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庁議議事要旨 平成30年3月29日

更新日:2018年3月30日

議会を終えて

市長
 第1回定例会が終わり、平成30年度当初予算のほか、提案した議案はすべて、可決いただいた。
 一方で、北部地域整備事務所のアスベスト問題や消防艇の損傷について、指摘があった。これらの事案については、職員に緊張感が欠けていたことが一因となったと思っている。
 私はこれまで職員の心構えとして、A(あいさつ)・K(声掛け)・E(笑顔)が大事であると言ってきたが、今後は、Kとして「緊張感」が重要であるということを、皆さんにも同じ気持ちを持ってもらい、職員に徹底してもらいたい。
 我々地方公務員は、時には命を懸けて仕事をしなければならないこともある。緊張感が欠如すれば、様々な危険に遭遇することになる。そういう意味からも、常に緊張感を持って、業務にあたってもらいたい。
 この議会では、議員提出議案で継続審議となっていた「堺市職員の政治的行為の制限に関する条例」が反対多数で否決された。
 これまで、堺市において政治的中立性を疑わせる事案は発生おらず、こういった条例は不要だと言い続けてきた。これまでに2度にわたって、再議に付し議案を廃案としてきたところ。
 2月16日の総務財政委員会では、大阪市立大学大学院法学研究科の桐山教授から、500年間自由と自治を守ってきた国際都市・堺に、このような条例は必要ないということをしっかりと明らかにしていただいたことを非常に嬉しく思った。
 引き続き、市民の皆さんから疑念を抱かれないよう、庁議構成員のみならず、全職員が、法に基づく行動を徹底してもらいたい。

その他報告事項

【堺市人材育成基本方針の改定等について】
総務局長
 平成23年に策定した堺市人材育成基本方針を改定する。
 地方公務員法など各種法令の制定・改正を反映させるとともに、堺市職員「働き方改革」プラン“SWITCH(スウィッチ)”の取組を進め、働きやすい職場環境のもと、職員の意識を改革し、自ら学び、成長しようとする職員への支援を重点に置き改定するもの。
 めざすべき職員像「堺市を愛し、チャレンジ精神を持って取り組む、市民から信頼される職員」は、現行方針どおりであるが、「求められる姿勢」として、次の項目を追加している。
・自治会やPTA活動に積極的に参加し、市民のなかに入っていく
・一人ひとりが広報パーソンとなって、堺のまちの情報を発信できる
・高い倫理観と使命感を持って職務を遂行することはもとより、法令等を順守し、真摯に職務に取り組む
・縦割り意識を排し、全市的な視点をもって業務に取り組む
・現場主義に徹して事実を的確にとらえるとともに、常に市民目線で考え、説明責任を果たし、やり遂げる
 人材育成の方向性としては、「意識改革」と「能力開発」の2つの視点で取り組んでいく。特に、働き方改革の視点等を取り入れ、職員一人ひとりが意識改革に取り組むこととしている。
 人材育成の根幹として特に重要なのが、職員一人ひとりの自己啓発である。自ら学び続け、ともに高め合う職員の育成に市全体で努めていく。
 そのための具体的な取組として、引き続き、体系的に職員研修に取り組む。
 平成30年度の職員研修では、各職階の業務遂行力の向上を図るため、新任課長級研修に、「メディアトレーニング研修」を新規追加し、危機管理対応や報道対応方法等の習得に取り組む。また新任役職者のマネジメント研修として、「働き方改革」プランの内容に応じた、業務管理の手法の習得等を拡充している。
 若手職員の育成に向けては、パソコンやビジネススキルなどの自己啓発メニューを新規に追加し、個々の能力向上を図る。さらに公務員倫理研修を拡充し、新採3年間できっちりとその倫理観と使命感を徹底させていく。
 また、堺市職員「働き方改革」プラン“SWITCH”を推進するため、業務改善研修を新規に追加し、働き方改革の働き方の見直しやムダ排除のための解決策や時間管理の習得をしていく。
 様々な研修に取り組んでいくが、基本的には、各局・区での研修というのが非常に重要。総務局としても様々な形で支援していくので、各局・区で研修計画をしっかり立てて、職員の研修に取り組んでいただきたい。

市長
 公務員倫理研修の話だが、私が採用された時の公務員倫理研修のキーワードは「一杯のコーヒーから」であった。
 業務に関連する業者から、「コーヒーでも飲まないか。」と誘われて飲みに行くと、次は「割り勘で食事に行かないか。」となり、それがいつの間にか相手のおごりとなり、その後、金品を渡されるというケース、要するに収賄に発展することがある。
 その後に得られる生涯年収をふいにしてまで、そのようなことをするのか、ということをしっかりと認識すべきと厳しく教えられた。
 最近の研修は少し質が変わってきており、公務員は全体の奉仕者であるとか、信用失墜行為の禁止といった、もっと基本的な部分からの研修となっている。
 公務員には高い倫理性が求められているということは、日頃から職場で口を酸っぱくして言わないといけないと思う。「一杯のコーヒーから」も大切だが、基本的な部分の意識付けが大事だと思う。是非各局・区で、公務員倫理の徹底をしてもらいたい。

狭間副市長
 新規採用職員の最初の時期に、きめ細かに指導できる職員を付けて、仕事だけでなく社会人、公務員としての基礎を教えるというルーキートレーナー制度があると思うが、トレーナーだけに任せるのではなく組織として対応できているのか。

総務局長
 新規採用者に対し、必ずトレーナーを配置している。ルーキートレーナーになる人への研修も実施したうえで、所属長がルーキートレーナーと話をして、どのような状況かを把握し、それを踏まえて指導していくということが重要。所属長がトレーナーに任せきりにしないようにしているところ。

市長
 ルーキートレーナーは、仕事上の相談に乗るだけでなく、私生活での振舞いについても助言してもらいたい。

南区長
 私は、直接の仕事に関連しなくても、社会人のマナーとしておかしいところを見つけた場合には、人生の先輩として注意するようにしてきた。そういったおせっかいは必要だと思うし、職員にもおせっかいを焼くように言っている。

【災害時の動物救護活動等に関する一般社団法人堺市獣医師会との協定締結について】

健康福祉局長
 現在、犬や猫などのペットを飼育されている方がたくさんおられる。災害が発生した場合におけるペットの救護、また飼い主である市民の方への支援は、公衆衛生を確保する点でも大変な重要な課題となっている。
 大阪府では平成28年4月に、公益社団法人大阪府獣医師会と協定を締結して、堺市域を含む府内全域における災害時動物救護活動を行う体制を構築。
 一方で堺市自身が被災地域となった場合の具体的な救護活動は定まっておらず、例えば集中豪雨などによって、堺市が局所的に被害を受けた時の対応も含め、より迅速、かつ市民に寄り添った、きめ細かな動物救護活動を展開していく体制の構築が必要。
また、ペットを飼育している市民の多くが、ペットの食料や備蓄、しつけなど、災害に対する備えが未だ十分でなく、より効果的な啓発を進める必要がある。
 東日本大震災や熊本地震においては、飼い主から取り残されたペットが放浪して民家を荒らしたとか、避難所にペットと一緒に同伴避難できず車中泊を余儀なくされたとか、また、避難所においてペットの取扱いに苦慮されたりという事例が見られた。
 こういった事例の発生を防止するためには、専門的見地を有する団体との協働により、被災地域の飼育者、被災市民全体への支援が必要。
 そこで明日3月30日に、一般社団法人堺市獣医師会と協定を締結し、平時における災害対応基盤の整備から、災害時における効果的な救護活動の実施に至るまで、包括的かつ密接な連携体制を構築する。
 協定では平時・災害時それぞれにおいて、獣医師会に協力いただく事項を規定している。
 平時では、災害の備え等に関する啓発や、適正飼育そして動物愛護意識向上に資する取組を進める。
 災害時には、堺市獣医師会は、本市からの要請に基づき、負傷した被災動物の応急手当や保護管理のほか、被災動物に関する情報収集及び提供、そして、避難所等の状況に即した適切な支援についての助言指導など、迅速かつ、きめ細かな対応を行っていただく。
 これらの活動協力により、過去の大災害等で見られたペットに関する様々な問題の解決や発生の予防につながり、ひいては本市における公衆衛生の推進、市民の安全・安心の確保につながるものと考えている。
 今後、同会とは引き続き、具体的な取組等について協議を重ね、堺市域における災害時動物救護体制をより確固たるものにしていきたいと考えている

佐藤副市長
 災害時の迅速かつきめ細かな対応とは、具体的にはどのようなことを行うのか。

健康福祉局長
 協定に基づき今後さらに詳しいガイドラインを設けることになるが、例えば、堺市が設置している避難所に、近くの獣医師にすぐに来て、救護等を支援していただくことや、放浪動物についても速やかに対応していただくといったことできると考えている。

佐藤副市長
 宝塚市が市内のゴルフ場との間で、大規模災害時にペット及び飼い主がクラブハウスやコースに避難できる旨の協定を締結したというニュースがあった。
 避難所にペットと一緒に避難することで、トラブルが発生することもあるので、堺市でも同様の取組が考えられるのではないか。

危機管理監
 現在、避難所運営マニュアル等において、災害時における避難所でのペットの取扱いについて規定しているところ。
 なお、宝塚市の事例については、堺市でも取り組むことができないか健康福祉局とともに検討したい。

健康福祉局長
 各地域で実施している防災訓練の際に、ペットの取扱いについて考えていただけるよう、啓発コーナーを設置するなどの検討を進めていきたい。

退任・退職者への挨拶

市長
 退職、退任される皆さん本当にありがとうございました。
 私は皆さん方とともに仕事ができたことを本当に嬉しく思う。皆さんが堺を思う心を持って、私と一緒になって市政をつくり上げてくれたことについて敬意を表するとともに感謝を申し上げる。
 次の人生においても堺に対しておせっかいなおっちゃんやおばちゃんになってほしいと思う。
 そしてまた健康にご留意いただいて次のステージでも頑張ってほしいと思う。本当にありがとうございました。

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市長公室 政策企画部 政策推進担当

電話番号:072-340-0468

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