令和5年度第7回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会会議録
更新日:2023年11月29日
開催日時 | 令和5年10月5日(木曜) 13時00分開会 15時00分閉会 |
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会場 | 堺市役所 本館3階 大会議室 第3会議室 |
出席委員 | 委員長 永田 守(弁護士) (委員長、職務代理者以下、五十音順) |
欠席委員 | なし |
事務局 | 観光企画課長 北野 雅史 ほか |
所管課 | 文化課長 花木 義幸 ほか |
傍聴人数 | 0人 |
案件名 | (1)堺市立文化館の指定管理者候補者選定に係る書類審査について |
会議資料 |
開会
事務局
令和5年度第7回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を開会する。
定足数の確認
出席者5人、欠席者0人で、会議の開催に必要な定足数を満たしていることを確認した。
配付資料の確認
配付資料一覧により確認した。
資料「審査方法及び採点について」ほか
応募団体との関係の有無確認
応募団体と関係のある委員はいないことを確認した。
応募団体からの接触等の有無確認
応募団体から委員長、委員及び市職員に対して、本件応募について、自己の有利となる目的のために、接触等の働きかけがないことを確認した。
本日の予定の確認
本日の会議では、案件1「堺市立文化館の指定管理者候補者選定に係る書類審査について」、案件2「堺市立文化館の指定管理者候補者選定に係る面接審査について」、案件3「堺市立文化館の指定管理者候補者の選定結果について」を審議することを確認した。
なお、会議については、すべて会議録を作成し、非公開部分を除き、後日、堺市ホームページで公開する。
(議事の進行役が委員長に移る)
委員長
案件審議
それでは案件の審議に入る。まず、案件1「堺市立文化館の指定管理者候補者選定に係る書類審査について」に関し、所管課から説明をお願いする。
施設所管課
企画提案の概要説明
いずれの応募団体も、応募に必要な条件を満たしていることを報告した。
「応募団体の企画提案内容の概要」について説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(質問なし)
委員長
今回は一者のみの応募であった。応募団体が現指定管理者であることも踏まえ、各委員においてはより厳しい視点でかつ専門的な知見に基づき、忌憚のない意見がある方がより良い会議になると考える。
書類審査
選定審査表により仮採点を行うにあたっての注意事項について、事務局から確認をお願いする。
事務局
資料のとおり確認した。
委員長
これより仮採点を行う。
各委員
(仮採点)
委員長
続いて、案件2「堺市立文化館の指定管理者候補者選定に係る面接審査について」に入る。施設所管課から、面接審査の流れと、基本質問項目案についての説明をお願いする。
施設所管課
資料のとおり説明した。
委員長
施設所管課から説明のあった件について、質問、意見等はあるか。
各委員
(質問なし)
委員長
面接審査
それでは、面接審査に移る。事務局には進行管理をお願いする。
事務局
A団体に入室してもらう。
<A団体入室>
事務局
委員の紹介を行い、面接審査の進め方について説明した。
団体名、出席者の役職と名前の紹介をお願いする。
<A団体の出席者紹介>
事務局
それでは応募書類に基づきプレゼンテーションをお願いする。
<A団体のプレゼンテーション>
委員長
それでは、質疑に入る。質問、意見等はあるか。
今西委員
文化館は、堺市駅周辺の重要な一角に位置していると考える。経済効果も含め、文化館を中心としたまちづくりについて、どのように考えているか。
また、チェコと関連付けて、ビールやワインなどの名産品を楽しむことができるような自主事業を検討してもよいと考える。
A団体
文化館は交通至便な場所に位置しており、全国からの来館者があり、経済的にも地域に貢献できるような賑わいづくりの中心になり得ると考える。現在も、地域のお店と協力して商品開発を行ったり、地域の祭りでのPR活動を通じて賑わいづくりをしている。
ご提案いただいた自主事業については、美術館である文化館内では実施が難しいが、地元の祭りで飲食を伴う事業の実施などを積極的に検討していきたい。
今西委員
来館者数に占める堺市民の割合が15%という低い割合であるとのことだが、17時15分が閉館時間であることも要因と考える。20時、21時まで開館している文化施設も多いなか、働く世代が終業後に立ち寄れるようにしようとは考えていないのか。
A団体
ナイトミュージアムという発想はあり、チャレンジしたいと考えているが、文化館はマンション棟の中にあるため、近隣住民からの理解を得ることが必要である。今後、施設所管課である文化課と協議のうえで調整していくことになるが、夏休みにナイトミュージアムをするという企画を立てていこうと考えている。あわせて、大型連休中は定期休館日となる月曜日も開館するなど、来館してもらいやすいような日程組みをしていく。
内藤委員
美術館の一番大事なところは専門家育成だと考える。学芸員は全員が非常勤職員であるが、有期雇用の非常勤職員3人で、職員を育成し専門性を担保することは難しいため、学芸員を常勤化することも検討した方がよいのではないか。学芸員の採用はどういうふうに行うのか、またその学芸員の専門性をどう引き継いでいくのか。
A団体
採用にあたっては、職員数も少ないため、基本的に即戦力となる経験のある人材を公募する。育成に関しては、やはり有期雇用の5年では難しい部分も多いが、その学芸員が持つ経験を活かしながら、ミュシャ作品に関する部分を、OJTや文化館に蓄積された文献によって身につけ、引き継いでもらいたい。また、文化館は美術館として建てられたものではないため、手間のかかる温湿度管理などの実務を行っていくなかで経験を積んでもらいたい。
学芸員が非常勤職員であることに関しては、経営上、こういう形態で進めなければならないという側面もあるなかで、専門性の担保とどうバランスをとるかということが大きな課題であると認識している。
下久保委員
収支計画書に記載されている利用料金収入について、令和7年度に観覧料収入が100万円ほど上昇しているのはなぜか。イベントを実施するなど、なにか具体的な事業計画があるのか。
A団体
関西万博と関連付け、自主事業で、過去の万博の写真展などのイベントや、堺市内の文化会館での巡回展などを考えている。それにより、令和6年度比で10%の増収を見込んでいる。
下久保委員
自主事業の収支計画について、詳しく教えてほしい。
A団体
ミュージアムショップについて、一定の収入を見込んでいるほか、賑わいの創出を目的としたイベントを、指定管理者による持ち出しで開催することも検討している。
下久保委員
施設利用料金料収入について、市が求めているよりも高水準を見込んでいるが、これはギャラリー貸室に半日利用枠を設定することやプロモーション活動により達成可能なものであるという理解でよいか。
A団体
令和4年度に関しては掲げた目標に近づいたこともあり、方策を見直したうえで達成可能と考える。
下久保委員
今年度の第一四半期のギャラリー来館者数はどれぐらいか。また、令和6年度の目標であるギャラリー来館者数32,000人は達成可能なのか。
A団体
過去最大実績である令和4年度と横ばいの約25,000人。7,000人増を目標として、文化館の公式Facebookを活用し、ギャラリー主催者を後押しする形での宣伝活動をこれまでより手厚く行うことにより、ギャラリー来館者数を増やしていきたい。
小野委員
企画提案書に「独自での『温湿度・照度の調整機器類』の追加設置」とあるが、具体的にはどういったものを導入するのか。
また、昨今電気代等が上がっているなか、収支計画書では光熱費は一定の金額となっている。電気代等が上昇した場合、どのように対応するのか。
A団体
3つの各展示室及び収蔵庫に、室内の温湿度を管理するデータロガーという機器を設置する。現在も設置しているものであるが、これは室内の温湿度が設定した範囲を超えると警報が出て、館長、副館長、学芸員に通知されるようになっている。学芸員も2時間ごとに目視で温湿度の確認を行っている。また、文化館は、美術館に必要な温湿度管理システムが備わっていないため、夏季は除湿器、冬季は加湿器も設置している。
光熱水費については、値上げのあった時期の実績を参考にして予算を設定した。想定よりも光熱費が上昇する場合は、作品の温湿度管理に係るものを除き、節電するなどの対応を検討していく。
小野委員
広報に関して、インバウンドを取り込むための方策はあるのか。また、無料のSNSだけでなく、有料広告やインフルエンサーを活用するということは考えているか。
A団体
関西万博に向けて関西国際空港周辺での広報展開を検討している。インフルエンサーは過去に何度か活用したが、ほとんど効果がなかった。有料のWeb広告は、費用が高額になり得策ではないと考える。それよりは、文化館の主な利用者層である会社員をターゲットにしたデジタルサイネージを集中的に打つ方が効果的だと判断している。
委員長
仕様書1ページに、文化館の使命として「寄贈者の顕彰を行うこと。」とあるが、どのように考えているか。
A団体
これだけのコレクションを集めた土居君雄氏に対しての感謝の気持ちを来館者と共有したく、そのような表現の展示を行っている。また、寄贈者のご遺族が経営するドイ文化事業室とは、ミュージアムショップ運営において連携している。
小野委員
関西大学と連携し、面白い取り組みをされているが、他の大学等と連携する計画はあるか。
A団体
現在も、講師派遣、ギャラリーを活用した展示会の開催や、授業の一環としての団体鑑賞、生徒がミュシャをイメージして作成したファッション系の作品を展示するなど、関西大学以外の学校とも連携している。
今西委員
近隣の女子大等との連携も視野に入れ、是非広げていってほしい。
委員長
他に質問がないようなので、A団体の質疑応答を終了する。
それでは、退室をお願いする。
<A団体退室>
委員長
意見交換(比較検討)
ここで団体のプレゼンテーション、質疑応答等の結果を踏まえ、意見交換を行う。ご意見等はあるか。
内藤委員
収支計画に記載されている人件費では、良い体制を作るのは難しい。この規模で、常勤の館長・副館長を配置している美術館はあまりないように思う。学芸員の常勤化も含め、体制の見直しが必要だと思う。
委員長
現行の指定管理料では、学芸員は非常勤職員として配置せざるを得ないという実態が窺える。指定期間や指定管理料の見直しがあれば、また話は変わってくると思うが、市の予算措置にも関わるため難しいところ。
今西委員
社会教育施設のなかには、館長・副館長は公募市民とする施設もある。本来、館長・副館長は給料も高いため、公募市民にすることで人件費を抑えている。
委員長
開館時間について、17時15分だと直営と同じなので、民間の創意工夫を活かすという主旨の指定管理者制度としてどうなのかと思う。
委員長
採点を行うが、事務局から注意事項の説明をお願いする。
<採点・審査表回収及び集計>
委員長
案件3「堺市立文化館の指定管理者候補者の選定結果について」に入る。
当委員会においては総合計得点が満点の60%に達した上で、最上位のものを指定管理者候補者と選定することとなっているが、今回は1団体の応募のため、当団体の総合計得点が満点の60%以上に達しているかで、選定の可否を判断する。
それでは、採点結果を読み上げる。
A団体 総合計得点 343点
A団体の総合計得点は、満点(500点)の60%以上に達しているため、堺市立文化館の指定管理者候補者として選定する。
なお、基本協定締結の日までに選定された候補者との協議が不調となった場合及び欠格事項に該当した場合は、今回は応募団体が1者だったため、今回の選定においては、指定管理者候補者として「適格者なし」とする。
以上で、本日の案件の審議は全て終了した。
本日の選定結果については、事務局から堺市へ書面で報告をお願いする。
委員長
以上で、令和5年度第7回堺市文化観光局指定管理者候補者選定委員会を閉会する。
閉会
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文化観光局 観光部 観光企画課
電話番号:072-228-7493
ファクス:072-228-7342
〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館2階
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