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令和元年第5回市議会(定例会)

更新日:2019年10月23日

 令和元年第5回市議会(定例会)は、8月26日~10月3日の39日間開かれ、決算などについて論議がありました。市長から提出された議案37件と議員提出議案4件を、それぞれ可決しました。また、「市長等の退職手当に関する条例の一部を改正する条例」と関連する2条例は、閉会中の継続審査となりました。
議員の意見や議員からの質問に対する市の答弁など、論議した主な内容は次のとおりです

平成30年度決算

 平成30年度の各会計決算は、前年度に引き続き実質収支、資金剰余額の黒字を確保した。一方、財政構造の硬直化を示す経常収支比率は上昇傾向にあり、更に市債残高の増加などにより財政運営の見通しは厳しい状況である。

 市長からは「今の事業が住民ニーズに合っているのか、他の自治体や民間と連携することで、より効果的・効率的にできないかなど事業の必要性や手法等を見直す」との説明があった。

 このことについて議員からは「永藤市政における今後4年間の変革・改革に対する大きな期待を込め、賛成する」「効果的な予算執行が行える体制の確立、証拠に基づく政策立案の取り組みを求める」「他の自治体に先んじる、新時代の行財政改革に積極的に取り組まれたい」などの意見があった。

事業の見直し

 新市長が就任し、次の事業について、多額の整備、運営費用がかかるなどの理由から、施設整備を見直す方針が示された。

〇仁徳天皇陵古墳に隣接する場所に整備する予定であった百舌鳥古墳群のガイダンス施設について、建設を中止し、堺市博物館など今ある施設を有効活用する。
 
 これに対し、議員からは「着工から数年かかるという完成時期や、堺市の経常収支の悪化を考えると、建設を中止することに賛同する」「古墳群の価値をわかりやすく伝え、交流、周遊の拠点という目的を果たす再整備を要望する」などの意見があった。

〇非行や家庭環境などに問題のある子どもの社会的自立に向けた支援を実施する児童自立支援施設について、市内での施設整備を中断し、引き続き大阪府の施設への入所を継続するための事務委託を検討する。
 
 これに対し、議員からは「まずは堺市の子どもの自立を支援することが何よりも優先されるべきである。その上で、35億円の整備費や毎年の多額のランニングコストも抑えられるのであれば、大阪府との協議を進められたい」「施設を必要とする本当に困っている子どもたち、関係者の皆さんの思いや実態を抜きにして中断の判断をするべきではない」などの意見があった。

水道事業給水条例

 堺市水道事業給水条例の一部を改正する条例案は、水道使用にかかる従量料金の見直しや、福祉等施設に対する料金算定の特例廃止などを行うものである。
 
 本議案を審議した建設委員会では、委員から、福祉等施設を取り巻く厳しい経済状況を考えると、同施設に対する料金算定の特例を廃止せず継続すべきとして、条例修正案の提案があった。
 
 この修正案に対し、他の委員からは「制度創設から約40年が経過し、制度の対象とならない施設が増加している。本制度は、時代の変化に伴い、制度適用の面で公平ではなくなったと言える」などの意見があり、審査の結果、修正案を否決、原案を可決し、その後の最終本会議においても、原案を賛成多数で可決した。

市長などの退職手当

 市長の退職手当を制度上廃止する条例案などが提案され、市長から「公選職の市長に対して、在任中の勤務に対する報酬の要素が強い退職手当は性質上なじみにくい」「先の市長選挙において廃止を掲げた公約を実施するもの」との説明があった。
 
 本条例案を審議した総務財政委員会では、委員から「特別職報酬等審議会の諮問、答申を経ていないものであり、その機会を市長が持つ、あるいは第三者の意見を聴取する、あわせて議会での議論を深化させるためにも閉会中の継続審査とされたい」との申し出があった。
 
 これに対し、他の委員からは「第三者機関への判断を仰ぐまでもなく、直近の民意や住民ニーズを踏まえれば、市長の退職金制度そのものを廃止するべきであり、閉会中の継続審査には反対する」などの意見があった。 
 
 審議の結果、同委員会と本会議において、関連議案2件とともに、閉会中の継続審査とすることに賛成多数で決定した。 

補正予算

 令和元年度堺市一般会計補正予算(第2号)案のうち泉北ニュータウン駅前再編整備事業に関しては、近畿大学医学部などの開設計画に関し、大阪府より無償譲渡を受けた田園公園駐車場を学校法人近畿大学へ売却するにあたり、無償譲渡契約に基づき、その売却額の一部を大阪府に支払う返還金である。
 
 この議案に対し、議員から、返還金は大阪府へ支払うのではなく、公園再整備や健康長寿に資する施策の実現などに充当されるべきとして、歳入歳出予算を減額する修正案が最終本会議に提出された。
 
 この修正案に対し、他の議員からは「修正案が可決されると、大阪府との契約が解除となる可能性がある。解除の場合、本来市が得るべき売却金額が入らなくなり、市民が不利益を被ることから、修正案には同意できない」などの意見があり、審議の結果、修正案を否決し、補正予算の原案を可決した。
 

意見書・決議

 今議会では、次の決議・意見書を可決しました。

全会一致

  • 高齢者の安全運転支援と移動手段の確保を求める意見書    
  • 水産業の体質強化を求める意見書
  • 天皇陛下御即位を祝す賀詞決議
  • 太陽光発電の適切な導入に向けた制度設計と運用を求める意見書

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