対応しているということか。

A団体

会社経費は一般管理費と言われる場合もあり、支出の一定割合で計算している。分母である支出が変動しているので、この会社経費も変動しているもの。
一方、本社推進管理費はグループ本社、関西支店で関わる分の人件費などを想定しており、金額は一定である。

林委員

人員配置の中に書いている以外のものとして、本社推進管理費といった部分で対応されているのか。

A団体

体制表にも書かせていただいているとおり、運営プロデュース部というのがあり、その辺りが中心になって本社推進管理費としている。

中川委員

対象を中学生まで広げるとのことだが、今は圧倒的に小学生向きの施設だと思っており、プログラミングなどの講座中心に中学生を集めようというお考えか。

A団体

オープン以来苦戦している年齢層であり、ずっと課題であり続けている。ドローンのプログラミングなど高度な内容を増やしていくことで、中学生だけでなく小学校高学年にも刺さる内容としたい。今回、本物の宇宙というテーマとして、この世代に刺さる内容をかなり盛り込めると思う。

中川委員

小学生には体験型が圧倒的に人気であり、企画展を充実すると小学生にはつまらないと思う可能性がある。小学生に楽しんでもらっている今の状況と、中学生に広げるというところをどのように兼ね合いを取るつもりか。

A団体

もともと幼稚園から小学校低学年が遊ぶように作られており、特に1~3階まではそのような形になっている。中学生並びに保護者に見ていただくのは4階の今回改装する展示部分である。このほかワークショップや劇場を含め、少し高度なものを上手く織り交ぜていきたい。現在のターゲットである小学校低学年に楽しんでいただける内容と、少し高学年向けのものを交互に入れていき、少しずつ客層を広げていければと考える。
そこのメリハリをどうするのかが今回の大きなチャレンジ。小さなお子様から大人まで楽しめる講演会など、メリハリのひとつとして世代を広げる取組としてチャレンジした。

長瀬委員

来館者拡大に関しては、来たことのない人に来てもらう戦略と複数回来てもらう戦略の2種類があるが、それぞれどのようなところに重点化していきたいか。

A団体

ビッグバンを訪れたことのない方には、広報で楽しいイベントや楽しい場というところを広げていきたい。家族で来ていただいている方からは「ちょっと変わらないね」という意見もあるので、今回の改装を含めて、ビッグバンが変わってきたというところをアピールしたい。今はないがポイント制の導入や将来的にはアプリなども考えていきたい。

長瀬委員

例えば堺にある他の資源と連携したり、季節の野菜や果物、季節行事などを年間通して親子で来れるようにすることで複数回の来館に繋がると思うが、他団体や施設等との連携はどうお考えか。

A団体

現在は近隣のパンジョや南海と積極的に活動している。堺市は多くの施設をお持ちなので、ハーベストの丘とも是非連携していきたい。

長瀬委員

対象者は低年齢ほど親子で来て、小学校高学年からは友達グループ、中学生から高校生くらいまでがデートやカップルなど、色々な年代によってその行動の深さがあり、どのように惹きつけていくのか。

A団体

中学生や小学校高学年は行動範囲が違ってくるので、ビッグバンに宇宙を見ていただき、将来的には泉ヶ丘公園を含めデートスポットとして活用されることを視野に入れて考えている。

長瀬委員

来館したら何か食べたり買って帰ったり、ちょっと映える写真が撮れたりと、色々付加価値があるといいなと思うが、どうしていきたいか。

A団体

今はフォトスポットとして、昭和の街並みを活用いただいているので、そこは残そうと考えている。加えてビッグバンらしい、宇宙らしい新たなフォトスポットとして今後広めていきたい。

小木曽委員

お客さんを増やすという意味でヘビーユーザーのように何度も来ていただくことはあると思うが、小学校高学年や中学生の団体客に来ていただくことを考えた場合、どういうことを考えているのか。

A団体

幼稚園や小学校低学年は遊具で遊んでもらうことがメインの一つ。高学年から中学生になるとそうはいかないので、学校と共通テーマを持った学習をすること等が必要と思う。そのあたりはまだ具体的ではないが、学校と連携して、新たなプログラムなどのトライアルやワークショップといった研究・テーマを考えている。

小木曽委員

そこに宇宙が上手く絡められると面白いかなと思う。宇宙のテーマの展示をされているところは各地にあるが、参考にされたところはあるか。

A団体

各務原市の航空宇宙博物館は当社の実績に載せている。今回、探査機を着陸させてロケットを作ってみようということをご提案させていただいているが、同じ方向性のコンセプトの体験は各務原の方で作っており、技術力的にも一度作ったことのあるものであり参考にしている。
各務原では小学校低学年向けに、宇宙の結構難しい展示の中、ロケットを飛ばしたりはやぶさ2のように着陸させるなどの体験をやっていた。興味を持つきっかけになってくれればいいと思っており、多少難しい内容でも子どもたちもチャレンジしてくれるし、そこの層にも刺さるようにできるのかなと思う。宇宙というテーマは大人から小さな子どもまで、見せ方や企画によって使える幅や深さのあるテーマだと思うので、専門の方に相談しながら楽しみを考えていければと思う。

大方委員長

よろしいか。何か追加の質問はないか。

小木曽委員

ビッグバンでも避難訓練を計画されたりするのか。

A団体

毎年やっており、今でははしご車などがあるとお子さんがすごく喜ばれる。子どもを入れた避難訓練は実際にやったことはないので、検討させていただきたい。館によっては来館者がいるタイミングで避難訓練を行う場合もあり、この3年間の中で実践により近い形の避難訓練も計画していきたいと考える。

長瀬委員

今は10時開館で今後もその予定を提案されているが、家族によっては例えば9時開館にして午前中で済んでしまう方が楽という場合もあると思う。10時開館の考え方や早めたりすることはないか。

A団体

10時開館しているのは団体客が一番その時間が都合がよいということ。ただ、一般のお客さんにとっては少し遅いかもしれない。難しいかも知れないが、平日と土日祝をシフトさせることが有効であれば、堺市と協議して検討したい。

小木曽委員

一般の方の滞在時間としては大体どれくらいか。

A団体

一般の方で大体3~4時間くらい。団体もほぼ同じで10時に来られて14時に帰る。

大方委員長

食べるものや、ここでしか買えないもの、宇宙に行くまでの空や星の絵本がここに来れば見られるとか、地域の方が野菜を販売するとか、ドローンを飛ばすなど、連携していくと多彩になるかと思う。単体ではなく、それを軸に連携して色々と展開していくという考えはあるか。

A団体

今までも企画展と連動してドローンを飛ばすなど特殊なことを行ってきており、次年度以降は人気のあるものは定番化していく。それに加え、マルシェで地元の方に来ていただくなど、ショップもバージョンアップしていこうと考えている。またオリジナリティというところも考えながらやっていきたいと思っており、経験から知育玩具は保護者の受けがすごく良くて売れるニーズも分かっているため、手厚くしていきたい。マルシェでは地元の団体と連携しながら、野菜や食べ物を売ることにも取り組んでいきたい。

林委員

2年度に2~3階を改修して、最終年度に4階を改修することの繋がりやメリハリはどう考えているか。

A団体

年度を分けたことで全館閉館をしない。2~3階をオープンさせたらリニューアルオープン第一弾というのを大々的に行いたい。令和8年度が終わったときには本格オープンとして、2回イベントが打てて、山を2回作れる。連動としては、先に展示企画スペースが令和7年度にオープンするため、令和8年度に宇宙に関すること等、新しい企画展示スペースで行うといった流れは考えさせていただきたい。

大方委員長

時間になったので、以上でA団体に対する質疑応答を終わる。
(A団体退室)

事務局

B団体に入室してもらう。
(B団体入室)

面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
(B団体から出席者が紹介された)

それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
(B団体がプレゼンテーションを行った)

大方委員長

(質疑応答)
それでは質疑に入る。まず私から質問をする。
運営面及び展示改修において、最もアピールしたいポイントを1つずつ挙げて、その理由を示してください。

B団体

運営面については、子どもを真ん中に据えた子どもから始まるまちづくりをテーマに考えている。しっかりと運営に子どもの声を活かして一緒に作っていく仕組みづくりを行っており、事業の提案、ニーズの把握に反映している。展示改修では「ビッグバンならでは」を大事にして、通常の科学館のようにただリアルな原理を展示するだけでなく、ファンタジー要素を掛け合わせることで、原理だけに留まらず、物事を創造したり、考える余地を子どもに与え、子どもたちの考える力を育てていく展示を考えている。

大方委員長

次に、要求水準書4(1)に示す「施設の内装を統一するため、可能な限り施設全体で調和が図られた色・デザインとすること」について、御社のお考えをお示しください。

B団体

館全体の統一感として、今回はフロンティア号ということをコンセプトに挙げており、館全体が宇宙船を意識した意匠であることを踏まえ、2階は宇宙船をイメージした内装としている。3階は現在のワニの世界観があるので、それに合わせて、現在の幼児コーナーのデザインを踏襲する。4階はフロンティア号の内部という設定で館全体として宇宙船に乗り込んだかのようなデザインでまとめていく方向で考えている。

大方委員

色の調和としてはどのようにお考えか。

B団体

現在使われている色が宇宙船を意識させるような原色の赤・黄・青色が多いので、今の残る展示部分もそこに合わせる形で色使いを考えていく。

長瀬委員

保育士や幼稚園教諭は書かれていたが、急なことへの対応として看護師の常駐は考えているか。

B団体

現在看護師が従事されていることは承知しており、基本的に同じ水準で配置を考えている。ただ、平日の閑散期の必要性について、運営の中で見極めながら配置計画は改めて作っていきたい。

長瀬委員

施設の目的、メインの役割として教育的な部分に重点を置き、例えばアミューズメント性やエンターテインメント性よりもそちらを重視しているように伺えたが、その辺りの考えとバランスを教えていただきたい。

B団体

提案グループである財団では長い間、児童健全育成と地域の学びをメインで行ってきており、子ども基本法も出て、子ども真ん中社会を作っていくにあたり、そこに紐づけて私どもが持つ専門性を出していきたいと思い、職員に専門家を揃えて臨みたい。教育的な観点として、今回の展示のテーマが本物の宇宙であり、宇宙の始まりが何もないところからビッグバンが起き、色々な星が生まれたように、子どもの成長に当たっても、色々なことへの興味や好奇心を心に持って欲しいと考えている。心の中で様々な感情が生まれることを、心の中に宇宙が広がるという風に捉えるような施設をめざしたい。

長瀬委員

初めて来てそういう体験をしていただくことはとても大事。繰り返し来ていただく複数回来館は集客に大事であり、そのための取組はどう考えているか。

B団体

事業運営の中で、何回来ても楽しめる企画として、ハードの改修だけでなく、ソフトの企画を提案させていただくので、その取組を紹介する。私どもはキッズプラザ大阪を運営しており、ソフト事業は今回新しいものも取り入れていくが、悩んだときに関西の専門集団と一緒に考えながら作っていく流れを作っている。地域の方もたくさん巻き込みながら運営していきたい。コアなファンとして定期的に来館いただいたり、みんなのバンも開いており、お金を払わない方でも毎日来ていただける仕組みを作っていく。

長瀬委員

開館時間は現在と同じ10時から設定されており、団体客には平日は10時がちょうどよいと思うが、土日利用では10時はちょっとゆっくりと思う。時間設定はどうお考えか。

B団体

夏休みシーズンはそのようなことも検討していきたい。提案の中で夜間のナイトバンということも提案しており、市の承認を得ながら、ニーズに応えていく柔軟な開館時間を設定していきたい。

林委員

収支計画の人件費は、特に大きく変わっているのが受付委託・営繕・看護で毎年200万円ずつ増額で見積もっており、その他は同額で見積もっているが、平均的な考え方なのか。

B団体

採用職員は経験や評価に応じた昇給はあるが、基本的には平準化して補填している。受付委託は特にリニューアル後はたくさんの来館を想定しており、受付、入口での案内のスタッフが繁忙に応じて必要と考え、2~3年目以降に傾斜した予算としている。

林委員

本部管理費の内訳では代表団体と財団に係る本社部門経費、間接部門経費をあげているが、収入との関連なのか、積み上げ的なものなのか。

B団体

営業管理費ということで、人件費や事務費、事業費に係る一定割合を積算額としている。ただし光熱水費や委託料については積算対象から外している。

林委員

それぞれに専任のスタッフが張り付くことが反映されているということか。

B団体

本部の営業要員であるプロデューサーが案件の担当として、現場のケアや自治体の窓口となる営業担当者として選任する。そういった費用をまとめてご提案している。

林委員

自主事業である自動販売機の設置について、手数料を計上しているということは、完全に委託するのか。

B団体

ベンダーである地域の販売店に設置いただき、ジュース料金の一定割合を販売手数料として頂戴する形である。

林委員

自動販売機は自主事業というからには、指定管理とは違うアプローチで、利用者に利便を戻させるような考え方と思うが、そのあたりの考え方はどうか。

B団体

自主事業なので独立採算で自らの原資で運営していくことを目標とする。特に自動販売機は収益を生むため、得た収益は1階の交流スペースであるみんなのバンで無料の来館者に還元できる仕組みを考えていきたい。

林委員

みんなのバンについて、事業費的には人件費が月額8,000円であり兼任か分からないが、みんなのバンは外に開いた施設としてアピールされているが、もう少し詳しくお考えを伺いたい。

B団体

人件費については、自主事業の計算書で示しているのは、施設の職員が一定の時間帯でそこをケアするという兼務として提案している。運営については、担当職員がまちづくりクラブの子どもたちと関わり、地域の方と一緒に考える仕組みを作る。みんなのバンでは2つのプロジェクトを考えており、ひとつは中高生のユースプロジェクトとして、駄菓子屋の運営をユースの子どもたちが初めての社会体験として自分たちで考えたことを挑戦できる場として考えており、活動の場として子どもの挑戦をスタッフが支えることを考えている。もうひとつはパパママプロジェクトとしてSDGsショップとして、子育ての保護者が短時間に子どもと一緒にちょっとお仕事をして社会参加していただく仕組みを考えている。担当職員とともにプロジェクトを動かしていくというのがメインの考え方であり、このような人件費の積み上げとなっている。

中川委員

先ほどの質問で、教育に対して意識が強いと感じたが、これはエンターテインメント性を今より少し減らして教育に重点を置くという方針をとっているのか。また「ミニ泉北」とはどういうものか教えていただきたい。

B団体

教育的な要素は、より児童館機能をしっかりと際立たせていきたいと思い、今回の提案とさせていただいた。教育のところは企画のところで足していく。
「ミニミュンヘン」というドイツで始まっている子どものプログラムがあり、子どもがハローワークで仕事を見つけて稼ぎながら町の仕組みを知る遊びである。この事業をモデルに「ミニ泉北」を作るにあたり子ども会議を立ち上げ、地域の専門家や市役所の方と協議しながら一緒になってまちづくりを考えて遊ぶ事業である。教育的なアプローチとしてはこのようなことを重視しながら事業運営や施設サービスを提供していく。また展示プランでは作る・遊ぶといったテーマを設けており、松本零士先生のファンタジーやストーリーのワクワク・ドキドキ感を展示改修の中で、感覚的に体で体験できるプランを提案した。教育的な視点とワクワク楽しい子どもの遊び場をバランス良く計画している。

小木曽委員

リニューアルでは小学生高学年や中学生を増やしたいとのことだが、提案内容があまり年齢が上の子ども向けに感じられないが、どうお考えか。

B団体

高学年の対応としては、宇宙に関するリアルな原理をしっかり学べるコンテンツにしたい。遊んで学べる展示というコンセプトで遊びの中でしっかり原理に繋がる気付きや発見が見られる展示を考えていく。そのときに低学年の子どもにとって難し過ぎる内容にならないよう遊んで学べる展示とする。

小木曽委員

広い年齢層だと難しいと感じる。団体客に関して小学校高学年や中学生向けを増やす工夫はあるのか。

B団体

代表団体は旅行事業をする事業体であり、学校遠足も提携販売している旅行会社とのネットワークがあり、アプローチして遠足の対象に選んでいただけるよう、営業活動を行う。

小木曽委員

宇宙に関して、4階の新しい学ぶという体験型ミッションといった展示は、国内の科学館を参考にされたのか、オリジナルなのか。

B団体

展示内容は実績のある科学館と近しいものをアレンジした提案となっている。オリジナル要素としては松本零士先生のストーリーのファンタジー要素を加えることで、ビッグバンでしか体験できないことをやりたい。

小木曽委員

スペースシューティングという宇宙ゴミを打ち落とす体験とあるが、打ち落とすとまずいので、考え直していただきたい。

B団体

ビッグバンのストーリー映像に隕石を打ち落とすというところがあり、そこから発想を得て、宇宙の環境問題にも繋げていければと考えた。打ち落とす点は考え直していきたい。

大方委員長

他はよろしいようなので、時間となったため、B団体の質疑応答を終了させていただく。
(B団体退室)

大方委員長

(意見交換)
2団体のプレゼンテーション・質疑応答を踏まえ、意見交換を行う。委員の皆様はいかがか。

中川委員

純粋に好みの問題かも知れないが、教育かエンターテインメントか方向性がはっきり違っていた。

長瀬委員

どちらも市の要望を入れようと努力されている。来館者の増大に向けもうちょっと戦略を詳細に立てていただきたい部分もあった。学校園との連携もどのように進めるのか、どちらの団体ももう少し考えを持ってもらいたかった。教育的な活動をするとしたら、校外学習や総合学習、地域学習ともっと繋げたら良いと思った。

林委員

自主事業は指定管理の中でいうと、堺市の要求水準とは別に民間活力として行うものだが、自動販売機一つを考えても、A団体は3年の経験も踏まえてオリジナリティで集客に繋げ、楽しみを見出したり、次に繋げるために実施しようとしているが、B団体は収益事業の一環としての物販として捉えている感じであった。外との繋がりとして「みんなのバン」というのをオープンな感じで出したいというのは分かるが、あまり具体的に伝わってこなかった。また「ミニ泉北」の話も考え方としては面白いと思うし、それが一つの興味になり来館に繋がるのかなと思うが、エンターテインメントと教育とのバランスがどうかと感じる。A団体は3年間の経験を持っているところと、B団体は一から取り組む中で、財団との関連でアピールされているように感じた。
事業計画的には、B団体は人件費が横並びで見ているが、それでいけるものなのかと感じるし、両団体とも本社費や営業経費として間接費を一定割合見ているが、入場料が結構上がったときに指定管理料のクッションのように吸収されるのではないかと懸念される。一定割合を乗せることは慣例的とは思うが、A団体のほうがちょっと大きいと感じた。

中川委員

「ミニ泉北」は企画としてはちょっと重い。当日行ってできる話ではないと思う。

林委員

まちづくりみたいな話を、委員会も見て、何回か重ねたうえでやってみるという話を、子どもたちがどこまで頑張ってくれるのかと感じた。

小木曽委員

B団体の駄菓子屋の収益がずっと少なくて、本当にやっていけるのか。なぜ駄菓子屋なのかということが聞けなかったが、それこそ自主事業で人が来るなら、そこで稼がないといけないのに、年間48万円の収益というのはちょっとどうかと感じる。人件費が8,000円というのもほぼ月1回くらいしかやらないのではないかと感じてしまい、そのあたりが勿体ない。また外側の事業の方が一所懸命にしているように感じ、中身のところも今のあるものを少し変えただけで、中学生や高学年に向けた工夫があまり感じられなかった。スペースキッチンとあるにも関わらず宇宙食の記載がなく、宇宙で何を食べるのかといった工夫があれば良かった。

長瀬委員

B団体はグループ応募なので、それぞれの良さが活かせる部分もあると思うが、代表団体が統括するのか。

事務局

資料の様式4-1のとおり、代表団体が代表統括と運営、その他の構成団体が事業や展示改修を担うとの記載になっている。

大方委員長

それでは書類の内容も含めた採点をお願いする。
(採点・審査表の回収)

案件3 堺市立ビッグバン指定管理者候補者の選定結果について

大方委員長

それでは案件3の選定結果に移る。
本委員会では、総合計得点が最上位のものを堺市立ビッグバンの指定管理者候補者として選定することとなっている。各団体の総合計得点を最も高いものから順に読み上げる。
第1位 A団体 総合計得点362点
第2位 B団体 総合計得点325点
いずれの団体も総合計得点は満点の60%以上に達しているため、総合計得点の最も高いA団体を堺市立ビッグバンの指定管理者候補者として選定し、第2位のB団体を時点の候補者として選定する。
委員の皆様よろしいか。

委員

(異議なし)

大方委員長

以上で本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
これをもって、令和5年度第2回堺市泉北ニューデザイン推進室指定管理者候補者選定委員会を終了する。

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