このページの先頭です

本文ここから

第1回 堺市議会議員及び市長の倫理に関する調査会

更新日:2022年9月26日

令和4年7月7日開催

出席委員(13人)

近藤 真理子委員、坂井 雅子委員、曽賀 善雄委員、田口 吉美委員、中井 晃委員、吉井 英博委員、若本 理子委員、渕上 猛志委員、札場 泰司委員、石本 京子委員、井関 貴史委員、野里 文盛委員、大林 健二委員

会議の内容

午後2時00分開会

事務局 

 ただいまから、令和4年度第1回倫理調査会を開催いたします。
 初めに、令和4年4月に総務局長に就任しました辻より御挨拶を申し上げます。

辻総務局長

 総務局長の辻でございます。委員の皆様には、お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。本来であれば市長が参りまして御挨拶を申し上げるべきところでございますが、所用のため僭越ではございますが、私のほうから一言御挨拶を申し上げます。
 皆様方におかれましては、昨年度、熱心な御審査、御議論をいただき、令和3年資産等報告書等に関する意見書を取りまとめて御提出いただきました。この場をお借りしまして、厚く御礼申し上げます。
 さて、市長及び市議会議員の方々の資産等の公開につきましては、市政に対する市民の皆様の信頼を確保し、公正で開かれた市政の発展に寄与することを目的として行われているものとなります。
 市長及び市議会議員の方々より提出されました資産等報告書等を公開し、この倫理調査会において委員の皆様が審査することが、この目的を達成することにつながるということを胸に留め、厳正な審査をお願いいたします。
 引き続き、委員の皆様方には大変御苦労をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

事務局

 続きまして、事務局職員の紹介をさせていただきます。

(事務局職員紹介)

事務局

 では、まず会議資料の確認をお願いいたします。順に、会議次第、配席、審査依頼文の写し、年間スケジュールでございます。
 また、会議資料とは別に、審査を行っていただく上での参考としまして、自動車の所有及び利用状況、議会議員が所属する各種審議会等、議員役員名簿を机上に御用意しております。
 最後に、永藤市長、中野議員、広田議員、井関議員、西川良平議員から、資産等報告書等について訂正届が提出されておりますので、その写しを配付しております。
 なお、本日、委員の皆様には、黄緑色の「令和4年資産等報告書等」、青色のファイル「令和3年資産等報告書等」、緑色の資料ファイルを審査のために御持参いただいていることと思います。不足等がございましたら、事務局までお願いいたします。
 それでは、本日の案件に入る前にお伺いいたします。新しい会長、副会長が決まるまでの間、議事進行をいただく仮議長を、昨年会長をお務めいただいた田口委員にお願いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

事務局

 異議なしとのことですので、田口委員、よろしくお願いいたします。

田口委員

 前回、会長を務めさせていただきました田口でございます。新会長、副会長が選出されるまでの間、仮議長を務めさせていただきます。よろしく御協力をお願いいたします。
 早速、次第の1つめ、会長、副会長の選出を進めてまいります。会長、副会長の任期は1年とし、再任を妨げないものとすると昨年度の第1回倫理調査会で決定したことにより、本年度新たに選出するものです。前回、会長は市民選出の委員から、副会長は議員選出の委員から、それぞれ協議の上、推薦いただき、その後、全体で承認いただく方法を採りました。今回の選出方法について、何か御意見等はございますか。

吉井委員

 特に御異論なければ、昨年度と同じでよろしいかと存じます。議事進行上、特に問題はなかったと思いますので、昨年のままでも、再任を妨げないということですのでよろしいかと思いますが、いかがでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

田口委員

 それでは、再任について承認いただきましたので、会長、副会長は、それぞれ私と野里委員が昨年度に引き続き務めるものといたします。よろしくお願いいたします。

事務局

 ありがとうございました。会長、副会長とも再任されましたので、野里副会長は席の移動をお願いいたします。
 会長が再任となりましたので、引き続き、議長として田口会長に議事進行をお願いすることとなります。よろしくお願いいたします。

田口会長

 今、再任をいただきましたので、一言御挨拶申し上げます。
 皆様の御協力によりまして、昨年度は本調査会の運営を務めることができました。この場をお借りしまして、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。今年度も野里副会長とともに、会の円滑な運営に努めていきたいと思います。皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。
 それでは、次第の2つめ、資産等報告書等審査の依頼ということで、事務局からよろしくお願いいたします。

事務局

 令和4年資産等報告書等の審査について、市長に代わりまして、総務局長の辻から依頼をさせていただきます。

辻総務局長

 資産等報告書等の審査について、堺市議会議員の倫理に関する条例第8条第1項の規定により議員の令和4年資産等報告書等の審査を、また堺市長の倫理に関する条例第8条第3項の規定により市長の令和4年資産等報告書等の審査を求めます。令和4年7月7日、堺市長、永藤英機。
 どうぞよろしくお願いいたします。

事務局

 恐れ入りますが、辻はこの後、他の公務がございますので、ここで退席させていただきます。

(辻総務局長、退室)

田口会長

 それでは、先ほど堺市長からの審査依頼をお受けしました。これより次第の3、令和4年資産等報告書等の審査に入ります。なお、議事進行に当たっては、随時、私から質問等はありますかなど、お声をおかけしますので、質問等がある場合は必ず挙手をお願いいたします。私から御指名しましたら、席の前のマイクのスイッチを入れて御発言ください。
 本調査会は、条例や規則に基づいて提出された報告書等の審査を通じて、市長や議員がその立場を不正に利用して得たものがないかどうかを審議するものです。市長や議員の報酬や資産が多いか少ないか、またはその是非を議論する場ではありません。収入や資産について、どこからどのように得ているのか、そこに不自然な点はないかといった視点から審査していきたいと思います。御協力のほど、よろしくお願いいたします。
 では、まず永藤市長、中野議員、広田議員、井関議員、西川良平議員から訂正届が提出されていますので、その報告について事務局から説明をお願いいたします。

事務局

 まず、永藤市長の訂正届についてですが、令和2年及び令和3年の関連会社等報告書の「2報酬のないもの」について、記載誤り及び記載漏れがあったとのことで提出されています。
 次に、中野議員の訂正届につきましては、令和元年から令和3年の資産等報告書の「1土地」について、記載誤りにつき、一部削除とのことで提出されています。
 次に、広田議員の訂正届につきましては、令和元年から令和3年の資産等報告書の「12借入金」について、借入金の総額の記載誤りがあったとのことで提出されています。
 次に、井関議員の訂正届につきましては、令和3年の資産等報告書の「6金銭信託」について、信託先等の記載漏れがあったとのことで提出されています。
 次に、西川良平議員の訂正届につきましては、令和3年の資産等報告書の「7有価証券(4)株券」について、株数の記載誤りがあったとのことです。また、令和元年から令和3年の所得等報告書の「2前年中の収入 賃貸料」について、賃貸料の出所の所在地に記載誤りがあったとのことで訂正届が提出されています。
 訂正届については以上でございます。

田口会長

 今の訂正届について、御質問はございませんか。

(「なし」の声あり)

田口会長

 ないようでしたら、令和4年資産等報告書等について、順に審査していきます。
 ひとまず12人の審査を目標に、15時50分頃までを予定し、審査を始めます。
 審査は、倫理調査会委員である議員分の審査を後回しにし、目次の順番で言いますと、委員である渕上議員を除きまして、1ページ、加藤慎平議員から217ページ、西川知己議員までです。この範囲内で時間内に西川議員まで審査を終わらなければ、時間を延長するか、次回の審査とするか、皆さんにお諮りさせていただきます。
 よろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 では1ページ、加藤慎平議員から始めます。
 何か御意見がございましたら挙手をお願いします。

田口会長

 続きまして、19ページ、龍田美栄議員です。
 報告内容について、何か御意見ございますか。
 ないようなので、次に移らせていただきます。
 それでは、37ページ、中野貴文議員について御意見ございますか。

吉井委員

 43ページなんですけども、「11貸付金」のところで2項目め、学校法人湖海学園昭英高等学校と記載がございます。貸付けの金額200万となっているんですけども、敦賀国際令和高等学校というふうに、昨年度の4月から校名変更になっているかと思います。なので、昭英高等学校もございませんので、正しく訂正をされるべきではないかと考えます。以上です。

事務局

 校名につきまして、変更になっているということを中野議員、御本人にも確認させていただきまして、必要でしたら訂正届の提出を案内したいと思います。

田口会長

 今の事務局のほうの回答でよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 ほかに御意見はございませんか。
 なければ次に移らせていただきます。
 55ページの上野充司議員について御意見はございませんか。

石本委員

 61ページの借入金のところなんですが、堺市農業協同組合に始まりまして、スルガ銀行まで、多額の借入れをされているようなんです。昨年も同様に多額の借入れをされているんですが、分かる範囲で結構かと思いますけれど、これについて、どのような内容なのかということを、できればお聞きしたいと思います。

田口会長

 事務局のほうから御回答できるでしょうか。

事務局

 61ページの借入金のところの、銀行名は5つあるんですけれども、それぞれの金額の内容ということでしょうか。

石本委

 金額は書いてあるんですが、それぞれかなり高額だな、多額だなというふうに思うわけです。昨年の調査の報告の中にも、同じような中身があるんですけれど、借入れの目的はどのようなものであったか。もしお分かりであれば、分かる範囲で教えていただきたいと思います。

札場委員

 会長、よろしいですか。

田口会長

 はい、どうぞ。

札場委員

 内容的なところにつきましては、昨年の議事録があればと思うんですけれど、多分、このときにも私、お伝えしたかと思いますけれど、社会福祉法人を経営されておりますので、その事業に関しての借入れというようなことだと私は認識しております。

事務局

 理由については、資産等報告書の記載事項ではありませんので、確認するにしても任意でとなるのですが、今、札場委員がおっしゃったように、昨年の倫理調査会で同じ御回答があったかと思います。

石本委員

 分かりました。ただ、もしそうであればですね、昨年度ですから、コロナ禍が非常に厳しい状況があったと思いますので、そうした施設を経営されているのであれば、さらに厳しい状況なのかなと。まあ、これは勝手に私が想像するだけですけれど。分かりました。

田口会長

 今のでよろしいでしょうか。

石本委員

 はい。

曽賀委員

 ついでに、同じ61ページの借入金の件なんですけれども、その中で、去年と比較しますと、オリックス銀行が約3,500万円から約1,100万円に、2,400万円の減少ですね。ジャックスが同様に2,100万円ほど減少していると。減っているのは大変結構なことかとは思いますけれども、かなりの額が一度に、1年間に減っているということで、原資がどこから出たのかなとか、ふと素朴な疑問を感じました。以上です。

田口会長

 何か事務局のほうから御回答ございますか。

事務局

 資産取引報告書によりますと、令和3年11月29日ぐらいまで賃貸されていた物件の記載がないようですので、もしかすると、その売却等があったのではないかという推測はできるんですけれども、いかがいたしましょう。御本人に御確認したほうがよろしいでしょうか。

渕上委員

 事務局に伺いますけど、売却した場合は、売却益って、どこかに書かなあかんのでしたっけ。

事務局

 はい。資産取引報告書のほうに記載が。71と72ページの部分なんですけども、資産取引報告書の中の不動産権益という欄がございまして、72ページに別紙ということで、賃貸について書かれているところでございます。本来、売買がございましたら、こちらに書かれるということになってまいります。

中井委員

 今のに関連してなんですけど、72ページ、昨年度も上野議員は記入されているんですけど、不動産権益を見るとね、不動産賃貸、取引価格、その年度の記述がある。ここに金額あるんですけど、これは売買益なんですか。それとも、賃貸収入かなと。ちょっとその辺の解釈は僕分からなかったんで、資産等報告書等記入の手引きには、どこか書いてあるんですかね。本来ならば不動産で売買をすれば売買益で収入かどこかに上がってきますよね。

事務局

 手引きの中の38ページの一番下に不動産権益という欄がございます。こちらの記載例に売却についても書かれておりますので、手引きのとおりいきますと、売却であれば記載する必要があるということになっております。以上です。

中井委員

 ということは、ここの72ページは売買益ということですか。

事務局

 こちら、同じく、手引きなんですけども、借家権について書かれていまして、賃貸借についても売買についてもどちらも書かれるということになっております。72ページ、どちらの分かというところ、資産取引報告書を見る限りですけども、不動産賃貸というふうに書かれておりますので、賃貸ではなかろうかなというところで考えております。

中井委員

 分かりました。私も賃貸と書いてあったんで賃貸かなと思って。賃貸っていう解釈ですね。はい。それで私は分かりました。

田口会長

 中井委員のお話、御意見でしたけど、いかがですか。

事務局

 先ほど不動産権益、72ページに売買について書かれていないということなんですけども、そちらについて確認のほうさせていただくのは、いかがいたしましょうか。

田口会長

 中井さん、確認してもらっていいですか。

中井委員

 ちょっと皆さんに聞いてください。借入れが何か減っているというのは、多分、僕も、議論の流れでですけども、売買された、というよりも、この賃貸収入は結構あるんで、それで返済かなとは思うし、私の質問には答えていただいたんで。

渕上委員

 最初の資産取引報告書の土地のところで、物件が2つ減ってらっしゃるので、売却した結果を書き損じられているんじゃないかなと推察されますので、御本人に確認いただければいいんじゃないかなと思いますけど。

田口会長

 本人に確認していただくということでいいでしょうか。

(「はい」の声あり)

事務局

 確認させていただきます。

田口会長

 はい。よろしくお願いします。

渕上委員

 ついでにいいですか。
 同じことでちょっと戻って申し訳ないですが、中野貴文議員の資産等報告書の「1土地」の所有が2つ減ってらっしゃるので、これも恐らく売却したのかちょっと分かりませんけども、売却されたのであれば、それが取引の報告に載ると思うんですが、それがないので、同じような案件なので公平を期して確認していただくのがいいのかなと思います。

事務局

 中野議員ですが、今回訂正届を出されており、そちらで過去の分も遡って削除されております。令和3年の資産等報告書の、今おっしゃっていただいたのは37ページの土地の分になってくるかと思いますが、37ページの和歌山県橋本市あやの台1-40-3及び、もう1点については、訂正届で削除とされております。

田口会長

 渕上委員、いいですか。

渕上委員

 結構です。

田口会長

 それでは、次の藤井載子議員の件にまいりたいと思います。何かございますか。

石本委員

 75ページに、定期預金を記載されているんですね。ここに50万円ということなんですが、昨年度も同じ50万円で、利子、まあ非常に少ないとは思うんですけど、1年間でやっぱり幾らかはついているんじゃないかな思うんですが、全く入ってないというのは、それでよろしいんでしょうか。間違いないでしょうか、それだけです。

中井委員

 私の解釈は、定期預金の場合は、元利継続と利払いといって利息は普通預金に入っていると。だから利息は勘定科目が違うと。定期だから、これは元金継続ということが推察されると思うんですよ。はっきりするんやったら、元金だけ記入するとかいう運用でないと、今は元利継続と利払い式とがあるから、その辺の考え方がちょっと輻輳(ふくそう)するんじゃないかなとは思います。以上。

石本委員

 書き方の説明書によると、利子も書くっていうふうに書いていませんでしたっけ。事務局にちょっとお尋ねしたいですけど。

事務局

 先ほどと同じく手引きの中の11ページ、下から5段目に、定期預金について記載しています。定期預金については利息の運用にかかわらず総額欄には元金を書いてくださいと。こちらは、前年度、この倫理調査会の中で御議論いただきまして、利息の運用にかかわらず元金を書くということで、今後統一を図っていってという御意見をいただいたことを反映して追記したものになっておりますので、元金を書くということで運用上は正しいということになります。
 元金が毎年、増える場合も、もちろんあるんですけども、今、中井委員おっしゃっていただいたように、元金が普通預金に入る場合につきましては、この金額で正しいということになってくるかと思います。契約次第ということになってまいりますので、実際に合っているかということの話になってきますと、本人に確認が必要になってくるかなというところでございます。以上です。

野里副会長

 石本委員、それでよろしいですか。

石本委員

 はい。結構です。

事務局

 元金として、こちらの金額の記載は間違いないかということを確認させていただくということで、よろしいでしょうか。

野里副会長

 石本委員、いいですね。

石本委員

 はい。結構です。

渕上委員

 いや、元金のみって書いてあるから、別に聞かんでもええん違うん。

事務局

 元金が例えば毎年増えていく、利息も含めて元金となるという契約になる場合がございまして、厳密に言うと、どちらもあるというところになっております。

石本委員

 元金が50万円か、あるいは、そこに利息が増えていっているのか、その点について確かめていただくいうことですよね。

事務局

 そうですね。こちらの記載として元金を書くということになっておりますので、元金記載ということで誤りがないかということの確認はさせていただけるかと思うんですけども。

石本委員

 その元金が増えていっていれば、増えていった分も元金になるわけでしょう。

事務局

 そうです。

渕上委員

 そんな確認したら、これ定期預金書いている人、全部確認せなあかんようになりますよ。何か不正な利益を得ているかどうかとかね、そういう視点で言うならば、これ何も怪しくないですよ。そんなことで確認入れたら、全員確認せなあかんようになりますよ。

札場委員

 会長が冒頭に言われたように、不正な取引云々っていう話の観点から言ったら、ちょっと今の石本委員の話は論点がずれると思います。

石本委員

 ちょっと会長よろしいですか。

田口会長

 はい。

石本委員

 私なんかは、少ない預金ですけども、そのたびに、銀行でちゃんと打ち込んでしているわけなんですね。それが正しいと私は思っていたんですけれど、例えば10年、20年前の元金であれば、もうそれだけでいいということになるんですかね。そういうことですか。

渕上委員

 そういうマニュアルなんですから。

石本委員

 そういうことなんですね。

札場委員

 記入の手引きに書いてありますからね。

事務局

 11ページに記載しておりますように、元金を書くということになっておりますので、元金ということであれば、過去の十何年前ということもあり得るとは思います。

石本委員

 貯金通帳に書いてある、その数字と一致していなくてもいいということなんですね。

井関委員

 通帳とは一致していると思うんですよ。定期預金で、例えば1年定期か6カ月か、まあ6カ月はないんですかね、前年度分やから。その契約したときの元金を書いているだけなので。

石本委員

 10年前であっても。

井関委員

 いやこれ、10年前やったら10年定期の、その10年前のを書くわけ。1年前やったら1年前の時点のを書くわけで、分かりますか。

石本委員

 うん、分かります。

井関委員

 1年定期を10回継続したのと、10年定期は全然意味合いが違いますので、両方元金ですので。逆に言うと、利息は、その満期が到来するまで確定しないというのが定期預金なので、途中で利息が発生するという考え方はあり得ないですよね。満期が来たときに利息を精算するというのが定期預金なんで。もちろん契約上、中途解約の場合も一部利息払いますってありますけど、その場合は最初の約束した利率より少し下げるような計算になりますんで、それを厳密には計算できないし、通帳には出てこないので。だから通帳の金額と違うっていうことはあり得ないということになります。

石本委員

 ということになると、端数もそこに載るということは。

井関委員

 端数が載らない契約があるんです。
 例えば10万円預けました。利息は10円です。その10円は普通預金に入ります。また翌年10万円で定期が継続します、1年定期がってなったら、いつまでたっても元金増えませんので、利息は普通預金でもらっている場合は、1年契約10回継続しても、最初の10万円のまま、直近9回目のものも最後の10回目のものも、10万円になるので。
 そういう契約も、全然普通にありますんで。

石本委員

 そういう契約もあるということで、この方の場合も、その可能性が高いということなんですよね。
 まあ、そんな大きなお金じゃない、全然不正じゃないですよって言われてみれば、もちろんそうなんです。ただ、しっかり皆さん神経使って記載しているものですから、その辺りはきちんと分かりやすいようにしておくことが大事かなと思います。だから定期預金については総額欄には元金を記載してください。この元金については、その定期預金を始めたときの金額でよろしいですよいうことですよね。それをぜひ反映させていただきますようにお願いいたします。

田口会長

 石本委員のお話、よろしいでしょうか。

中井委員

 結論的には、僕は札場委員と渕上委員に賛成です。失礼ですけども、利息はもう極めて低い、定期預金。今、井関委員からもあったように、もうみんな満期が来ますから、それの満期ごとに記入したらそれでいいと思うし。1つの判断基準として、やっぱり事業性の原則いうのがあるんですよ。50万に対する定期の利息何ぼやねんっていうことです。審査する中で、50万の利息を書いてないとかどうのこうの確認する云々は、渕上委員と札場委員がおっしゃったように、別に僕は必要ないと思います。

井関委員

 僕も必要ないと思います。ただ、例えば10年ずっと一緒やとかね、そんな場合は聞いてもいいですけど。可能性として、その利息がつかないタイプの定期預金というのも本当にいっぱいありますんで、それを一々聞くっていうのはちょっと失礼に当たるかなと思います。積み重なってきていたら、聞いてもいいですけどっていうふうに思います。

野里副会長

 石本委員、よろしいですか。

石本委員

 基本的にはね、別に不正があるとか考えているわけでもないし、皆さんのおっしゃることはよく理解しております。
 ただ、お聞きすることは、この審査の倫理調査会の趣旨には反しないかなという気がします。失礼かどうかということになりますとね、全ての収入、いろんなものを全てここに正直に書いているわけですから、その点については、もう失礼もへったくれもないわけですからね。その辺りは守秘義務をしっかりと持っているわけですし、そういうふうな議論にはしてほしくないなと思っておりますので、よろしくお願いします。

事務局

 事務局としまして1点、本人への確認が必要かどうかということを、御意見が分かれるようでしたら、最終、多数決も含めて倫理調査会としての意見を決定いただけたらなと思います。

田口会長

 今、事務局のほうからのお話ありましたけども。

札場委員

 意見書の付属意見等ということで、今年の令和3年度分から、こういった元金を記載するという内容になっていて、私たちのほうも、そういう内容と理解して記載させていただいているはずなので、これに反しない内容であれば問題ないかと思うんですけれど。

田口会長

 今、札場委員の話で、よろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 それでは、次にいきます。白江米一議員について、何か御意見ございますか。

石本委員

 去年の分を見せていただいても同じなんですけれど、93ページの「5預金・貯金」ですね、「(1)当座及び普通預金・普通貯金」、該当なしということなのですけども、このことについては全くお持ちでないのかどうかいうところを確認したいと思います。

札場委員

 これも昨年も同じように、その預貯金がない、現預金がないという記載について、多分、議事録が残っていると思うんで、そこのところ、事務局のほうからお示しいただけたらと思います。

事務局

 預貯金については、12月10日に期末手当が入って、20日に給料が入っている状況にもかかわらず、12月末時点で預貯金なくなっているのはどうかというところで、この倫理調査会の中で議論が出まして、確認を取らせていただいたと。確認の内容なんですけども、実際に、この預貯金ゼロということで誤りがないかということを、対象となる方に聞かせていただきまして、結果としましては誤りがないと、皆さん、お答えになったというところでございます。

石本委員

 残金が30万円未満ということなんですね。口座はあるんですね。

事務局

 記載に誤りがないかという確認をさせていただいておりますので、口座がないパターンもあり得るでしょうし、口座があるが金額が低いということもあり得るかと思います。

大林委員

 ちょっと教えていただきたいんですけどね、タンス預金については、どこか、分かる欄がありましたでしょうか。

事務局

 タンス預金、御自宅で現金を置かれているということかと思いますけども、その場合は、資産等報告書の中で現金を書く欄がございますので、そちらに記載が出てくるというものになっております。

大林委員

 ということは、その現金も家に置いてないということでいいんですよね。

事務局

 白江議員で言いますと、97ページに記載があることになるんですけども、金額30万円以上のものに限るということにさせていただいておりますので、それ未満であったということもあり得ます。

中井委員

 ただ、一般市民でも、この御時世で電気代、ガソリン代何ぼ上がってるかって、きちっとつけますよ。そしたら、こういう資料で、該当ないばっかりだと、ほんまに真摯にこれ向き合って報告してくれているんかなってなるんですよ。うそをついているどうのこうのじゃなくて、我々はそういう感覚で見ます。2年間、全く変動ないのかと。ただ、議員さんも、おのおの家族構成なり資産背景も違うから、一概には言えないけども、あんまり市民感覚でしたら、2年間報酬と軽自動車以外該当なし。全く一緒です。これ、ひょっとしたら、憶測で言ったらいかんけども、その前も一緒かも分からない。そういうのが、ほんとに真摯に向き合ってくれてるんかなと思うわけですよね。

井関委員

 これ現金で例えば29万だったら書かなくていいですし、銀行口座も2つ、3つ持っている人も多いというか、持っていると思うんですよね。また、うちもそうですけど、妻の口座に生活費振込んだりしていたら、全然あり得ることはあり得るんですが、ただまあ全体として聞くのはいいと思います。それで間違っていませんかっていう。ほかも含めて変化がなかったりしたら、そういうふうな形で聞けば。さっきの利息とは違ってですね、逆にほんまに真摯に向き合ってない可能性はゼロではないので、聞くのはありだというふうに思いますけど。

中井委員

 井関委員、私も1年間学習してきて、この記入要領も理解しているつもりです。今、一般市民感覚として、この資産報告書について、議員さんの取り組み方にはやっぱりばらつきがあると思うんですよ。だから白江議員の、これどうですかっていうことの感想を言っているわけです。一々確認してくれよということを私は言っていません。井関議員の言うこともあり得るでしょう。家族名義は何も書く必要ないんですから。私は、この白江議員に対して、この報告書に対してどうなのかということで、本当に2年間一緒、ひょっとしたらば推察ですけども、3年間まるっきり一緒ちゃうかと。そういうことはあり得るんかなと思うわけですよ。全部30万円未満。常識的に考えて。感想であって、私は別に確認してくれっていうことは言うてません。

大林委員

 今、井関委員からもありましたように、やっぱり議員として、これ正直に、こういう形になっているかも分かりませんし、真摯に報告をされてないのかという、やっぱり疑義が残る以上、委員会として聞いていただきたい。確認していただきたい。先ほどの現金と預金等の確認は必要と思いますので、会長よろしくお願いします。

田口会長

 今、大林委員の御意見ですけども、事務局のほうでは何か。

渕上委員

 ちょっといいですか、会長。

田口会長

 はい、どうぞ。

渕上委員

 事務局にお聞きしますけど、これ去年、同じようなケースで確認を取っていますよね、何人もの議員に。

事務局

 はい。

渕上委員

 それであれば、やっぱり公平に期すために確認したほうがいいと思います。

事務局

 では、今、2点ですね、現金と預貯金、白江議員をちょっと例に挙げさせていただきますと、97ページの13の欄、現金が該当なしになっている方、そして、93ページですけども、預貯金の、今の話ですと、普通預金のほうの話でよろしいでしょうか。「(1)当座及び普通預金・普通貯金」が該当なしとなっている、これらのものについて誤りではないかということで確認させていただくということでよろしいでしょうか。

大林委員

 どちらとも該当なしというのが、ちょっと不自然と思うので、どちらとも該当なしの場合に、全議員に確認をしていただくということでいいんではないでしょうか。

事務局

 では、いずれも該当なしとなっている方に、その内容に誤りがないかということで確認をさせていただきます。

田口会長

 事務局のほうで確認していただくということでよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 それでは、次の小野伸也議員について、お願いいたします。

曽賀委員

 110ページ、建物の固定資産税の課税標準額なんですけれども、去年の同様の課税標準額と比べたら随分少ないんですけども、こんなに減ることってあるんですか。

田口会長

 事務局からお願いします。

事務局

 110ページの小野議員の建物の固定資産税の課税標準額についてかと思います。去年は、529万6,820円、今年は476万7,133円ということで、約500万円減っているということでございます。理論上はあり得るかとは思うんですけども、例えばですけど、建物を潰したとか、そういうパターンもあり得るかとは思いますので、大幅減のほうはなぜかということになってきますと、ちょっと確認が必要になってくるのかなということでございます。

田口会長

 今の事務局のほうからの回答でよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

井関委員

 すみません。110ページ、これ400なんですか。何か印刷が100に見えるんですけど。

事務局

 申し訳ないです。476万ですね。

井関委員

それだったら、まあ、あり得るんかなという感じですけどね。

曽賀委員

 分かりました。

事務局

 ちょっと印刷不明瞭な点があったようで申し訳ございません。

田口会長

 それでは次に、広田新一議員についてございませんか。

(「なし」の声あり)

田口会長

 それでは次の、上田勝人議員はございませんか。

(「なし」の声あり)

田口会長

 それでは、森田晃一議員についてございませんか。

(「なし」の声あり)

田口会長

 それでは、藤本幸子議員について、お願いいたします。

中井委員

 201ページ、これはちょっと記入誤りと思うんですけど、単純に。定期預金の満期日、去年も令和3年になっているので、どうでしょう。令和4年9月14日が満期と記入すべきでしょうかね。

田口会長

 満期日が違っているということですね。

中井委員

 もう満期到来していますよね。

事務局

 満期日、201ページで、令和3年9月14日になっていて、現在基準日時点でもう過ぎているものを記載しているということでございます。こちらは正しいかということで確認が必要かと思いますので、確認させていただくということでよろしいでしょうか。

中井委員

 はい。

田口会長

 満期日の年を確認するということでよろしいですか。

(「はい」の声あり)

事務局

 では、確認させていただきます。

田口会長

 それでは、西川知己議員の意見ございませんか。

中井委員

 ちょっと理解が間違っていたら、お許しください。土地・建物で、この西川議員の場合は建物。普通これ、当然、土地建物はセットかなと思うんですよ。土地は借地権の場合もあるんですけど、その場合やったら「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」に書いてくると。そこに土地の記載がないということであれば、これは、土地は家族名義になっているという解釈でしょうかね。

事務局

 今おっしゃっていただいたように、建物は自己の所有であって、土地に関しては記載がないということでございますので、家族ですとか、その他、どなたかから借りている場合も、可能性としては考えられるのかなというふうには思います。

中井委員

 先輩の委員方の付属意見等を見たら、結局この場合、もっと何か摘要か備考欄に、家族欄とか、一筆だけ添えていただくんであれば、より明確になると思うんですけどもね。それは年度末の意見書でも結構ですけども、そのように思います。そういうような付属意見等が付いていたかと思いますけども。

田口会長

 今の中井委員のお話、どうなんでしょうか。

事務局

 そうですね。現状で言いますと、報告書への記載は必要ないとなってございまして、中井委員がおっしゃいましたように、意見書に書くかどうかということは、また検討をいただけたらと思います。

田口会長

 中井さん、よろしいでしょうか。

中井委員

 はい。また年度末でも。

渕上委員

 ちょっと事務局、確認させてください。先ほど、借りている可能性もあるとおっしゃったと思うんですけど、借りている場合だと「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」に書かなきゃいけないんじゃないですか。つまりは家族所有しかあり得ないんじゃないですか。借りていたら「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」に記入ですよね。
書き方に関する質問ですけど。

中井委員

 借地権っていうことですよね、「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」は。建物の所有を目的とする土地について、地上権または土地の賃借。

渕上委員

 中井委員の話を聞いて、そういうふうに理解したんですけど。だから借りているなら書かなきゃいけないのかなと思ったんですが、今、借りている可能性があるとおっしゃったんで、借りているんであれば書かなきゃいけないんでしょうっていう確認です。

事務局 

 賃借権については「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」に記載というふうに書かれていますので、確かに借りている場合につきましては、「1土地」ではなく「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」に書かれているはずということで、おっしゃるとおりかと思います。

渕上委員

 つまりは、西川議員の場合、土地は所有もしてないし借りてもないということですから、家族が持っているんだと、推察されますねという、結論に。

事務局

 そうですね。

渕上委員

 念のため聞きますけど、これ無償で借りて使わせてもらっている場合は、書かなくていいんですか。

事務局

 確認させていただいて、次回報告させていただけたらと思うのですが。

田口会長

 渕上委員、それでよろしいですか。

渕上委員

 いいです。

井関委員

 これ、家族かどうかは別にして、無償の場合、使用貸借になって書く必要がないと。責任関係がただで借りている分、全て借りている側に何かあっても、貸している側が責任を負う必要はないと。賃借権と違うので、多分「2建物の所有を目的とする地上権又は土地の賃借権」には書かないと。家族所有であれ、会社所有であれ、第三者所有であれ、無償だったら使用貸借になるので書かないということかと思いますので確認してください。

事務局

 次回、確認ということで、よろしくお願いいたします。

大林委員

 この問題はね、今後出てくる可能性あるので、そういう記載を必要とするのかしないのか、このままでいいのか、ちょっと議論をしたほうがいいと思いますので、次回よろしくお願いいたします。

田口会長

 よろしいですか。
 それでは時間もまいりましたので、今日はここまでで終了しますけれども、いいですか。延長しますか。

事務局

 すみません。確認だけさせていただきたいんですが、75ページ藤井議員の「(2)その他預金・貯金」について、定期預金の分なんですが、こちらにつきましては趣旨から考えて、今回は御本人への確認はしないということでよろしかったでしょうか。

(「はい」の声あり)

事務局

 はい。ありがとうございます。

田口会長

 それでは、延長なしで終了させていただいていいですか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 それでは、本年度のスケジュールについて事務局から説明をお願いします。

事務局

 机上にお配りしております年間スケジュールを御覧ください。今年度のおおよその予定を記載しています。例年の状況を踏まえまして会議を4回開催する予定としていますが、審査の進捗状況によりスケジュールの調整をさせていただきたいと考えております。御協力のほど、よろしくお願いいたします。
 倫理調査会の開催通知は、会議の都度、改めてお送りいたします。

田口会長

 次回の調査会の日程は、事前に日程確認をしておりましたとおり、8月8日、月曜日、午後2時から開催ということで、委員の皆様、御予定はよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 本日は、西川知己議員まで審査が終了しました。あと2回ほど、審議のため調査会を開催するとして、次回は伊豆丸議員から池尻議員までを目安として、倫理調査会委員である札場議員、石本議員、井関議員の審査は後回しとします。また、水ノ上元議員は6月7日に辞職されています。条例上、明記されてはいませんが、過去同様のケースにおいては、条例の設立趣旨を鑑みて審査は行われていません。今回も辞職された議員の審査を行わないこととし、次回審査は、倫理調査会委員と元議員を除いた19人での審査とさせていただいてよろしいでしょうか。

(「はい」の声あり)

田口会長

 それでは、これで質問等もございませんでしたら、第2回は8月8日、月曜日、午後2時開催となりますので、御参集ください。よろしくお願いします。
 これをもちまして、第1回倫理調査会を終了いたします。お疲れさまでした。


午後4時00分閉会

このページの作成担当

総務局 行政部 総務課

電話番号:072-228-7010

ファクス:072-222-0536

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館5階

このページの作成担当にメールを送る
本文ここまで