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山上宗二記

更新日:2012年12月19日

指定区分
堺市指定有形文化財

説明

 本資料は、千利休の高弟である山上宗二が記した、利休の言に基づく茶の秘伝に関わる書です。宗二筆による原本にあたる確実なものはなく、むしろ宗二が求めに応じて各所各人へ当てた利休の教えの書が、その後写し継がれ伝書として写本化が進んだものと言えます。このような写本は現在60種類ほど確認されていますが、まだその研究自体はようやく進み始めたところで、宗二自筆原本の有無をはじめ、複数存在する伝本の系譜整理などを含め多くは今後の課題とされています。

 本資料は、これらの中で天正18年(1590年)3月の北条家家臣皆川山城守(やましろのかみ)宛の奥書を持つ写本です。若狭の酒井家旧蔵で、数ある宗二記のうちでもかなり早くからその存在が知られていたものです。本文に加え、朱字による書き入れなどもあり、他本との比較検討も含めた一層の資料精査が必要ですが、写本中でも早い時期のものとして貴重なものです。

山上宗二記画像

所有者

 堺市(堺市博物館保管)

特徴・大きさ

紙本墨書、冊子装(66丁)、縦23.6センチメートル×横16.8センチメートル

時代

 江戸時代

指定年月日

 平成20年7月17日

このページの作成担当

文化観光局 歴史遺産活用部 文化財課

電話番号:072-228-7198

ファクス:072-228-7228

〒590-0078 堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所高層館5階
(文化財課分室)〒590-0156 堺市南区稲葉1丁3142

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