中期目標期間の業務実績に関する見込評価結果

（全体評価結果）
　地方独立行政法人堺市立病院機構における中期目標期間（令和2年度から令和5年度）の全体評価の結果は、　『全体として中期目標を十分に達成している』　である。
（判断理由）
　第3期中期目標は、令和2年度から令和5年度までの5か年度を期間とし、この期間における業務実績に関する見込みの大項目評価については、第1から第4までの4つの大項目について、すべて「評価A（目標を達成した）」と判断した。
　当該期間は、新型コロナウイルス感染症が確認され、流行を繰り返した未曾有の状況下の中、堺市二次医療圏唯一の感染症指定医療機関として、行政と連携しながら、予防、検査、治療、相談等多岐にわたり対応を行ってきたことを考慮し、評価を行った。特に、

• 新型コロナウイルス感染症の重症患者受け入れのため、市内唯一の救命救急センターとして、受入れ調整やトリアージ病院の役割を担うなど、患者への影響を最小限に抑えながら、救急医療の提供に最善を尽くし、地域の救急医療体制の充実に貢献したこと
• 地域がん診療連携拠点病院として、集学的治療の実施等、関係診療科と連携しながら質の高いがん医療の提供を行ったことや、がん患者支援体制を積極的に推進したこと
• 新型コロナウイルスの影響がある中、目標指標の実績を順調に推移させたことや、診療材料経費等の大幅な経費削減及び様々な歳入の確保により、経常収支比率が非常に高い水準で目標を達成したこと

などから、中期目標期間の業務実績に関する見込評価は、「全体として中期目標を十分に達成している」とした。