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平成28年第4回市議会(定例会)

更新日:2016年10月27日

 平成28年第4回市議会(定例会)は、8月24日~9月28日の36日間開かれ、決算などについて論議がありました。市長から提出された議案32件と議員提出議案7件を、それぞれ可決しました。
議員の意見や議員からの質問に対する市の答弁など、論議した主な内容は次のとおりです

平成27年度決算

 平成27年度決算は、一般会計の実質収支が36年連続、単年度収支でも黒字を確保した。

 歳入総額は、法人市民税が減少したものの、個人市民税や地方消費税交付金が増加したことなどにより、前年度に比べ増加した。歳出総額は、扶助費等の社会保障関係費が増加したことなどにより、前年度に比べ増加した。

 また、地方公営企業会計基準の見直しの影響を除けば、全ての会計において、実質収支・資金収支が黒字となった。

 市長からは「財政指標は、政令指定都市の中でもトップクラスの水準を維持できる見込みである。引き続き徹底した行財政改革を進めるとともに、自主財源の充実につながる方策の検討や施策の推進などに取り組んでいく」との説明があった。

 このことについて議員からは「財政の弾力性を示す経常収支比率は昨年度より1・6%悪化しており、財政構造の硬直化が懸念される」「公民連携等の新たな活力による事務事業の改革など、行財政構造の改革に積極的に取り組まれたい」「人口誘導、産業振興や交流人口の増加などによる税源涵(かん)養を積極的に推進し、安定的かつ強固な財政基盤を構築し、将来にわたり市民に質の高い行政サービスを提供し続ける必要がある」などの意見があった。

大気汚染・土壌汚染

 本市で発生した2件の環境汚染事案について議論が行われ、議員から多くの意見や指摘があった。

 まず、今年6月、北部地域整備事務所(北区)の煙突の解体工事に際し、隣接する保育園の園庭にがれきが落下する事案が発生した。また、解体したこの煙突内部の断熱材にアスベスト(石綿)が含まれていたことが、後日の調査結果で判明した。このことについては、アスベストの事前調査が行われていなかったことや、飛散防止措置をとらずに解体工事を行ったこと、また、調査結果等に関するその後の関係者への連絡や公表が遅れたことなどに対して、議員より指摘があった。
 
 次に、堺区の旧メッキ工場の解体工事に伴い、今年5月に本市が工事受託業者に対し、廃材置き場として占有許可を出した並松公園の土壌から、基準値を超える有害物質の六価クロム化合物とシアン化合物が検出されたことが、9月になり発表された。当時、近隣住民から市に対し、目の不調や異臭についての通報があったが、土壌調査や公園への立ち入り禁止措置が大幅に遅れたことなどの問題点が明らかになった。

 これらの事案について市長から「このような事態を二度と引き起こさないように、しっかりと庁内で連携を図っていく」との発言があった。

 これに対し議員からは「周辺住民などへの健康の不安にきちんと応えるような施策の展開を求める」「チェック機能が働く仕組みの構築を強く要望する」などの意見があった。

放課後児童対策

 今期定例会に提案された平成28年度堺市一般会計補正予算(第2号)案のうち、放課後子ども支援事業は、本市の放課後児童対策事業である「のびのびルーム」の管理運営業務を次年度から公募によって事業者選定するため、その予算などを計上するものである。事業者の選定は、これまで公益財団法人のみに運営委託していたが、民間事業者も含め、広く公募することによって、サービスの質の向上を図り、よりよい「のびのびルーム」の運営をめざしていく。

 本事業の予算案を審議した本会議と文教委員会では、議員から「学童保育は子どもたちの生活の場であることを踏まえ、関係者の声に耳を傾けることが重要で、決して拙速に進めるべきではなく、時間をかけて議論することが必要である」「1者から公募へ変更することで、事業者それぞれが持つ力や企画力が導入され、よりよい放課後児童対策事業を推進できる」などの意見があった。

世界文化遺産登録

 今年7月に開催された国の文化審議会の特別委員会において、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)への世界文化遺産登録の推薦候補について審議が行われた。その結果、三度目の挑戦となる百舌鳥・古市古墳群の国内推薦は見送られることとなった。
 
 文化審議会から示された課題の解決に向け、近年のイコモス(国際記念物遺跡会議)による審査の動向に十分配慮しながら、文化庁に提出する推薦書原案の熟度を高めるとともに、登録後を見据えた来訪者対策の計画を進め、来年の国内推薦実現をめざしていく。

 これに対し議員からは「文化審議会で示された課題解決に早急に取り組むとともに、登録の早期実現に向け、更なる機運醸成に努めていただきたい」「登録後においても、古墳群周辺の渋滞緩和策など、課題があり、今後の対策に工夫が必要である」などの意見があった。

意見書

 議会は、市政や市民生活に関わる事柄などについて意見や要望を伝えるため、国会や関係行政庁に意見書を提出することができます。
 今議会では、次の意見書を可決しました。

全会一致

  • 「同一労働同一賃金」の実現を求める意見書
  • 返済不要の「給付型奨学金」の創設及び無利子奨学金の拡充を求める意見書
  • 有害鳥獣対策の推進を求める意見書
  • 尖閣諸島周辺における中国艦船などの領海侵犯に対し、毅然(きぜん)とした対応を求める意見書

賛成多数

  • 無年金者対策の推進を求める意見書
  • チーム学校推進法の早期制定を求める意見書
  • 災害被災地での窃盗犯への厳罰化を求める意見書

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